素朴な疑問おはぎとぼた餅って何が違うの?

公開日:2018/09/20 更新日:2023/09/07

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

そろそろ秋のお彼岸のシーズン。今年、2023年は9月20日(水)から9月26日(火)だそうよ。小さい頃、お彼岸におはぎをおばあちゃんが作ってくれたのを思い出すわ~。早速スーパーへ行って、買ってこないと! 子どもたちに食べるか聞いたら「ぼた餅のほうがいい」との返事。

 

??? お彼岸に食べるのはおはぎで、ぼたもちは売ってないんじゃないのかしら。そもそも、おはぎとぼた餅って何が違うんだっけ? 粒あんとこしあんの違いとか?
 

こうなってくるとと気になって夜も眠れません。なので、さっそく調べてみました!

 

その結果、判明したのは……。

 

「おはぎとぼた餅は、基本的に同じもの」という事実でした(えー!)。

 

「おはぎ」と「ぼた餅」は餅米で作った餅を小豆あんで包み込んだ、伝統的な和菓子。日本では古くからアズキの赤い色には邪気を払い、災いから守ってくれる魔除けの効果があると信じられていました。おめでたい日に赤飯を炊いたり、お彼岸にご先祖様をなぐさめるために「おはぎ」や「ぼた餅」を供えるのも、そうしたいわれがあるからですね。

 

では、なぜ同じ食べ物を別の名前で呼ぶようになったかというと。

 

「おはぎ」は漢字で「お萩」
「ぼた餅」は漢字で「牡丹餅(ぼたんもち)」

 

そう、花の名前からきているんです。

 

牡丹の花が咲く春のお彼岸には「牡丹餅」、萩の花が咲く秋のお彼岸には「お萩」と呼んで、お供えするようになったのが始まり。春と秋、それぞれに旬の花を見立ててお菓子をお供えするなんて、いかにも日本らしい風流な習慣じゃありませんか。

 

ちなみに、かつて「ぼた餅」は牡丹をかたどって大きく丸くゴージャスに、「おはぎ」は萩の花にならって小ぶりで上品な俵形に仕上げたとか。またアズキの収穫期は秋なので、「おはぎ」は取れたてのアズキを柔らかい使って粒あんに。「ぼた餅」はひと冬越えてアズキの殻が硬くなっているので、こしあんにしたといいます。

 

今では形もあんの種類もほぼ同じで、春と秋で呼び方が違うだけというのが一般的。大きさが違う、形が違う、あんこが違う、という友人の説は伝統的なスタイルが今も残っている地域に住んでいたからかもしれませんね。

 

ああ、あれこれ調べていたら頭の中がおはぎとぼた餅でいっぱい。近所の和菓子屋さんに行ってこよう〜っと!

※この記事は2018年9月の記事を再編集して掲載しています。

 

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イラスト:飛田冬子 

 


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