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- いざというとき慌てない!心筋梗塞から命を守る救急法
突然、「心筋梗塞」で家族が意識を失って倒れたら……。1分ごとに生存率は低下し、5分後には50%に。家族の命を守るためにも、いざというときの救急処置の知識を身につけておきましょう。その後の病院での治療の流れも解説します。
教えてくれたのは、上妻謙さん(こうづま・けん)さん
帝京大学医学部 循環器内科教授。1991年、東北大学医学部卒業。三井記念病院、エラスムス大学(オランダ)留学などを経て、2013年から現職。専門は虚血性心疾患、カテーテル治療など。監修著書に『詳しくわかる狭心症・心筋梗塞の治療と安心生活』(主婦と生活社刊)。
5分で生存率は半分に!救急車を呼び、心臓マッサージを
突然、意識を失って倒れたら、一刻も早い救急処置が必要です。家族の命を守るためにも対処法を頭に入れておきましょう。
下のグラフは、停止した心臓に電気ショック(除細動)を実施するまでの時間と生存率との関係を示したものです。1分ごとに生存率は約10%低下し、5分後には50%に。まさに時間との勝負です。
3分後なら7割、5分後には5割……。生きて退院できる確率は、電気ショックをかけるまでの時間によって決まります。
「すぐに救急車を呼び、到着までの間、心臓マッサージを。実際、これで命拾いをした人がたくさんいるのです。近くに人がいれば、AED(自動体外式除細動器)も探してもらいましょう」と、帝京大学医学部循環器内科教授の上妻謙さんは話します。消防署などで救命講習会を受講しておくのもおすすめです。
AEDは自動で電気ショックを行ってくれる救命のための医療機器。日頃から設置場所を確認しておくと安心です。
もしも家族が突然倒れたら……命を守る、救急処置の仕方
AEDや救急車が来るまでの救急処置は、次の手順で行います。
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