ミツバチが女王蜂に贈る特別食

更年期の不調を改善!ローヤルゼリーの効果とは?

公開日:2022.10.13

更新日:2022.11.17

女性なら誰にも訪れる更年期、不調をあまり感じない人がいる一方で、のぼせや肩こり、イライラ、不安感など、これまでにない症状に悩む人も少なくありません。そこで今回は、更年期のつらい症状を和らげるローヤルゼリーの効果についてご紹介します。

不調の原因は、女性ホルモン「エストロゲン」の減少

ホルモンバランスが崩れやすい更年期

更年期の不調は、閉経の前後に女性ホルモンの一つ、「エストロゲン」の分泌が急激に減少しはじめることから起こります。

エストロゲンの分泌は20~30代でピークを迎え、閉経になるとほとんど分泌されなくなります。すると脳は、エストロゲンの分泌を無理に促そうとして、「卵胞刺激ホルモン(FSH)」という物質を過剰に放出。それが自律神経を刺激してしまい、ホルモンバランスが崩れて心身にさまざまな不調が起こるのです。

日本人女性が閉経を迎えるのは平均すると50.5歳。この前後の5年間、つまり45歳~55歳くらいまでが更年期にあたります。この時期に現れる、ほてり・発汗・イライラ・不安感といった症状を「更年期症状」といい、それらが日常生活に差し支えるほど重くなると「更年期障害」と呼びます。

症状には個人差があり、すごくつらそうな人もいれば、そうでもなさそうな人もいます。ただ、女性の40~50代は、子どもの受験や自立、親の介護、管理職ポストでの責任の増大など、ただでさえ多くのストレスを抱えやすい時期。こうした心理的ストレスが、更年期の症状をより重くさせるともいわれています。

症状が重い場合は、エストロゲンを補充する治療法(HRT)などがあり、これは特に「ほてり」や「のぼせ」に効果を発揮します。ただ、乳がんや子宮がん、血栓症の治療中の人などは、ホルモン治療によって病気が悪化するリスクがあるので、HRTを受けることができません。

ホルモンバランスを整えて更年期を元気に乗り切るには、ストレスを上手に発散しながら、規則正しい生活を送ることが大切。とはいえ、大切だとはわかっていても、うまくストレスを発散できない人もいれば、生活リズムを整えるのが難しい人もいます。

そこで注目されているのが、副作用の心配なく、更年期のさまざまな不調改善に効果があるとされる「ローヤルゼリー」です。

ローヤルゼリーとはちみつの違いとは?

ローヤルゼリーとは、女王蜂だけが食べられる特別食のこと。働き蜂の幼虫ははちみつや花粉を食べて育ちますが、女王蜂は生涯にわたってローヤルゼリーしか食べません。

「高級なはちみつがローヤルゼリー」と誤解されることがありますが、はちみつとローヤルゼリーは見た目も味もまったく別のもの。

働き蜂が花蜜を集めて、巣の中で濃縮・熟成して作られたものがはちみつで、若い働き蜂が花粉をもとに体内で合成し、分泌したものがローヤルゼリーです。

ローヤルゼリーとはちみつの違いとは?

ローヤルゼリーはとろりとした乳白色で、ピリッとした強い酸味があるのが特徴。タンパク質の他、必須アミノ酸9種類やその他のアミノ酸15種類、ビタミンなど、合計で40種類もの栄養素が含まれています。

実は、働き蜂も女王蜂も、卵から孵化したときはみんな同じミツバチのメスなのですが、ローヤルゼリーを与え続けられたミツバチだけが女王蜂に成長します。

食事の栄養成分の違いから、女王蜂の体は働き蜂の2~3倍の大きさに。寿命も、働き蜂が数か月程度なのに対し、女王蜂は約3年と、30~40倍も長生きします。

更年期の“体の不調”へのローヤルゼリーの効果

ローヤルゼリーは、エストロゲンの低下による更年期の悩みをカバーする働きを持つことでも知られています。これまでの多くの研究からも、ローヤルゼリーがうつ、イライラ、動悸、ホットフラッシュなど更年期のさまざまな不調を改善したというデータが報告されています。

 

肩こりが改善

「みつばち健康科学研究所」の調査でも、首筋のハリなどの肩こり症状のほか、更年期に起こりやすい腰・背中の痛みが改善することが確認されています。

 

筋力が落ちないようにサポート

飲む量が増えるほど、筋力の低下が抑制されることが高齢者への検証で実証されています。

 

骨粗鬆症の予防

閉経後の女性を対象にした調査で、ローヤルゼリーを飲むと骨密度の減少が抑制され、骨強度の低下を抑える      ことが明らかになっています。
  

「心の不調」もサポート! 

記憶力低下やうつ症状の改善報告も

また、ローヤルゼリーに含まれるアセチルコリンという物質には、自律神経を正常にする働きがあります。
そのため、更年期に伴うもの忘れや、うつ症状・気分障害・不安感といった症状の改善効果も期待できます。

心の不調や病気にはさまざまな治療法が用いられていて、リラクゼーション効果があるとされる健康食品も数多く販売されています。ただ、こうした健康食品の多くは、残念ながらその効果についての科学的な根拠がありません。

一方でローヤルゼリーは、人を対象とした試験で、更年期周辺の不安感を改善したという研究報告もあり、医療への応用にも期待が高まっています。

「心の不調」もサポート! 

必須アミノ酸9種の力で肌の潤い力もアップ!

ローヤルゼリーにはほかにも、美肌につながる栄養素もたくさん含まれています。

例えば、タンパク質。加齢によるシミやシワの対策には、三大栄養素の一つであるタンパク質が欠かせません。

タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせで構成されますが、そのうち9種の必須アミノ酸は体内でつくることができないため、食事などから積極的に摂取する必要があります。

ローヤルゼリーはその9種類の必須アミノ酸すべてを含みます。

乾燥肌に悩む男女を対象に行った試験でも、ローヤルゼリーを12週間飲用したグループは、飲用しなかったグループと比べて肌の水分量がぐんとアップ。「目立つ毛穴が小さくなった」「色素沈着が抑えられた」「目じりのシワが改善された」などの効果も報告されています。

また、ローヤルゼリーが持つ保湿力は、化粧品としてお肌に塗っても効果的。べたつきや刺激の元になる成分を取り除き、有効成分を抽出した「ローヤルゼリーエキス」を配合した化粧品も人気です。

天然の恵みともいえるローヤルゼリーの栄養素を上手に取り入れて、ゆらぎやすい更年期をハツラツと元気に乗り切りましょう!

取材協力:みつばち健康科学研究所

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