エッセーの疑問・お悩みに答えます

山本ふみこさんのエッセー講座 第8期#1

公開日:2024.05.08

随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座 第8期が始まりました。「エッセーを書くときのマイルール」についての解説番組と、参加者の作品から山本さんが選んだ4本のエッセーをお楽しみください。

山本ふみこさんのエッセー講座 第8期#1
山本ふみこさんのエッセー講座 第8期#1

解説番組・コトコトラジオ 「エッセーのマイルール」

随筆家の山本ふみこさんから半年間でエッセーの書き方を学ぶ通信制エッセー講座。第8期は日本各地から応募した40名が参加しています。

ハルメクでは毎月1回、山本さんが参加者の質問に回答する音声番組「コトコトラジオ」を公開しています。
家事やお仕事、ご移動中など、お耳で気楽にお楽しみください。

<参考リンク>

第7期#1「漢字にする? ひらがなにする?」(≫コトコトラジオ 14:18ごろ~
第7期#2「字数を守ることは、『取捨選択』のよい練習」(≫コトコトラジオ 11:25ごろ~

※再生画面の下に、お話しの内容をまとめたテキストもございます。

<便利な再生方法>

再生画面の右下に「チャプターマーク」があります。クリックすると、今回のトピックが一覧で表示されます。
聞きたいトピックをクリックすると、その位置から番組を再生することができます。

便利な再生方法①
マークにカーソルを合わせると、「チャプター」という文字が表示されます
クリックすると、トピック一覧が表示されます。聞きたい話題をクリックしてみてください。

エッセーことはじめ 

番組内で山本さんにお話しいただいた「エッセーを書くときのマイルール」について、一部抜粋してお届けします。

お名前を忘れずに

山本さん:エッセーを書くときは、タイトルの次にお名前をお書きください。自分の書くことに責任を持つという意味で、とても大切なことです。
それから皆さん、物語を書くような気持ちでエッセーに取り組んでいることと思いますが、お名前というのはいちばん短い物語なのです。
もちろんペンネームも大歓迎! その場合は提出用の封筒に本名、原稿用紙にペンネーム、というふうにお書きくださいませ。

添削について

山本さん:わたしの添削には、青ペン、オレンジの線、黄緑の丸印があります。

青ペン:こんな書き方もありますよ、というご提案です。
オレンジの線:とっても素敵! 大好き!
黄緑の丸:この漢字、ひらがなにしてはいかがですか? の印です。

作品書き終わったら、ぜひ音読を!

山本さん:まずは頭のなかで音読しながら書き、さあ書き上げたぞというところで、本当に声に出して読んでみてください。そうすると、作品に対して読者寄りの立場になれるんですね。
そこで改めて「ここ、ちょっとわかりづらいかも」「リズムが取れていないかも」というようなことが確かめられるのです。 

エッセーの書き方の基本については、第7期の『コトコトラジオ』でも解説中です。
>>エッセー講座第7期 第1回の解説はこちら

参加者からの質問

番組では、講座の参加者から寄せられた質問にお答えしています。一部抜粋して、ご紹介します。

「私の文章はいつも論文よりになってしまいます。(中略)文章を書く上で、先生がリラックスをする方法がありましたら教えてください。」

山本さん:実はね、私は文章を書くときにリラックスすることはあまりありません。

この文章で誰かを傷つけないようにしたいとか、この意見は偏っているのではないかとか、思わず肩に力が入ります。
書きながらだんだん自由になっていく、ということはありますよ。自分との対話が進んで、自分自身を知っていくとか。

質問をくれた方は、ご自分の文章が「論文のようになる」ことに悩んでおられるようです。やわらかい、おかしみのある作風に憧れがあるのかもしれません。でも「論文のような」文章を書けるのはすごいことですし、それもまた個性です。

なかなかリラックスとはいきませんが、書いていくうちに楽しいことがいっぱいある、初めてのことが起こっていく……という期待をしながら向き合うのがいいのではないでしょうか。

ちなみに私は、ラジオやテレビをBGMに執筆することが多いです。サスペンスドラマのサイレンが鳴り響くなか、のどかな文章を書く……なんてことも。
この「コトコトラジオ」も、どなたかのBGMになれたら嬉しいものですね。そのうち、「うるさい!」なんて言われちゃったりして。

山本ふみこさんが選んだ4つのエッセー

クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。第8期第1回で取り組んだエッセーのテーマは「マンガ」です。

「はじめてのお葬式」八田りえ子さん
小学校へあがる前、母方のおじいさんが死んだ……

「もらい風呂」宮本昌子さん
家は戦災でなくなったので、私が疎開していた和歌山の……

「桃桃、肉肉」説田文子さん
頑張っていました、私。それでも、それは起きてしまったのです……

「どうする?」前田元子さん
朝食後、新聞を開いてかわいい4コマ漫画をみる。主人公は……

お便りお待ちしています!

山本さんへのお便りをお待ちしています! この記事の下にある「コメントを書く」よりお送りください。

随筆家・山本ふみこさんのプロフィール

「エッセーの書き方講座」講師の山本ふみこさんとは?

1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/

ハルメクの通信制エッセー講座とは?

全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。

次回募集については、2024年8月頃、雑誌「ハルメク」誌上とハルメク365イベント予約サイトのページでご案内予定です。

エッセー作品一覧

ハルメク旅と講座

ハルメクならではのオリジナルイベントを企画・運営している部署、文化事業課。スタッフが日々面白いイベント作りのために奔走しています。人気イベント「あなたと歌うコンサート」や「たてもの散歩」など、年に約200本のイベントを開催。皆さんと会ってお話できるのを楽しみにしています♪

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    エッセー講座担当・シマナカです! 第8期がスタートしました。今期もどうぞ、よろしくお願いいたします! 山本先生のお便りや番組へのご意見をお待ちしております。こち ... らのコメント欄からお送りください♪
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    「コトコトラジオ」を初めて聞きました。 「エッセー講座講評を聞くのだ」とかまえていたのですが、お話を聞くうちに肩の力が抜けて、お話に引き込まれて、なるほどなあと ... 思いながらも、楽しんで聞いていました。 次回も楽しみにしています。

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