うま味がたっぷり、干し野菜の作り方とは?
2020.10.122020年10月29日
素朴な疑問
秋バテとは?対処法&対策レシピを紹介!
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、なんとなくだるくて、疲れやすい気がします。食いしん坊なワタシがなんとなく食欲もなくって……。これって夏の疲れが出ているのかしら?
友人に話すと、「それは秋バテかもね」と言われました。夏バテは知っているけど、「秋バテ」っていうのもあるの? いつもの元気いっぱいなワタシに戻りたいから、秋バテについて知りたいわ。
そこで、秋バテの原因と秋バテ対策レシピを摂南大学教授の安藤真美先生に教えていただきました。
秋バテとは
秋バテとは、秋に入る頃に感じる疲れやすさやだるさ、食欲不振や胃腸 の不調などの心身面での不調が生じた状態のことです。
夏から秋にかけての季節の変化に伴い、朝晩の気温の差が顕著になると、自律神経が乱 れやすくなります。自律神経は、人間の体温を一定に調節する役割を持っているため、 自律神経の乱れにより体温調節がうまくいかなくなり、さまざまな不調が生じやすくなります。
秋バテの対処法
秋バテの対処法としては、夏の疲れを取り、気温の変化に対応できるだけの体力を付けることが大切です。そのためには、十分な休養、バランスのとれた食事、適度な運動、体を冷やさないなどの工夫が有効です。
味覚の秋といわれるように、秋は多くの食材が旬を迎えるので、旬の食材を上手に使って食事をしたいものですね。中でも以下のような食材は、 食物繊維が豊富で整腸作用が期待できるので、積極的に取り入れましょう。
【食物繊維が豊富なおすすめの食材】
- サツマイモなどのイモ類
- 大根、ニンジン、ゴボウなどの根菜類
- シイタケなどのきのこ類
- リンゴやミカンなどの果物
また、秋バテ対策としては、体を冷やさないように、できるだけ温かい料理や飲み物を取るようにしましょう。ショウガやネギ類も上手に取り入れましょう。
【体を温めるおすすめの食材】
- ショウガ
- ネギ類
では、旬の食材を使った栄養たっぷりの秋バテ対策レシピをご紹介します。
秋バテ対策におすすめのレシピ
■さつまいも入り豚汁
秋から旬を迎える食物繊維を豊富に含む食材を使用した、ボリューム満点かつ栄養バランスの良い一品です。 体を温める効果があるネギやショウガも使っているので、体も温まります。
材料(2人分)
- 豚肉薄切り……50g
- サツマイモ…… 60g
- 大根……40g
- ニンジン…… 40g
- ゴボウ…… 20g
- ブナシメジ……20g
- 木綿豆腐……1/4丁
- 白ネギ……1/4本
- 青ネギ……1本
- ショウガ(すりおろし)…… 適宜
- だし汁……3カップ
- みそ……大さじ1~1.5
- 料理酒……大さじ
- サラダ油、ごま油……適宜
作り方
1. 豚肉を適当な大きさに切る。
2.サツマイモは煮崩れしやすいので、やや厚めのいちょう切りにし、3分ほど水にさらす。
3.大根、ニンジンはいちょう切りにする。ブナシメジは小房に分ける。ゴボウは包丁の背で皮をそぎ、 斜め薄切りにする。
4.木綿豆腐はさいの目切りに、長ネギは斜め切りに、青ネギは小口切りにする。
5.鍋にサラダ油を熱し、豚バラ肉、大根、ゴボウ、ニンジン、ブナシメジ、白ネギを加えて軽く炒める。
6.5にだし汁と料理酒、サツマイモを加え、アクをすくいながら煮る。
7.木綿豆腐を加えて少し煮てから、みそで味付けする。
8.器に盛りつけ、青ネギの小口切りとすりおろしショウガ、ごま油をトッピングする。
ポイント
サツマイモのほのかな甘みが料理の味付けに隠し味として効果的です。
■フルーツジンジャーホットティー
紅茶などの嗜好飲料は上手に日常に取り入れることで、リラックス効果があります。 ビタミンCを豊富に含むレモンは、実は秋が旬です。 レモンに含まれる「クエン酸」は疲労回復効果が期待できます。 また、体を温める効果が期待できるショウガを加えることで秋バテ対策になります。
材料(2杯分)
- 紅茶のティーバック……1袋
- 熱湯……300mL
- リンゴ……1/8個
- レモン(国産)……輪切りを2枚
- ショウガ……適宜
- ミントの葉……適宜
- はちみつ……小さじ2
作り方
1.リンゴはいちょう切り、レモンは輪切りにする。ショウガは薄切りにする。
2.温めたティーポットにティーバックと1のリンゴ、ショウガ、ミントの葉を入 れ、 お湯を注ぎ、保温しながら2~3分ほどおく。
3.温めたカップに紅茶を注ぎ、お好みではちみつを入れて甘味を整える。
ポイント
果物はリンゴ以外の季節の果物でもよいでしょう。
■教えてくれた人
安藤真美さん
あんどう・まみ 摂南大学 農学部 調理学研究室・教授
奈良女子大学大学院家政学研究科終了
研究テーマは、調理学で健康増進に貢献すること
※取材当時のプロフィールです
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イラスト:飛田冬子