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- 亡き父のお話~少しずつ良い方に変わっていったのに…
介護士さんに連れられ、精神科に通院した父。そこから、父に良い変化が見られるようになりました。でも、それも束の間。父は突然施設内で倒れてしまいます。今回は、それまでのお話です。
別々に精神科へ
父の異常な電話攻撃と暴言がこのまま続き、介護士さんに暴力をふるって施設退所となってしまう事を恐れ、私から父の精神科受診を希望しました。
地元では一番有名な精神科に予約を入れていただき、そして今、私と接触禁止になっている旨を話してもらった事で、受診当日は父と私が会わないように病院側も配慮してくれました。
最初に私と面談し、その話を聞いた上で父を診察、そしてその結果報告を私にという順番で診察が始まりました。父が歩いている姿を離れた場所で見た時、父の顔がとても怖く、人を睨んでいるように見えて受診して良かったと感じました。
主治医からのお話
施設入所までの流れ、そして今の父の状態が怖くなって精神科を受診した事を話すと「大変でしたね。精神科にかかって正解でした」という言葉と「先にお父様はCTを撮りました。そのデータを見てみましょう」と主治医の説明と共に画像を見せてもらいました。
「以前の脳梗塞跡と、今の隠れ脳梗塞がいくつか見られますね。脳血管性認知症で間違いないです。それが原因の一つですね」
最後の報告の面談の時に、父の今服用している薬の中から本当に必要な薬だけに絞り、それと安定剤がプラスされました。もしこれで暴力が出てしまった場合は、この病院に入院する事ができるから安心してくださいと言っていただき、ホッとした瞬間に涙が流れました。
せっかく家族や周りと交流を持ち始めたのに……
精神科で処方された薬が効果を発揮したのか、父は私への電話をすることも無くなりました。
そして「昼間はリビングで入所者さんたちとプログラムに参加したり、食事の後大好きなコーヒーも食堂で飲んだりするようになりましたよ!」と施設から報告をいただきました。
うれしくて「じゃあ面会に行きます!」とすぐに施設に向かいました。
でも父は良くなっているわけではなく、歩くことも難しく車いす移動。部屋は物が散乱していて、どこに携帯電話があるのかがわからない状態。私の顔を見て「久しぶりだな、寂しかったよ」と、とても弱気な言葉を言ってきて……。
ここまで安定剤は人を変えてしまうのかと衝撃的でした。
私の息子も「じいじに会いたい」と言って、次の日一緒に施設へ行きました。久しぶりに会った孫の名前を言って少し笑顔を見せた父。
「もうすぐお正月だよ、その時は一回家に帰ろうね」そう言って施設をあとにした次の日、父は心肺停止で倒れてしまいました。
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