公開日:2020/11/10
更新日:2021/12/06
ちょっとそこまでのお出掛けにも、ウキウキする外出にもしっくりとくるコートってどんなもの?50代女性を素敵に見せるコート・コーディネートは?50代ファッションを知り尽くすスタイリスト・岡部久仁子さんに教わります。
50代女性に支持されるスタイリスト・岡部久仁子さん
おかべ・くにこ 大人の女性の美しさを引き出すのが使命という50代以上の女性に大人気のスタイリスト。ファッションセミナーの講師などでも活躍。
冬の装いで、コートは全身の半分以上を占める大切なアイテム。でも、防寒を考えるとどうしてもラフすぎる装いになりがち。かといってよそゆきのコートを引っ張り出しても、今のカジュアルな雰囲気には合わなくて……何だか違和感。というようにいろいろ考えていると、どんなコートを着ればいいのかわからなくなってしまいますよね。
それに、最近は暖冬とはいえ、やっぱりそれなりに寒くて出掛けるのが面倒だったり、気持ちがふさぎがちになることもありますよね。でも寒さに負けずあったかいコートを着て、おしゃれしてお出掛けしていただきたい!そんな気持ちを込めて、さまざまな着こなしのヒントをご紹介していきます。
まず初めに、50代からの女性にもってこいのコートだと私が考えるのは、「丈」「シルエット」「色」にこだわったもの。さらに「おしゃれベスト付き」または「ベストと組み合わせて着る」と寒さを防げるだけでなく、脱いだときも温かいまま、素敵な印象をキープできます。
コートの季節に意外と忘れがちな「脱いだときのおしゃれ」。ここを意識することが見逃せないポイントです。脱いだときもおしゃれに見えるベストは、単品でも着回し力絶大ですから、「コート+ベスト」の色合わせをセットで考えてみたいと思います。そうすることがコーディネートの近道でもあります。
使いやすくて選ぶ人も多い、ネイビーのコート。ネイビーのコートを選ぶときは、(スーツなどで使われるような)カチッとしすぎない、明るめな色味を。
合わせるベストは、派手すぎないボルドーを。上品な印象になりますし、コートを着たときも脱いだときもコーディネートがしやすいです。
トップスに白を合わせるとすっきりとした華やかさも。冬でも明るい色のボトムを合わせると、スタイリッシュになるだけでなく、清潔感も出ます。
ベーシックでやさしい雰囲気のキャメルのコートも、ブラウンのベストだとぼんやりせず、シャキッと見えます。オレンジのさし色スカーフや、ボトムや小物にブラウンを合わせると洗練されて見えますよ。
襟のないロングベストは、タートルネックのインナーがおすすめ。スカートもプリーツを合わせると縦のラインが自然と生まれて、スッとスリムな感じに見えますよ。
ベストの丈は長めがおすすめ。深い脇スリットがあれば、動きやすくもたつきませんし、全身がすらりと見えます
着る人を選ばないグレーの濃淡は取り入れやすいですね。キレイめの装いだけでなく、カジュアルなテイストともよく合います。
軽やかさとカジュアル感をプラスするには、ニット帽とスニーカーが最適。頭や足元にはベーシックな色味を持ってきて、マフラーなどで遊びカラーを入れるとまとまります。
濃い色のベストには、同系色を合わせず、鮮やかな色をインナーに持ってくるとグッと洗練された印象になります。
【身長150cmの読者が着てみた】
背が低くても、ひざを隠してくれる丈も似合いました!
\低身長さんへ岡部さんからのアドバイス/
ボトムはストレートシルエットを選んで、袖は折り返せるものを選ぶともたつかずすっきり見えますよ。
【身長164mの読者が着てみた】
ひざ丈って、背が高くてもドーンと大きく見えないし、ボトムも選ばないのがうれしい。
\高身長さんへ岡部さんからのアドバイス/
スカーフするときは、見せる範囲を少なくすると華やかさが主張しすぎず上品にきまります。
文=関口一美(ハルメクおしゃれ編集部) 撮影=中西裕人
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