この孤独から
誰も私を助けてはくれない――
ならば孤独を引き受けて、
自分で自分を救わなければ

1985年、『ベッドタイムアイズ』で鮮烈なデビュー。当時、さまざまな誹謗中傷に戸惑いながらも、自分を信じて書き続けたという作家・山田詠美さん。第2回は、山田さんにとっての小説を書くことの存在についてお聞きします。

漫画家から小説家へ――自分を見限ることも才能

――サラリーマン家庭の長女として育ち、本を読むことがなにより好きだった少女時代。高校に入ると、文武両道に憧れて文藝部と山岳部へ。大学では日本文学を専攻しましたが、山田さんにはまだ「小説家」への道は見えていなかったといいます。

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /