風邪対策や健康維持に!プロポリスの効果に注目
2022.12.082025年01月16日
喉が痛い、イガイガする…冬の喉を守るケア「正しいうがいの仕方」も
寒い冬は増える喉の不調。イガイガとした違和感や喉の痛みが気になっている人も多いのではないでしょうか。空気が乾燥する季節は喉をいたわるケアが大切。喉を守る正しいケアについて、医学博士の福島忍さんに教えてもらいます。
喉が痛くなる3つの原因
空気が乾燥する冬は、喉のイガイガや痛みにご用心! 喉の調子が悪いと、声が出づらくなったり、食事を飲み込むのがつらくなったりしますよね。
医学博士の福島さんによると、喉が痛くなる原因は大きく3つあるのだそう。それが、「乾燥」「ウイルス」「刺激」です。
■乾燥
喉の粘膜には、病原菌などの外敵の侵入を防ぐ役割があります。喉が乾燥すると喉粘膜の防御力が低下し、ウイルスなどの病原菌が体内に侵入しやすくなります。また、喉の乾燥は喉粘膜の免疫力低下につながり、病原菌が増殖しやすくもなります。特に空気が乾燥しやすい季節は常に喉を潤しておくなど、乾燥対策が必要です。
■ウイルス
喉の粘膜にウイルスや細菌が侵入すると、咽頭や扁桃が炎症を起こします。感染が鼻や肺などに及ぶと、鼻水や咳など、いわゆる風邪ということになります。
■刺激
喉は強い刺激にさらされると、粘膜に炎症が起きて痛みが起きやすくなります。声の出し過ぎや、辛い食べ物・飲み物、タバコ、アルコールなども喉の刺激につながります。
これらのリスクを遠ざけるためには、マスクの着用でウイルスをブロックしたり、こまめな水分補給で喉を保湿することが大切。喉への刺激を減らすために、アルコールや辛いものといった刺激物も取り過ぎないように心掛けましょう。
毎日の習慣に!喉を守る正しいうがいの手順
喉を守る正しいケアの第一歩は、毎日のうがい習慣です。
うがいは、喉に付着したウイルスや細菌を洗い流す効果が期待できるため、風邪や感染症の予防にもつながります。
まずは、「正しいうがい」の手順を確認してみましょう。
<喉を守るための正しいうがいの手順>
- コップに水を入れ、口の中の汚れを洗い流すようにブクブクうがいをして吐き出します。
- もう一度水を口に含み、上を向いて「あー」と声を出しながら15秒ほどガラガラうがいをして吐き出します。
- ガラガラうがいを2~3回繰り返しましょう。
なお、うがいをするタイミングは、帰宅したときや、朝起きたときです。人が多い場所に行った後はもちろんですが、起床時も口の中でウイルスなどの菌が繁殖している可能性がありますから、朝食前もうがいで口の中を洗い流すと安心です。
また、うがいの際は、水道水やうがい薬の他、身近な「喉にいい」とされるものを取り入れるのもおすすめ。のどのイガイガ軽減の他、気分転換にも役立ちそうです。
<うがいに取り入れても!喉にいいもの>
- 紅茶……紅茶に含まれるポリフェノールの一種には、抗菌や殺菌作用があると言われています。「インフルエンザウイルスを不活化するには薄い濃度の紅茶でいいという報告があるので、2杯目、3杯目の出がらしでもOKです」(福島さん)
- 緑茶……緑茶に含まれるカテキンには、喉にうれしい殺菌作用があると言われています。ペットボトルの緑茶でも効果が期待できるので、外出先でうがいがしたくなったときにも便利です。
- 食塩……食塩水には、炎症を起こした喉の痛みを和らげる効果があります。うがいに使う食塩水の濃さは、コップ1杯の水に塩ひとつまみが目安です。
- 大根の搾り汁……大根に含まれる辛み成分には炎症を鎮める作用があります。搾り汁そのままでは刺激が強いので、大根おろしの汁などを、うがい用の水に少し加えてみては?
喉が痛いときの対処法は?
日頃から対策をしていても、喉のイガイガや痛みが起こることがあります。
福島さんは、「喉の痛みや不快感があるときは、こまめな水分補給で喉を潤しながら、殺菌・抗菌・抗炎症作用や喉の痛みを和らげる成分の入った、のど飴やタブレットも活用しましょう」と話します。
福島さんによると、喉が痛いときは、天然の抗菌物質と言われるプロポリスもおすすめなのだとか。
「プロポリスには優れた殺菌・抗菌作用の他、炎症を抑える働きもあります。また、アレルギー反応が喉の不快感を悪化させることがありますが、最近の研究で、アレルギー性の炎症によって気管が狭まるぜんそくなどを軽くするという研究報告もあります」(福島さん)
プロポリスはのど飴の他、液体タイプやスプレータイプなどもあります。スプレータイプなら気になるところに直接吹きかけることもできますし、飲み物に混ぜて使うことも可能。持ち運びにも便利なので、外出先で喉のイガイガが気になったときも気軽に使えます。
またプロポリスはビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素を豊富に含み、免疫力アップにも役立ちます。普段から免疫力アップを心がけることで、喉の健康はもちろん、元気な体をキープしたいですね。
喉の違和感が気になる季節。喉を守る正しいケアで、イガイガにつながる乾燥やウイルスを遠ざけていきましょう。
取材協力:山田養蜂場健康科学研究所
監修者プロフィール:福島忍(ふくしま・しのぶ)さん
山田養蜂場 健康科学研究所 学術情報担当。入社以来、最先端の研究学術情報を集約・発信する業務に従事する他、10年間、全国各地の大学との共同研究や自社の臨床研究などにも携わり、ミツバチ産品の効果を明らかにしてきた。医学博士。