山本ふみこさんのエッセー講座 第9期#1
2024.10.312024年05月31日
エッセーの疑問・お悩みに答えます
山本ふみこさんのエッセー講座 第8期#2
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座 第8期第2回。「自分らしい文章を書く方法」についての解説番組と、参加者の作品から山本さんが選んだ2本のエッセーをお楽しみください。
解説番組・コトコトラジオ 「自分らしい文章を書くには?」
<参考リンク>
第7期#2「何を書き、何を書かないか」(≫コトコトラジオ 01:23ごろ~)
第7期#3「文章のスタイルについて」(≫コトコトラジオ 23:27ごろ~)
第7期#4「山本さんの辞書の使い方」(≫コトコトラジオ 10:12ごろ~)
※再生画面の下に、お話しの内容をまとめたテキストもございます。
過去の『コトコトラジオ』は≫こちら(YouTubeが開きます)
<便利な再生方法>
再生画面の右下に「チャプターマーク」があります。クリックすると、今回のトピックが一覧で表示されます。
聞きたいトピックをクリックすると、その位置から番組を再生することができます。
自分らしい文章を書くには?
今回は「自分らしい文章とは」というテーマで、複数の質問が寄せられました。一部ご紹介します。
質問「読み返すと良くも悪くも私の文章であるとわかる。表現の仕方や言葉の使い方が同じで、つたない。他の方のエッセイを読むようになって、それがよくわかる。なんとかしなければと思います」
山本さん:どうかご自分の書くエッセーをもう少し評価してくださいね。作品も書き手が愛してあげないと、膨らまないし、豊かにならないし、面白みも生まれませんから。
質問「句読点の使い方が難しいです」
山本さん:句読点の大切さに気付いておられることが、いいですね。句読点を乱暴に打つとか、考えなく打つということに接すると、ちょっと私も寂しくなるんですよね。
句読点とは、文章にとって装いのようなものだから。ここにブローチを留めよう、 この色の靴下を履こう…そんな風に、書き手の個性が現れます。
有名な作家でも、句読点の使い方には癖があるものです。小説や随筆、論文でも、その個性を探す読み方をしてみたらどうでしょう。勉強になると思います。
さて、「自分らしい文章」について。私が自分の文章のスタイルにたどり着いたのは、自然発生的な道のりだったと思います。
文章には、やはり生身の自分が出てしまうので、結局人としてどうあるか、何を見ているか、どんな感じ方をしているかということに尽きるような気がします。
……『コトコトラジオ』本編では、「自分らしい文章を作る」ためのメソッドの一つをご紹介。38分ごろからお話ししています。どうぞお聞きください。
山本ふみこさんが選んだ2つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。第8期第1回で取り組んだエッセーのテーマは「似ている」です。
「オバケのQ太郎とふなっしー」大井洋子さん
白色のシーツで形を縫製。大きな目とくちびるを描き、外が見えるように少し切り抜く……
「趣味さがし」栞子さん
趣味といえるものがない。どこに出かけるにも本は手放せないほど読書は好きだけれど……
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随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。
次回募集については、2024年8月頃、雑誌「ハルメク」誌上とハルメク365イベント予約サイトのページでご案内予定です。
エッセー作品一覧
エッセー講座担当・シマナカです。 「コトコトラジオ」と参加者の皆さんのエッセー、お楽しみいただけたでしょうか。 山本先生へのお便り、コトコトラジオへのご意見ご感想など、ぜひコメントをお寄せください!