2019/02/01 0

おしることぜんざいってどこが違うの?

 

寒い日には、アズキとお砂糖とお餅を煮て食べるのが、最近お気に入りのおやつです。甘くて温かい汁に、トロリと柔らかなお餅のハーモニーがたまりません! わが家では、この食べ物を「おしるこ」と呼んでいるのですが、よく考えると「ぜんざい」という食べ物もありますよね? おしることぜんざいって、どこが違うのでしょう?

 

まず、おしるこの歴史を調べてみました。奈良県の興福寺に、3代の僧侶が139年も書き継いできた「多聞院日記」という書物があるのですが、天正12年(1584年)12月15日の日付で、「しるこの餠を巨多にもりて、さたうあめをかけて之を食す」という記述が見つかっています。

 

時は流れて、江戸時代の寛永年間。「料理物語」という料理書の宴会レシピの後半に、「すすりだんご」というメニューが登場します。すすりだんごは、アズキ汁にだんごが入った食べ物なので、食材の組み合わせは、まさにおしるこの原型です。でも、なんと塩味! この頃のおしるこは、酒のつまみという位置づけだったのです。

 

続いて、同じ江戸時代の明和元年(1764年)。当時の風俗を記録した「明和誌」にも、おしるこが出てきます。「近頃(ちかごろ)汁粉見世にて商う」としか記されておらず、甘かったかどうかはわかっていません。やがて、嘉永6年(1853年)の「守貞漫稿(もりさだまんこう)」という風俗本で、ようやく「白糖の下級品あるいは黒糖を加え」と書かれています。甘いおしるこが庶民のものになるには、長い歴史が必要だったのですね。

 

一方、ぜんざいについて調べてみると、お釈迦様が「善哉善哉(よきかなよきかな)」と弟子に言った。初めて食べた一休禅師が「善き哉(よきかな)」と言った。出雲地方の神在餅(じんざいもち)が変化してぜんざいになったなど、とにかくお寺や神社がネーミングのルーツになっているのが特徴です。

 

それぞれの歴史はわかったけれど、さて、困りました! 関東の人なら、粒あんがおしるこ、こしあんが御前汁粉(ごぜんじるこ)、汁のないものはぜんざいです。関西の人なら、こしあんがおしるこ、粒あんがぜんざい、汁のないものは亀山です。違いをハッキリさせようにも、地域によって指している食べ物が違うんです。(泣)

 

ただ、アズキと何らかのだんご(餅や白玉、地域によってはカボチャやイモだんご)という基本の組み合わせは、おしるこもぜんざいも同じのようです。

 

参照:食育大辞典

         江戸食文化紀行

          

おしるこは、少しの塩気が甘さを引き立てます

 

イラスト:飛田冬子

 


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