手作りの楽しみ

綴れ織りタペストリーの作成風景

公開日:2022.01.26

年が明け心に決めて織り始めましたが、予想外の雑用に追われ、なかなか機の前に座る時間が取れず、いまだ15cmしか進んでいません。今年(2022年)11月の個展に向かっての作業です。

原画を描き、原寸大に拡大する方法

スケッチから原画を描き、彩色をします。この絵の色をそのまま織りに生かすとは限らず、織り始めて変更したりすることはしょっちゅうです。今の作品の織り寸法は中型で、43cm×105cmの出来上がり予定。

原寸大の型紙を縦糸の裏側にセットし、それをガイドに織り進めていきます。途中でラインの変更などもたびたび起きてきます。

原画を描き、原寸大に拡大する方法
スケッチから原画を描き、彩色
原画を描き、原寸大に拡大する方法
原寸大に拡大する前の割り振り
原画を描き、原寸大に拡大する方法
縦糸の裏側に拡大図をセット

色糸の準備

色糸の準備

原画の色とほぼ似た色が手持ちであったので、今回は手染めをしなくても良い分手間が省けました。糸の種類は綿、アクリルの混紡です。染料は化学染料を使っているので、色の発色は良いと思います。

色糸の準備
横糸のバタフライ結び

小道具

小道具
かわいい板杼

綴れ織り(つづれおり)にはたいそうな道具は要りません。織幅に合わせた板杼(いたひ・緯糸を入れるための道具)の大小と木製の織り用櫛、小バサミがあれば十分です。

小道具
綴れ織り用の櫛いろいろ

他にもかわいい板杼がいろいろあります。工芸品とも思われる船型杼などもあります。

小道具
船型杼のいろいろ

他にも5点制作予定なのが、重くのしかかっています。織っている時間は本当に楽しく、ずっと座っていたいのですが……。

来年度は、ハルトモライターをお休みいたします。タペストリーの完成品をお見せできなくて残念ですが、次の機会がありましたら、ぜひ見ていただけるかと思います。これからも、飾っていて飽きの来ない色彩とデザインをと心掛けて続けていきます。

織物に興味がありましたら、過去の私の個展、二人展などホームページからご覧いただけます。
http://tor-gallery.com か「トアギャラリー」「石立雅子2007」「石立雅子2008」「石立雅子2016」「石立雅子2019」で検索してみてくださいね。

 

■もっと知りたい■

いしだて まさこ

京都府舞鶴市生まれ。’75年、趣味で染織を始める。’02年よりカルチャーセンターの染織講師になり個展は10回開催。趣味はクラッシック音楽を聴く、読書、墨彩画、パステル画、トレッキング、グランドゴルフ。計画~乗り物・宿の手配まで自分で手がける個人旅行も得意。

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