口臭ケアしてますか?口のニオイは治せる!

歯医者が教える!口臭の原因と口のニオイを消す対策

公開日:2020/07/15

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口臭は気付かぬうちに周囲の人を不快にさせてしまいます。口臭の種類や原因、自分の口臭を測る方法を医師が解説します。また、口臭予防の方法や自分で口臭ケアをしても効果が出ない場合の対策法もご紹介しましょう。

気になる口臭の種類と原因とは?

口臭の原因とは?

口臭の原因にはどのようなものがあるのでしょうか? 種類別に解説します。

【口臭の種類と原因1】生理的口臭

生理的な口臭は誰にでもあるもの。しかし、あまり臭わない人、強く臭う人、それぞれいます。これはなぜなのでしょうか?

口臭は、唾液の分泌量に大きく左右されます。唾液には口の中を洗浄する役割があり、唾液が少なくなることで口内の雑菌が増えてしまうのです。

例えば、朝起きたときや空腹時、口の中が乾燥しているときなどには唾液が減ります。そうすると、洗浄する作用が低下して細菌が増えてしまうことから、臭いが強くなります。

【口臭の種類と原因2】病的口臭

口臭舌苔

口臭がひどい場合、病気の可能性もあります。考えられる病気としては、舌の表面に苔状の汚れがつく「舌苔(ぜったい)」や歯周病など口の中に関する病気が主です。

■舌苔(ぜったい)
舌についた白っぽい汚れのこと。細菌などを多く含み、それが口臭を引き起こします。舌苔による口臭はとても強いものです。

■歯周病(ししゅうびょう)
歯周病とは、細菌の感染によって歯肉の辺縁が炎症を起こす病気です。歯周病の原因には、細菌のかたまりである「歯垢(しこう)」や、歯垢がかたく固まった「歯石(しせき)」などがあります。それらが細菌に分解されることで、強い口臭となるのです。

■膿栓(のうせん)
膿栓とは、扁桃腺にできる1~2mm程度の白い塊です。これは、扁桃腺の穴に、白血球の残骸や細菌の死骸、食べ物のカスが溜まることが原因。ドブのような強い悪臭があり、口臭の原因にもなります。

そのほか、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因の場合もあります。

【口臭の種類と原因3】心理的口臭

実は、心理的なものが作用し、口臭につながるケースもあります。たとえば、緊張したときや強いストレスを感じたときです。

唾液の分泌は、自律神経(交感神経と副交感神経)によって調節されています。リラックスしているときには副交感神経が優位となり、唾液の分泌を促進。

反対に緊張していたり、不安があったり、強いストレスがある際には交感神経が優位になるため、副交感神経の機能が低下します。そうなると、唾液の分泌が減ってしまい、口臭が強くなるのです。

【口臭の種類と原因4】飲食物による口臭

食べ物、飲み物によっても口臭は起きます。代表的な食べ物はニンニクやニラ、コーヒー、アルコールです。

匂いの強い食べ物や飲み物をとると、消化吸収された後にニオイの素となる成分が血液中に移動し、肺を通して口や鼻などから吐く息として出てきてしまいます。

当てはまったら要注意!口臭チェック項目

口臭

自分の口はどのくらい臭うのか、意外とわかりづらいものです。そこで、自分でできる口臭のチェック方法をご紹介します。

口臭チェック項目を挙げますので、自分が該当するかどうか確認してみてください。

【口臭チェック1】歯茎が良く腫れる、出血する

歯磨きをよく忘れる、あまり丁寧に歯磨きをする習慣がない、という人は要注意。
特に歯茎が赤く腫れていたり、歯磨きをした時に出血するような人は歯と舌に細菌が大量に発生しており、口臭があるかもしれません。

【口臭チェック2】舌が白っぽい

舌の色を確認してみてください。きれいなピンク色であれば問題ありませんが、白っぽくなっているなら、舌苔が付着しています。この舌苔は、口臭の大きな原因です。

【口臭チェック3】胃腸が弱い

暴飲暴食、偏食、不規則な食生活などにより、胃腸が荒れていませんか? 胃腸が弱っていると、食べ物の消化吸収や排泄の働きが追いつかず、口の中から発酵したような臭いがすることも。

【口臭チェック4】口の中がネバネバする 乾燥する

加齢とともに唾液の分泌量は減っていくと言われていますが、口腔内が乾燥すると口臭の原因になります、強いストレスや不安、緊張ががある方、別の全身疾患や薬の副作用などでも唾液の分泌量は減るため、口臭が強くなります。

【口臭チェック5】喫煙の習慣がある

タバコも口臭の原因のひとつ。タバコに含まれるタールやニコチン、タバコを吸うことで発生する一酸化炭素などが口臭の原因です。

自分の口は臭いのか?セルフ口臭チェックのやり方

口臭セルフチェック

自分に口臭があるのかないのかを判断する、セルフチェックの方法をご紹介します。

【口臭チェック法1】コップの臭いをかぐ

コップの中に自分の息をいれ、臭いを嗅いで口臭を確認する方法です。この方法は、コップの代わりにビニール袋などでも代用可能です。

まず、コップを用意します。そこに自分の息を吐き、手でふたをします。一度深呼吸した後、コップの中の臭いを嗅いでみてください。

臭いを感じるようであれば、口臭がある可能性が高いです。

【口臭チェック法2】唾液の臭いでチェック

舌の上、歯と歯ぐきの溝部分などを指で触り、指についた唾液のニオイを嗅いでみてください。唾液が臭う場合は、口臭があるといえます。

【口臭チェック法3】歯ブラシや糸ようじの臭いをかぐ

奥歯を磨いた直後の歯ブラシやデンタルフロスや糸ようじのニオイで確認することもできます。臭うようでしたら口臭がある可能性があります。

【口臭チェック法4】市販の口臭チェッカーで検査

市販されている口臭チェッカーを利用することで、どのくらい口臭があるのかを確認できます。

また、最近では口臭をチェックできるアプリもあります。

即効性アリ!今すぐできる口臭対策は?

口内をきれいにすることが口臭対策に有効!

自分でできる口臭対策をご紹介します。「口のニオイが気になるかも?」と感じた時にすぐやってみてください。

【口臭対策1】歯みがき・デンタルフロス・歯間ブラシ

口の中をきれいにすることで、口臭を防げます。口の中をきれいにする基本といえば「歯磨き」です。歯みがきによって食べかすや歯垢などをしっかり取り除き、細菌が増えるのを抑えてくれます。

歯ブラシだけでは不十分です。歯の間もフロスや歯間ブラシなどを利用して、食べかすを取り除くようにしましょう。

【口臭対策2】舌ブラシ

舌もきれいにしておく必要があります。舌ブラシや歯ブラシで、舌苔を取り除きましょう。このとき、奥から手前にブラシをやさしく動かすようにしてください。

舌磨きはやりすぎは禁物。舌をきれいにする頻度は、1日1回が目安です。

【口臭対策3】デンタルリンス・マウスウォッシュ

デンタルリンスやマウスウォッシュを使って口をゆすぎましょう。口臭の原因となる食べかすや歯垢を洗い流して除菌もできるため、口臭予防効果があります。

また、口の中を爽快にしてくれるので、口臭が気になったときにはもちろん、口の中にねばつきを感じたときや就寝前にもおすすめです。

ただしアルコール成分の強いマウスウォッシュは口腔内の乾燥に繋がり逆効果となる場合があるので使用する場合はアルコールの入っていないものを選択すると良いでしょう。

【口臭対策4】マウススプレー

シュッと口内に吹きかけるマウススプレーも便利です。人に会う前や食後などに使うと、スマートに口臭が抑えられます。

【口臭対策5】口臭対策用のタブレットや水で飲むカプセル

口臭対策用のタブレットや水で飲むカプセルなら手軽に持ち運べ、口に入れるだけなので、時間がないときにぴったり。

特に水で飲む口臭対策カプセルなら、胃の中まで届いて、体内から登ってくる口臭を抑えてくれます。

口臭ケアの根本対策!口を臭くしない予防方法とは?

鼻呼吸

根本的な口臭対策に効果的な5つの予防方法をお教えします。

【口臭ケア・予防方法1】鼻呼吸

呼吸には、口呼吸と鼻呼吸がありますが、呼吸方法によって口臭の度合いが変わってくるのをご存じでしょうか。

実は口を開いた口呼吸をすると、口内が乾燥してしまい、口臭が出やすくなってしまうのです。普段から鼻呼吸をするように心がけましょう。

【口臭ケア・予防方法2】口を潤す・うがい

口の中が潤っている状態をつくると細菌が繁殖しにくくなり、口臭を防げます。こまめに水分をとるようにしてください。また、うがいをするのも効果的です。水で口の中を洗い流すことで、ある程度臭いを軽減させることができます。

【口臭ケア・予防方法3】唾液を増やす

唾液が減り、口内が乾くと口臭は強くなってしまいます。ですので、口が渇いたと感じたら唾液を増やす工夫をしましょう。たとえば、ガムを噛んだり、かみごたえのある食べ物を食べて咀嚼回数を増やすと、唾液腺が刺激されて唾液が出やすくなります。また、耳の下、顎の下あたりをやさしくマッサージするのもおすすめです。

音波歯ブラシなどの電動歯ブラシを使用などでも唾液線の刺激となり唾液の分泌量を増やすことができます。

【口臭ケア・予防方法4】腸内環境を整える

腸内環境が悪いと多くの有毒ガスが生み出され、その有毒ガスが口臭につながることもあります。ヨーグルトや発酵食品などを積極的に摂るようにして、腸内環境を整えましょう。

【口臭ケア・予防方法5】ニンニク・お酒・タバコ・コーヒーを避ける

ニンニクやニラ、ネギ、お酒、コーヒー、タバコは口臭の原因となります。口にする頻度を減らしたり、大事なシーンの前にはそれらを食べたり飲んだりしないようにするとよいでしょう。

口臭を歯医者や口腔外科へ相談する際の注意点

口臭歯科歯医者

しっかり口臭ケアをしているのにもかかわらず、あまり効果を感じないということもあるかもしれません。そんな場合は歯科医や口腔外科で相談してみてください。 歯科や口腔外科では、口臭治療を行なっているところもあります。治療を受ける際には、以下などが問診でよく聞かれるので、記録しておくとよいでしょう。

  • 口臭が気になるようになった時期
  • 口臭が気になるようになったきっかけ
  • 口臭が気になる時間帯
  • 飲酒や喫煙、普段の生活習慣の振り返り

歯医者で受けられる口臭治療法

歯科口臭ケア

病院では、次のような口臭治療が受けられます。

【口臭治療法1】口臭測定・細菌の種類を特定

口臭専門外来では口臭測定器を用いて、どのくらい口臭があるのかを測定します。
また、口臭の原因を特定するため、唾液の分泌量や舌苔の付着量を確認、原因となっている細菌の種類を特定も行い、どのような細菌が口腔内にいるのかを確認します。それらを行った上で、具体的な治療が決まります。
ですが口臭の原因のほとんどは歯周病菌が原因とも言われていますので、一般的な歯科医院では歯周病検査を含めた口腔内全体のチェックとを行うことになるでしょう。

【口臭治療法2】口臭原因ごとの治療を行う

考えられる原因が判明したら、その原因ごとの治療を行います。虫歯や歯周病が原因ならばそれらの治療や歯石除去などを行い、細菌を減らしていきます。また、原因菌を除去するレーザー治療が行われることもあります。

【口臭治療法3】歯磨きなどの口腔内清掃指導

歯垢や舌苔の除去方法、義歯(入れ歯)の清掃方法など、口内をきれいに保つための指導もしてくれます。

口臭ケアや予防で、いつでも息をきれいに!

口臭ケア

口臭は自分では意外と気付きにくいもの。まずは、ご紹介したチェック方法で自分に口臭があるかどうかを確認することをおすすめします。そして、ケアや予防方法でお口の中を清潔に保ち、息をきれいにしておくようにしましょう。

口臭対策について教えてくれたのは?

しずくだ歯科クリニック院長 雫田義和

しずくだ歯科クリニック院長 雫田義和 
東京歯科大学卒業。複数の歯科で勤務した後、2015年長野県佐久市にしずくだ歯科クリニックを開業。2018年に医療法人Plus Dを設立
効率的な最善の治療と、徹底したメインテナンスというモットーのもと、健康的で美しい口腔環境を維持することに力を注ぐ。

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