天然の抗菌物質でウイルスに負けない体づくり

風邪対策や健康維持に!プロポリスの効果に注目

公開日:2022.12.08

風邪やインフルエンザのリスクが高まる冬。そこで注目したいのが、抗菌・抗ウイルス作用を持つプロポリスです。風邪対策に役立つ上、豊富なフラボノイドによる抗酸化作用で健康維持効果も期待できるプロポリス。その効果をご紹介します。

プロポリスはミツバチの巣を守る天然の抗菌物質


プロポリスは、ミツバチが自分たちの巣を守るために作る天然の抗菌物質。人間との関わりも非常に古く、古代ギリシャ時代から傷や感染症の治療に使われてきました。

主な原料は、樹木の新芽や樹脂。実は、新芽や樹脂には優れた抗菌成分が含まれています。植物は、傷口を守るために樹脂を分泌していますが、一方で、微生物から身を守るためにも、新芽や蕾に抗菌物質をめぐらせているのです。

ミツバチたちは、この抗菌物質を上手に利用してプロポリスを生成。新芽や樹脂に、唾液の酵素や蜜蝋(ミツロウ)を混ぜ合わせてプロポリスを作り、巣の入り口や内部の壁に塗り付けています。

温かくて湿度の高いミツバチの巣で、菌やウイルスが増殖しないのは、プロポリスの優れた抗菌成分のおかげなのです。

ただ、新芽や樹脂の成分に由来するので、プロポリスには独特の苦みとピリッとした刺激があります。

この味が苦手という人も少なくありませんが、プロポリスは抗炎症、抗アレルギー作用など、抗菌以外の健康作用も次々に確認されている注目の食材。そのため、食べやすく取り入れられるよう、のど飴や錠剤のサプリメントなど、いろいろな商品に加工されています。

免疫力を高め、風邪に負けない体に

近年は科学的な分析が進み、プロポリスの抗炎症作用が免疫(外部から入ってくる細菌や異物を体から排除する力)を適切に働かせる可能性が見出されています。

風邪やインフルエンザに負けない体を作るには、体の免疫力を高めることが大切。プロポリスは、免疫力アップに必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素を豊富に含む上、腸管の免疫細胞に働きかけ、免疫を活性化させる効果も期待されています。

免疫力が高まればウイルスに強い体になり、プロポリスには病原体が増えるのを抑える働きがあるので、風邪を引いても長引くリスクが軽減されます。

プロポリスは原料となる植物の種類によって有用成分が異なるのですが、例えば、有名な産地であるブラジル産のプロポリスでは、実際に風邪の症状が軽くなったり、治りが早くなったという研究報告もあります。

さらに、体内に入ったインフルエンザウイルスが増えるのを抑えたという研究結果や、インフルエンザの症状が重くならないように働きかける可能性があることもわかってきました。

風邪やインフルエンザが流行しやすい冬場は、ウイルスに負けない体づくりを心がけたいもの。天然のバリアとも呼ばれるプロポリスを積極的に取ることは、寒い季節の健康維持にも役立ちそうです。

優れた抗酸化作用で肥満や肌老化の予防にも!


プロポリスは他にも、生活習慣病の予防や美肌につながる、さまざまな働きを持つことがわかってきています。

高血圧や肥満、肌荒れといった老化現象は、体の酸化が原因の一つとされていますが、プロポリスには抗酸化作用をもつフラボノイドが豊富に含まれています。フラボノイドは植物に多く含まれる物質で、紫外線によって生まれる活性酸素の害から植物を守る働きがあります。

紫外線の他、ストレスや加齢によっても進んでいく体の酸化。肌や体の老化を抑えるには、抗酸化作用を持つ食品を積極的に取って、酸化ストレスを減らすことが大切です。

冬の風邪対策に役立ち、抗酸化作用を持つフラボノイドも豊富なプロポリス。ウイルスにも加齢にも負けない体づくりのために、ぜひ注目したいですね!

取材協力:山田養蜂場健康科学研究所

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