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- 亡き父のお話~入所に納得しない父との戦いの始まり
病院でせん妄による暴言暴力が止まらず、仮の老人ホームに一旦入所した父。しかしそのことに納得しておらず、初日から振り回されることに。そこから本来入所するべき老人ホームに入所するまでのお話です。
老人ホームだとは思っていなかった父
ようやく一安心して帰宅したのも束の間、父から「老人ホームなんかに入れがやって!」と暴言の電話を受け、もうどうしたら落ち着いてくれるんだと不満な気持ちで施設に向かいました。
施設に着くと施設長さんが「どうしましたか?」と出てきてくださいました。経緯を話すと「慣れるまでに時間はかかります。人によっては何年もかかる人もいますから」。
それを聞いて、父はその何年のタイプだなとため息をつきながら父の部屋に行くと「おう! お前、ここ老人ホームだぞ」とのんきにテレビを観ながら父は言ってきました。
説得をするも納得をしない父
家には帰れない理由、ここに来た経緯を一から説明し納得してもらおうとしても、父は聞く耳を持たない状態。「だったら俺が家で一人で住む、ばあちゃんを入所させろ」と、その時はまだ一人で生活可能なアルツハイマーの母を入所させるとまで言い始めます。
「あのつらい病院にすぐ戻ってしまう覚悟があるなら、家に帰っていい」と条件を出したら、相当病院でつらかったのでしょう、それは嫌だと即答。もう少ししたら、本来入るべき施設に移動だからがんばって! と励まし施設を後にしました。
まったく触れ合わずして施設移動
仮の老人ホームの介護士さんたちはとても良い人ばかりだったのですが、一切交流を持とうとせず、部屋に閉じこもっている毎日でした。
私の家から車で1時間近くかかってしまう施設に、それでも二日に一度通い、近くのスーパーに連れて行き、好きな物を買って帰る時間を作っていました。が、それでも父は納得せず、たまたま近くに住んでいた父の妹である叔母が毎日のように呼び出されてしまう始末。
そんな毎日も2週間で終わり、本来入所すべきところに移動することとなりました。兄が荷物移動、私が手続きと分担し、父を連れていきました。しかし、今度の父は新しい施設で迎えてくれた施設長さんやケアマネージャーさんには一切笑顔を見せる事はなく、挨拶すらしませんでした。
これが、これからの父との過酷な日々の予兆となりました。
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