早めの受診がカギ!発疹が出たら迷わず受診…帯状疱疹治療の3つのポイント
2025.02.05
更新日:2025年02月12日 公開日:2025年01月22日
「帯状疱疹」予防の切り札!50代から知っておきたい2種類のワクチン接種
帯状疱疹を防ぐ切り札といえるのが、ワクチンの接種。ワクチンは2種類から選べます。50歳以上でまだかかっていない人、かかったけれど5年程度たっている人などは接種を検討しましょう。
教えてくれた人:本田まりこ(ほんだ・まりこ)さん
まりこの皮フ科(神奈川県横浜市)院長。1973年、東京女子医科大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学皮膚科入局。同大学院教授などを経て、2014年から現職。専門はアトピー性皮膚炎、ウイルス性疾患。『名医が答える! 帯状疱疹 治療大全』(監修/講談社刊)など著書多数。
予防効果の高いワクチンも!リスクのある人は検討を
日本では成人の9割以上が水ぼうそうにかかったことがあるといわれています。つまり、ほとんどの人が帯状疱疹になる可能性があるのです。
予防するには、疲労などで免疫の働きを低下させないことが重要です。規則正しい生活を送り、十分な睡眠と栄養バランスのよい食事を。また適度な運動や趣味などで上手にストレスを発散することも大切です。
さらに帯状疱疹の予防ワクチンも頼りになります。
「発症を防ぐ最も効果的な手段です。仮に発症したとしても、重症化や帯状疱疹後神経痛への移行を予防する効果も期待できます。50歳以上の方はぜひ接種を検討してください」と言うのは、まりこの皮フ科院長の本田まりこさん。
帯状疱疹の予防ワクチンは2種類あります
現在、帯状疱疹の予防ワクチンは2種類あります。
一つは、水痘・帯状疱疹ウイルスを弱毒化した“生ワクチン(商品名「ビケン」)”で、子どもの水ぼうそうワクチンと同じものです。接種回数は1回、費用は医療機関によりますが、1万円程度です。
「ただし1回の接種では十分な発症予防効果が得られないことも少なくありません。特に高齢になるほど予防効果は低下しますから、追加でもう1回接種した方がよい場合もあります」と本田さん。
もう一つは、...