これからの未来を生きる人たちへ

『置かれた場所で咲きなさい』著者、老いる我への言葉

2020/03/02

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平成のミリオンセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者でシスターの、故・渡辺和子さん(享年89)。生前に語った、老いとの向き合い方、人との交わり方、そして平和への思いとは。

渡辺和子さん(享年89)

葛藤が生じるのでテレビは見ません

修道院

私は今、30代から80代までのシスター8人と、修道院で共同生活を送っています。私の一日は、毎朝5時に起きて散歩をすることから始まります。それからメディテーション(瞑想)をして神様とお話をして心の姿勢を正し、その後に他のシスターたちとお祈りをささげます。

朝食はパンと果物、コーヒー。大学に出勤するときは前の晩のおかずの残りを詰めたお弁当を持参しています。夕食は修道院の当番がお料理して、みんなそろってとることになっています。

夜9時にベッドに入るまでのあいだは、趣味の読書をしたりお手紙を書いたりして過ごすのですが、最近は目がだんだんと弱くなってきましたので、読書量もめっきり減りました。

修道院にはテレビもありますが、私はテレビは見ません。ラジオを聴きながら過ごしています。テレビは「もうちょっと見ていたい」という衝動に駆られ、そういう私の弱さとやらねばならないこととのあいだで葛藤が生じるわけです。

シスター同士とはいえ、共同生活をしているといろいろあります。食卓の塩の位置が、いつもと違うだけで気にする方もいらして。それぞれ育ってきた環境や好みが違うわけですから、やむをえないですね。夫婦間にもいえることでしょうが、共同生活をうまくやっていくには、一人ひとり別人格だと思うことが大事だと感じます。

老いる自分へ、「今日が一番若い日」と言い聞かせる

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