エッセーの疑問・お悩みに答えます

山本ふみこさんのエッセー講座 第9期#1

公開日:2024.10.31

随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座 第9期が始まりました。山本さんがエッセーの書き方について解説する「コトコトラジオ」と、参加者の作品から山本さんが選んだ7本のエッセーをお楽しみください。

山本ふみこさんのエッセー講座 第9期
山本ふみこさんのエッセー講座 第9期

 

解説番組・コトコトラジオ
「のびのび、うきうき、書きましょう!」

随筆家の山本ふみこさんから半年間でエッセーの書き方を学ぶ通信制エッセー講座。第9期は日本各地から応募した約40名が参加しています。

ハルメクでは毎月1回、山本さんが参加者の質問に回答する音声番組「コトコトラジオ」を公開しています。
家事やお仕事、ご移動中など、お耳で気楽にお楽しみください。

※再生画面の下に、お話しの内容をまとめたテキストもございます。

<便利な再生方法>

再生画面の右下に「チャプターマーク」があります。クリックすると、今回のトピックが一覧で表示されます。
聞きたいトピックをクリックすると、その位置から番組を再生することができます。

便利な再生方法①
マークにカーソルを合わせると、「チャプター」という文字が表示されます
クリックすると、トピック一覧が表示されます。聞きたい話題をクリックしてみてください。

参加者からの質問

エッセー講座では、毎月お書きいただくテーマ(課題)をお渡ししています。今月のテーマは「塩」。
身近なテーマですが、書き悩んだという声も多く寄せられました。

「テーマを意識しすぎたのか、こじつけたような感じになっているのが、不自然だなあと思います」

講座担当:テーマが身近であればあるほど、「文章に結びつけなきゃ」という考えが強くはたらく場合もあるのかもしれません。過去の講座でも同様のお悩みが寄せられました。

山本さん:そんなにテーマに 縛られずに、のびのび、うきうき書いてください。 今回はやはり、文中に塩、食塩、原塩という言葉が直接出てくるお話が多かったですね。でもなかにはシオカラトンボのお話を書いてくださった方もいて。 そういうセンスも大切ですよね。

文章を書くって、ただ言葉を連ねていくだけではなく、テーマをどう見て、受け止めるか…が、大切だと思います。…ちょっと雲を掴むような話ですね。 

でもね、だんだんね、書くことが楽しくなっていくはずです。少しため息ついたり、こんがらかったりということはあるにしても、まずは書くことです。書いて書いて、書いてください。

一方で、前期より継続して受講している方から、参考になるお便りもいただきました。

「6回分のテーマを全部見渡して、最初に思い浮かんだ言葉をメモしました。また、日々テーマが頭の中でぐるぐる回る経験ができます。今月は歩きながら『塩、塩、塩…』と、ひとりごとが多くなるのも楽しもうと思います」

山本さん:思い浮かんだことをメモするというのは、いいですね。「あ、このことを書いてみよう」という材料を手にした時点で、半分以上書き終えたようなものです。それ掴んでから、机に向かうようにしましょう。

<参考リンク>
≫第7期#1 コトコトラジオ18:37頃「机に向かっても、書くことが思い浮かばない!

山本ふみこさんが選んだ7つのエッセー

クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。第9期第1回で取り組んだエッセーのテーマは「塩」です。

「ダイエット」浅井京子さん
30年以上前のこと。にがりダイエットが流行ったことがあった。30代後半から毎年2㎏ずつ体重が増えだした私は……

「お土産」富山芳子さん
旅行にでかけると、たいていなにかしらお菓子や土地の漬物といった土産を買って帰る。ただ、この頃は……

「塩の効用」綱則子さん
ダンナの家は代々続いた農家。米は売るほど作っていたし、大手種苗会社の契約農家としてキャベツの種も作っていた。もちろん……

「塩なのに」濱本祐子さん
広島に引っ越して来た中学生の頃、私はプロ野球では阪急ブレーブスを応援していた。私が野球好きとわかると、周りから……

「塩で煮る」宮下滿枝さん
ある時『かぼちゃを塩で煮る』という牧野伊三夫さんの本が雑誌で紹介されていた。それを見た私は、すぐ……

「シオカラトンボ」横山利子さん
もうすぐお昼、スーパーに行こうかと家を出た。隣家まで歩いたその時、目の前をすっと青いトンボが横切った……

「ひとつまみの塩」梨岡知佐子さん
母は料理上手でした。「料理の決め手は、やっぱり塩よね。」母の口ぐせです。わたしの料理の味が……

お便りお待ちしています!

山本さんへのお便りをお待ちしています! この記事の下にある「コメントを書く」よりお送りください。

随筆家・山本ふみこさんのプロフィール

「エッセーの書き方講座」講師の山本ふみこさんとは?

1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/

ハルメクの通信制エッセー講座とは?

全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。

エッセー作品一覧

ハルメク旅と講座

ハルメクならではのオリジナルイベントを企画・運営している部署、文化事業課。スタッフが日々面白いイベント作りのために奔走しています。人気イベント「あなたと歌うコンサート」や「たてもの散歩」など、年に約200本のイベントを開催。皆さんと会ってお話できるのを楽しみにしています♪

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画