ファッションジャーナリスト西山栄子さんに聞く

西山栄子流大人ファッション「チャーミング」のすすめ

公開日:2021/01/06

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体形変化や流行の取り入れ方に悩む大人の女性たちに、時代に合った的確なアドバイスを発信し続けているファッションジャーナリストの西山栄子さん。成熟世代にこそ必要な「チャーミング」の取り入れ方を教えていただきました。

西山栄子流大人ファッション
西山栄子流大人ファッション

素敵な大人世代は「チャーミング」を取り入れている

素敵な大人世代は「チャーミング」を取り入れている

女性なら誰しも、年齢を重ねることで女性ホルモンが減り、ツヤやハリが失われてきます。特に50代を過ぎてからはそれが顕著になります。髪の毛を極端に短くすると、男の人と見分けがつかなくなる、なんて危険性も。

だからこそ、おしゃれに女性らしさを取り入れることが大事ですし、上手にそうしている人は、とても素敵に見えます。

その女性らしさは、いわゆるセクシーさとは違う、「チャーミング」という考え方。

胸元を開けてボディラインを強調する女っぽさではなく、肌や体のラインは隠しつつ、服のディテールやアクセサリーで愛らしさを楽しむような方法です。それが、大人の女性のおしゃれのキーポイントになります。

シンプルな服に手持ちのスカーフやブローチをプラスして楽しむやり方もありますし、あらかじめ大人の愛らしさがディテールに効いた服を選べば、簡単にチャーミングさが手に入ります。私が考える、チャーミングをかなえる服のディテールをご紹介しましょう。
 

一瞬でチャーミングになれる!リラックス感のあるワンピース

リラックス感のあるワンピース

例えばワンピースは、簡単に女性らしさを取り入れられるアイテム。ひと昔前のワンピースといえば、よそゆきのカチッとしたものを思い浮かべる方も多いですが、最近はもっとラクに着られるものがたくさんあります。

ワンピースの魅力は、外出から帰ってきて、そのままソファでくつろげるようなリラックス感。気になるお腹まわりやヒップに、ゆとりのあるシルエットやギャザー使いで、生地の分量のあるものを選べば上手にカバーできます。
 

下半身より、上半身で勝負! トップスのディテールで華やかに

下半身より、上半身で勝負! トップスのディテールで華やかに

年齢を重ねればお腹やヒップが自然とふっくらしてくるので、もう下半身で勝負はできません。腰から下は無理なく上手にカバーしつつ、「上半身」に目をいかせる工夫が必要です。

そんなときに便利なのが、あらかじめ上の方にデザインポイントがあるトップスたち。

例えば、ボウタイが愛らしいふんわりとした形のブラウスや、凝った編み柄のニットなどを取り入れれば、自然とチャーミングさが手に入ります。

しかも洋服って、立っているときはきれいに決まっても、食事や移動のときは結局しゃがんだり座ったりするでしょう。そうすると、シンプルなものだとどうしても体形が服を通して出てしまいますよね。そんなとき、このシルエットや編み柄の工夫が、うまく体形をカバーしてくれるのです。
 

揺れ感を楽しむワイドパンツ。脚のコンプレックスも隠してくれる

揺れ感を楽しむワイドパンツ

揺れ感を楽しむワイドパンツ

先ほど下半身では勝負できない年代、と書きました。そこでパンツは、脚の形を隠す幅広のものを選びましょう。最近のトレンドでもあるので、取り入れない手はありません。太ももから裾までストンと落ちるくらいの幅とシルエットなら、大人の女性が品よく着られて、コンプレックスも隠してくれます。生地はしっかりしつつやわらかいものをチョイス。この、やわらかい生地の揺れ感が、本来スカ―トがもっているような女性らしさを加えてくれます。

そして、もう一つ試していただきたいのは、明るい色のパンツです。黒、紺、チャコールなど、パンツはベーシックなカラーをそろえる方が多いですが、それに黒いコートをはおったら、全身が黒いかたまりみたいになってしまいます。

例えば明るいブルーがコートの下からちらっとのぞくだけで、フレッシュで若々しい印象になります。
 

成熟した自分の「心」を喜ばせる服を着ましょう

ここまで、年齢によって失われるツヤ感や、体形の変化について触れてきましたが、体も肌も変化するのは当たり前。お腹まわりやヒップが太ってくるのは、生物学的に言っても普通のことです。

私はそれを無理に細くしようとは思いません。洋服の生地やディテールにこだわって選ぶことで、上手にカバーできますし、着心地がいいのですから。

また、ファッションは体にまとうものではあるけれど、「心」にも着せるものだと思います。それは年齢に関係なく、どの世代にも言えること。今の自分の気持ちや体に合った新しい服をまとったときに、喜びの感情があふれてくるんです。

一つ年齢を重ねたということは、それだけ成熟したということ。衰えた、なんて考える必要はありません。悲しいことや、つらいことがあったかもしれない。それでも、それらを乗り越えた今の自分に、新しい服を着せてあげる。それって、とても素敵なことだと思いませんか。

■教えてくれた人

西山栄子さん
にしやま・えいこ 1947(昭和22)年生まれ、ファッションジャーナリスト。松屋銀座のファッションコーディネーターを経て独立。著名人のスタイリングや講演、執筆を通じて大人のおしゃれへのアドバイスを発信し続けている。

取材・文=峯積抄公子(ハルメクおしゃれ編集部)


西山栄子さんと作った服は、「ハルメク通販」でお求めいただけます。 

 

■もっと知りたい■

ハルメクおしゃれ編集部

「ハルメク おしゃれ」は、オリジナルブランド「セリジエ」(フランス語で桜の意味)のもとに、50代からの女性にふさわしいファッション・コスメ商品を開発・販売しています。500人以上の3D体型計測、170人以上の肌測定を経て、50代からの女性の悩みを解決するヒット商品を次々と生み出しています。

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