「ウルトラトレイル・マウントフジ」に挑戦!

夢破れたチャレンジの向こう側 ~その2~

公開日:2023.05.16

メイクアップアーティスト、ウェルネスビューティーアドバイザーの杉崎夕子です。165kmを走る「ウルトラトレイル・マウントフジ」というレースを走ってきました。今回は、前回の続きをお送りしたいと思います。

麓エイドに到着

麓エイドに到着
大好きな選手の言葉「KEEP MY MIND」このTシャツを着てスタート

4月21日15時15分に、第4ウェーブでスタートした私

脱水の天子山塊を越えて、54km地点の麓エイドに到着。ここでは、私をサポートしてくれる仲間が待っていました。

私は疲れもなく、まだまだ元気。オフィシャルのエイドステーションをスルーして、サポートエリアに入ります。

サポートしてくれる仲間と合流。あらかじめ依頼してあった、熱いお味噌汁とごはんを楽しみにしていました。

が、出てきたのはなんと冷たいお味噌汁と冷たいごはん……。時刻は既に夜中。冷えてしまうので、これでは食べられませんでした(涙)。

仕方なくさっさと軽く着替えをし、麓エイドを出発。

この時、大きな忘れ物に気づいていませんでした……。

大きな忘れ物

麓を出発してすぐ、なぜなのか急激な眠気が襲ってきました。

今までたくさんのトレーニングをしてきた中で、夜を越えるトレーニングも何度もしてきていました。一晩越えたくらいではなんともない私でしたが、なぜかこの日は凄まじい眠気がやってきたのです。

「ええと、カフェインピルは……」

眠気覚ましのカフェインピルが見当たりません。あれ、どこだったかな?

焦ってきた私は、サポートに電話をかけました。

「カフェインピルはどこ?」

すると悲しい答えが返ってきたのです。

「ここにあります」

あっ、サポートが私に渡し忘れてしまっていました。あらかじめ資料でも打ち合わせでも、伝えてあったのに……。

悔やみましたが仕方ありません。進むしか道はありませんでした。

眠気と吐き気と幻覚と

そこから、次のエイドである本栖湖、そして次の精進湖まで、激しい眠気と気持ち悪さとの闘いでした(笑)。

一晩程度では眠気など普段はないのに、眠くて仕方なく、加えて精神的に限界だったのか、幻覚まで見てしまいました(笑)。自分の弱さを感じながら進んだことを覚えています。

眠気と吐き気と幻覚と
コース上のマーキングテープ

途中で終わってしまった私のレース

精進湖で、次のエイドステーションの関門時刻には間に合わないとわかりました。

私のこのレースはここでおしまいに。

ここまで一年間、トレーニング、レースで使うギア、メンタル面、ケアやリカバリー面と、ありとあらゆる準備をしてきたことから、私は悔しい思いでちょっとだけ放心状態(笑)。

とぼとぼと帰り支度をして、サポートと共に精進湖を後にしました。これで私のレースは終了してしまったのです。

途中で終わってしまった私のレース
ちょっと放心状態(笑)

感謝

レースは途中で終わってしまいましたが、振り返ればたくさんの感謝の気持ちが溢れてきました。

準備からレースまで支えてくれたサポートの人たち。慣れないこともあったかと思いますが、懸命にサポートしていただいたことに感謝しかありません。

そしてこのレースを支えてくれた、たくさんのボランティアの皆さん。精進湖までの道のりで、本当にたくさんのボランティアの方々にお会いしました。

中には知り合いもたくさんいて、励ましの言葉をいただいたり、お互いに笑いあったり。そのおかげで、なんとか進むことができました。

そんなふうにたくさんの人たちに支えをいただいて、夢だったこのレースにチャレンジできたということだけでも、本当にありがたく幸せなことだったんだなあと思っています。

私のこのチャレンジは形を変えて、まだまだ続いていきます。

「チャレンジこそ人生」

そんな言葉がふっと私に降りてきました。

感謝
支えてくれたサポートの皆さん(右から2番目が私です)ありがとう♪

■もっと知りたい■

杉崎夕子

メイクアップ・ビューティープロデュース・ウェルネスビューティーアドバイザー。
自然に身を委ね、マインドフルな生き方を大切にしています。スポーツしながらキレイになるをモットーに情報をお伝えしていきます。
instagram

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事