50代で保育士の資格取得をした理由とは
2021.03.052023年04月15日
50代こそ日々是挑戦♪(50)
ただ今「傾聴力」の特訓中
「傾聴」ってご存知ですか? 文字通り相手の話に丁寧に耳を傾け、真摯な姿勢で相手の話を深く聴く行為のことですが、私は目下、この傾聴力の訓練中です。その理由は……。
新たな資格に挑戦
2023年1月から、キャリアコンサルタントの資格取得を目指して養成講座に通い始めました。
キャリアコンサルタントは、学生や求職者、在職者などに向けて、職業選択や能力開発に関する相談や助言を行う専門職で、2016年4月に国家資格化されています。
この資格を取得するためには、学科と実技試験の両方に合格する必要がありますが、事前に厚生労働省が定める最低150時間の養成講座の受講が必須(一部除外あり)です。
講座カリキュラムのうち、半分近い時間が費やされるのがカウンセリング実習(実技訓練)で、そのベースとして求められるのが「傾聴力」というわけです。
私がこの資格を目指す理由や講座に通う意義については、合格した暁!? に再度ご報告するとして、今回はこの傾聴についてご紹介しようと思います。
傾聴を学ぶ手法とは?
今や職場でのマネジメントにも必須の能力として、企業内研修でも実施されることの多い「傾聴」。
私もかつてセミナーを受けたことがあり、そもそも自分は人の相談に乗るのが得意だから、と傾聴にはちょっと自信を持っていました。が、それは大いなる勘違いだったのです(笑)。
カウンセリング実習では、クラス仲間とペアを組み、ロールプレイ形式で学んでいきます。最初はぶっつけ本番、それぞれが架空のクライアントに扮し、さまざまな相談を持ち掛けます。それを録音し、後日一言一句文章に書き起こし、検証する作業を繰り返していきます。
最初は5分程度からスタートし、次に10分、15分と長くなり、最後は30分のカウンセリングを経験します。
時には有資格者がクライアント役になるノック方式で、グループから一人ずつ順番にカウンセラー役を務めます。その他のメンバーは評価者として観察に徹し、それぞれ評価し合い、フィードバックを与え合うことで学びを深めていきます。
この一連の流れが成長や改善にはとても効果的なのですが、自分の実力が白日の下にさらされるという意味では、なかなかヘビーな訓練でもあります。
意外に難しい!? 傾聴の大原則
それでも、この実習は大いなる気づきや学びに満ちています。
まず、自分はどんなに相手の話を聴いているつもりでも、実は全然聴けていないこと。自分が先にいろいろ質問してしまうと、相手が本当に話したいことが話せなくなっているかもしれないこと。
また、相手の話の曖昧さに耐え、相手の話をとことん聴ききることによって問題の本質が見えてくることも体感しました。
カウンセリングの場において、相談者との確固たる信頼関係が構築されるまでは、ひたすら相談者の気持ちに寄り添うことが鉄則。序盤での質問や励まし、慰め、解決策等の提示は全てNGです。
でもこれ、元来話し好きの私には本当に難しい……(笑)。人生経験の豊富さも邪魔をして、ついつい明るく励ましたくなりますが、これもご法度です。
そもそも、相談者は自分の友人や同僚とも違う初対面の相手なのですから、こちらが思いもよらぬ受け取り方をされる可能性もあります。慎重に対応すべきなのは当然ですよね。こうした気づきも、私にはとても新鮮でした。日々反省です(笑)。
さて、こんな調子で私は資格取得までたどり着けるのでしょうか?
本試験は夏。この顛末は、また秋にでもご報告しようと思っています。
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