俳優・銀粉蝶さんに聞く美しく年を重ねる秘訣(1)

ギャルソン好き!銀粉蝶さんの考えるおしゃれと年齢

公開日:2021/01/08

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「最後のアングラ女優」とも称され、数多くの舞台、テレビドラマ、映画に出演する俳優の銀粉蝶(ぎんぷんちょう)さんに、美しく年を重ねる秘訣を聞いたインタビュー連載です。第1回目は、年齢とおしゃれの関係について伺いました。

銀粉蝶さんのおしゃれ術

銀粉蝶さんがファッションにまつわる本を出版した理由

2020年11月に双葉社から出版された、スタイルブック『カンタン服でいくわ~銀さんの春夏秋冬~』で、春夏秋冬にわたる私服のコーディネートを披露している銀粉蝶さん。肩肘張らないカジュアルなファッションながら、「おしゃれ~!」と思わず目を見張る洗練されたコーディネートが次々と登場します。

とはいえ着用している服は、ブランドばかりではありません。ZARAやGUなどのファストファッションを着こなす姿も収められています。

ーファッションにまつわる本を出版された理由は?

銀粉蝶さん(以下、銀粉蝶)
出版のお話をいただいたときは「え、本気?」と思いました(笑)。いわゆるハイブランドの洋服はあまり持っていないですし、長年着続けているような服しかないので、驚いてしまいましたね。

ーブランドの洋服だと「コム デ ギャルソン」が好きだと書かれていましたね。

銀粉蝶
笑っちゃうくらい、コム デ ギャルソンは好きですね。高校生のときに、銀座の4丁目にあった「SUZUYA」で「REI KAWAKUBO」というコーナーを見たんです。そこに、昔のヨーロッパの女の子が着るような小花柄の簡素なワンピースがありました。

時代の流行とは関係ない洋服を、他では目にすることがなかったのでひと目で気に入っちゃいました。私は子どものときにひたすら本を読んでいて、『少年少女世界文学全集』に出てくる主人公が着ているような洋服に憧れがあったんです。それが、形になって目の前に現れたと思いました。

コム デ ギャルソンのイメージは、どの時代のものも一貫しているのでそこが好きですね。

他人の目を気にして、洋服を変えなくていい

書籍内で披露している「ローブ ド シャンブル コムデギャルソン」のコートを合わせたコーディネート。コートは20年ほど前に購入したもの。
書籍内で披露している「ローブ ド シャンブル コムデギャルソン」のコートを合わせたコーディネート。コートは20年ほど前に購入したもの。

ー著書で、好きな服装は『少女趣味の詰まったマニッシュ』と書かれていましたね。また『<女らしさ>を押し売りするのも、他人から強要されるのも好きではない』とも。それは、銀粉蝶さんのファッションにも表れていますか?

銀粉蝶
う~ん。女性らしさを押し付けられたような服を好きで着ている人って、いるのかしら。

主体が置いていかれてしまうような洋服を好んで着る、というのは私にはわかりません。それを着て、時間を過ごすのが楽しいとは思えなくて。

自分の体に合うものを身に着けて、ちょっとした工夫をしたりするのが、ファッションは楽しいのだと思います。人の価値観に合わせていくのは面倒くさい、ですね。
 

自分を敵に回したら、つまらなくなる

冬はコートを主役にコーディネートを考えるそう。またスカートとパンツを重ね着するのがマイブーム。
冬はコートを主役にコーディネートを考えるそう。またスカートとパンツを重ね着するのがマイブーム。

ー他人の目を気にするというと、“年相応”な装いであることを気にする方も多いと思いますが、その点はいかがでしょうか?

銀粉蝶
ひんしゅくを買われるかもしれないですが、私には年齢に合わせて考えるという発想はないですね。自然と、今の体に合わせた服を選ぶようにしているんだと思います。

確かに昔に比べて動きにくくなったり、体の変化はいろいろ感じています。以前はウエストまわりを締め付けられるのが嫌いでしたが、今は割と平気になってきました。今履いているスカートも、一時期着られなくてもったいなかったのですが、今年はいっぱい履けますね。

あと、体型も崩れてお尻は大きくなったりしていますが、しゃ~なし、これはこれでいいわと。自分を敵に回しちゃうと、ガチガチになってつまらなくなるでしょう?

あと気にしようがしまいが年は取るから(笑)。

最近、カトリーヌ・ドヌーブが役者としてすごいなぁと、改めて思ったんです。若かりし頃、絶世の美女だった彼女を知っている人は、今の姿を見ると変わったなと思うじゃないですか?

でも時代を生き抜いて、今のあるがままを見せるカトリーヌ・ドヌーブはすごいと思うの。年をとったからって、どうこうするわけじゃないのよという感じが、またかっこいい。

私も、今ここにポンっと生まれたわけではなくて、何十年も生きてきた結果がここにあります。ファッションも、自分がどういうものが好きなのかという選択を積み重ねていくことで、自然と今の自分に合った服を選べるようになるのかもしれません。
 

体調管理は、歩くことから

銀粉蝶さんの健康管理は歩くことから

 ー体の変化は感じられているということで、体調面を整える方法や取り組んでいることはありますか?

歩くことは、なるべくしようと思っています。ウォーキングをしようと気合を入れて歩くのではなくて、だらだらと1時間~2時間くらい、何となく歩いています。

スーパーでの買い物も、30~40分かけて遠回りして歩いて行き、商品をゆっくり選んでいると1時間以上たっちゃう。帰り道は、こんなに荷物が重くなる予定ではなかったのに!という状態ですけどね。

散歩を楽しくするコツは、知らない道を歩いてみること。近所でもまだ見たことがない景色を見てみようと、わざと迷子になるようにしています(笑)

次回は、銀粉蝶さんのお気に入りファッションアイテムについて伺います。

第2回目 靴、白靴下、GU…銀粉蝶さんのお気に入りアイテム
第3回目 銀粉蝶さんの髪色、メイク、名前の由来も聞きました
 

銀粉蝶さんのプロフィール

80年代初頭、劇作家・演出家の生田萬と共に劇団『ブリキの自発団』を創立。数多くの舞台、TVドラマ、映画とさまざまな作品に精力的に出演している。2010年、舞台『かたりの椅子』、『ガラスの葉』で第18回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。公開待機作に、映画『哀愁しんでれら』(2月5日全国公開)、映画『あの子は貴族』(2月26日全国公開)など多数控えている。

 

取材・文=竹上久恵(ハルメクWEB編集部)、撮影=中村彰男

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