【医師解説】毛穴の正しいケア方法とおすすめ化粧品
2021.11.082020年11月12日
幹細胞コスメって肌にどういいの?
話題の幹細胞コスメとは?抗老化の効果は
アラフィフ女性にぴったりの、今気になる美容アイテムを、同年代の美容ライター・中尾慧里さんが紹介します。加齢も加わり、肌が衰えている気がしたら、最先端技術の幹細胞コスメを試してみては? そもそも幹細胞とはどういったものかご存じですか?
基本的な疑問。そもそも「幹細胞」って何?
ここ数年でiPS細胞だの幹細胞だの、理系の話題が増えてきて、コスメ業界でも「気になるワード」としてよく使われるようになってきました。とはいえ、私たち消費者には今ひとつ理解できないことも多いですよね。単刀直入に「幹細胞」って何でしょう?
幹細胞とは、体中にあるさまざまな細胞のもとになっているもの。細胞自体にも寿命があり、衰えた細胞を元気にしたり、新しい細胞を生み出すサポートをしたりするのが幹細胞です。
幹細胞にもいくつか種類があり、その中で注目されているのが「ヒト幹細胞」です。その一つに、山中伸弥教授がノーベル賞を受賞した「iPS細胞」(人口多能性幹細胞)があります。他に受精卵由来のES細胞、体内に存在する細胞を活用する成体由来の体性幹細胞などがあり、再生医療の研究が進められています。
幹細胞を使った治療に関しては依然解明されていないことも多く、再生医療を目的とした医療の現場での、幹細胞そのものの実用化には時間がかかるとされています。
一方、美容面でも「幹細胞コスメ」と呼ばれるものが多数発売されるようになってきました。幹細胞といっても、幹細胞自体を使っているのではなく、「幹細胞培養上清液」と呼ばれる、幹細胞を培養した液体から幹細胞を取り除いた培養液の上澄みです。この培養液には、ヒアルロン酸やコラーゲン、数多くの成長促進因子(グロースファクター)など、美容においてエイジングなどに有効な成分が含まれています。
コスメに使われている「幹細胞」とは?
美容目的で使われる幹細胞は、人間の皮下脂肪から採取した脂肪由来や、臍帯由来のヒト幹細胞を使った培養液の他に、羊や馬など動物の胎盤から採取された動物幹細胞、過酷な環境でも育つ植物の細胞から抽出された植物幹細胞の3種類があります。
いろいろな研究が続けれらていますが、現時点では動物由来の幹細胞はアレルギーなどを引き起こすリスクがあり、国内では認められていないようです。つまり、ヒト由来と植物由来の2種類が主流です。
コスメに使われているのは、ヒト由来は「幹細胞培養上清液」ですが、植物幹細胞は幹細胞を培養する過程で細胞から抽出したエキスを配合しています。美容液やクリームなどに使われ、塗布することで細胞活性をサポートしてエイジング効果が期待できます。
幹細胞は肌にどう働いてくれるの?
肌細胞の生まれ変わるスピード、いわゆるターンオーバーは約28日。新しい細胞が生まれ、どんどん古くなって剥がれ落ちるまでの期間です。年齢と共にその周期は遅くなるといわれています。
新しい肌細胞を生み出しているのが、肌の幹細胞です。幹細胞は、必要に応じて表皮細胞や真皮細胞に変化します。また、同じ幹細胞を生み出す「自己複製」もできます。幹細胞がたくさんあれば、新しい細胞も増え、ターンオーバーもスムーズになるので美肌をキープできる、というわけです。
ただ、加齢や紫外線その他の刺激などで幹細胞にダメージを受けると、当然肌状態も悪くなります。そこで、幹細胞にアプローチするためのコスメの人気が高まってきているようです。
クリニック発のヒト臍帯由来の幹細胞を使ったコスメ
「SORMA(ソルマ)」は、エビスノブクリニックの院内処方として生まれたものを、デイリーに使えるスキンケアとして発売したシリーズ。医療現場で肌を直接診るドクターと、自己免疫研究を重ねてきた研究・開発者がタッグを組んで作ったコスメです。
幹細胞にも様々な種類があり、再生医療の研究が進んでいる中、「SORMA」は、ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の純化培養液を使用。これは、ヒトのへその緒から採取した安全な幹細胞を培養する際にできる上澄み液を濾過したもので、コラーゲンやヒアルロン酸、成長ホルモンなど肌に有効な成分が含まれているそうです。
ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の純化培養液はローションと夜用クリームに配合されていて、エイジングにかかわるダメージを修復するサポートをします。ローションはとろみのあるテクスチャーですが、肌にするするとなじんでもっちり。夜用クリームはコクがあり、肌をぴたりと覆うような仕上がりでしっとり感が長続きします。
SORMA(ソルマ)
ザ・ローション 120mL 9900円(税込)、ザ・ナイトクリーム 30g 17600円(税込)
問)エビスノブクリニック customer@ebisunobuclinic.com
過酷な環境で育つ植物から抽出した幹細胞を使ったコスメ
幹細胞は植物にも存在します。美容業界で以前から有名な幹細胞のひとつに、「4か月腐らないリンゴ」があります。スイスで希少品種として保護されている、ウトビラー・スパトラウバーは長時間腐らない。つまり抗酸化力が高い品種。そのリンゴから抽出したのが、リンゴ幹細胞です。
このリンゴは食用として18世紀ごろに長期保存を目的で作られたそうですが、味が今ひとつということですたれ、現在は20本ほどしか残っていないとのこと。なぜ何もしないのに長期保存できるのかを研究したところ、細胞を自己再生して維持できる栄養素を含んでいることを発見。リンゴ果実の幹細胞を抽出、人工培養することで化粧品に配合する、リンゴ果実培養細胞エキスが誕生しました。
エトヴォスのバイタライジングクリームは、こちらのリンゴ幹細胞エキスを配合。さらに、バイタライジングローションは、アルガンツリーの幹細胞を配合。アルガンツリーはアフリカ大陸の過酷な土地でいきいきと育ちます。大人気のアルガンオイルは抗酸化作用が高く、肌の修復作用やエイジングケアに効果があります。アルガン幹細胞エキスは肌にハリを与え、きめの整った滑らかな肌に導きます。
この2つの幹細胞パワーに加え、保湿効果とバリア機能のサポートを担うヒト型セラミドを加え、みずみずしく若々しい肌をキープします。
エトヴォス
バイタライジングクリーム 50g 7480円(税込)、バイタライジングローション 120mL 5280円(税込)
問)エトヴォス 0120-0477-80 https://etvos.com/
■もっと知りたい■
- 美容クリニックで顔のシミ取りレーザー体験!
- 美容クリニックでシワ取り!プチ整形してみました
- シワの原因別!美容ライターおすすめのシワ対策化粧品
- 名医を紹介!顔のたるみ対策のための美容医療入門
- 表情ジワ、たるみシワが嫌!美容ツール&美容医療
- 【まとめ】老け撃退!たるみ解消マッサージ&メイク