本当に「正しい休み方」#2
寝るだけじゃない!50代からの免疫力を高める「正しい休み方」7タイプ
寝るだけじゃない!50代からの免疫力を高める「正しい休み方」7タイプ
更新日:2025年06月30日
公開日:2025年05月14日
教えてくれた人:片野秀樹(かたの・ひでき)さん
博士(医学)、一般社団法人日本リカバリー協会代表理事、株式会社ベネクス執行役員。休養への理解向上を目指し啓蒙活動を行う。著書に『休養学:あなたを疲れから救う』(東洋経済新報社刊)。
活力を回復させる休み方で朝のだるさがスッキリ
まずは、自分の今の休み方を振り返ってみましょう。
「多くの方は、日中『活動』し、結果『疲労』がたまると、それを眠るなど『休む』ことでリカバリーさせ、また『活動』に戻る、というサイクルを繰り返しています(下図の三角サイクル)。
しかし、60代になると免疫力や自己治癒力、自律神経のパワーも大幅にダウン。単なる休養を取るだけでは、心身の疲労は回復し切れずに持ち越され、だるさや気分の落ち込み、肩こりや腰痛などの不調を引き起こします。放置すれば重大な病気に結び付きかねません」と話すのは、『休養学』の著者で博士(医学)の片野秀樹さん。
それを防ぐには、「活力を回復させる休み方が必要です」と片野さんは言います。
しっかり休まる四角サイクル
年齢を重ねると、心身の疲労は単に寝る、のんびりするなどの休み方だけでは回復し切れず、下図の「三角サイクル」のように、電池残量の少ない状態で毎日を過ごすことに。そのサイクルに「活力を回復させる」休み方を加える「四角サイクル」で疲れがスッキリと抜け、活動的に過ごせるようになります。

組み合わせるのがコツ!活力を回復させる7つの休み方
「休養学では、休み方を7つのタイプに分類しています。睡眠は休養の基本ですが、あくまで休み方の一つ(休息タイプ)。他のタイプの休養も意識的に組み合わせて取りましょう」と片野さん。
片野さんによると、休養には主に「生理的休養」「心理的休養」「社会的休養」があり、それぞれに属する休み方で以下の7つのタイプに分類されるのだそう。
生理的休養
1.【休息タイプ】

寝る、休憩するなど「活動を止める」ことで、体力の消費を抑えつつ、心身の回復を促します。
2.【運動タイプ】

軽い運動は血流やリンパの流れをよくし、老廃物の排出や代謝を促して、疲労を軽減します。
3.【栄養タイプ】

栄養バランスのよい食事が基本。胃腸が疲れたときは、食事を軽くして“休ませる”ことも大切。
心理的休養
4.【親交タイプ】

友人や家族と楽しく会話したり、ペットをなでるなどの触れ合いでリラックス。
5.【娯楽タイプ】

趣味に没頭したり、推しの出る映画を見たり、心地いいと感じることに取り組む。
6.【造形・想像タイプ】

絵を描く、手芸をするなど創作活動全般は、集中することで疲労を軽減できます。
社会的休養
7.【転換タイプ】

旅行や部屋の片付け、模様替えなど、環境を変えることで、気分をリセット!
「上記のように、例えばあえて体を動かして血流をよくすれば、細胞に酸素や栄養が行き渡り、老廃物の排出も促されます(運動タイプ)。またペットと触れ合うなどのスキンシップも、オキシトシンなどの“幸せホルモン”の分泌を活性化させ、心身の癒やしにつながります(親交タイプ)」(片野さん)
こうして、心身を積極的に活動させる休み方も取り入れ、活力を上げていくことが、50代からの疲労回復のカギだそう。
次回からはより具体的な休み方を解説します!
取材・文=大門恵子、新井理紗(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=ながのまみ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年10月号を再編集しています




