長野県茅野市の道の駅「ビーナスライン蓼科湖」

季節の移ろいの中で見つけた最高の道の駅

公開日:2022.01.23

5泊6日のキャンピングカー旅行の続きです。中部地方旅行の中間には美しい虹に恵まれ、いよいよ最後の車中泊となりました。時たま見せる北アルプスを見納めつつ、南下するに従って、車窓から見える景色がカラフルな色味を帯びてきます。

秋と冬が二分された景色

移動途中の風景が段々と変わっていき、北アルプスの山が右に大きく見える場所を通ると、今まで見たこともない季節感の光景を目にしたのです。

青空の中に寒々しい雪化粧の山には、これから寒くなる冬を感じます。ところが反対側には秋真っ盛りの錦山が連なっているのです。道を隔てて季節がはっきりと二分されている、初めて目にする景観でした。

「すごいな!」感動のあまり夫は車を止めて、何枚も写真を撮っていました。

予定外の道の駅へ

最終の車中泊は、長野県塩尻市にある道の駅に夕方到着を予定していましたが、工事中で中に入れません。急いでネット検索をして見つけた、長野県茅野市の道の駅「ビーナスライン蓼科湖」を目指します。

地図上では出てくるものの、道路標識にはまったく表示されない不安を抱きつつ、やっと目的地に到着。もう辺りは真っ暗になっていました。最終日なのにちょっとがっかりした気持ちで眠りについたのです。

景色抜群の道の駅「ビーナスライン蓼科湖」

景色抜群の道の駅「ビーナスライン蓼科湖」

外が明るくなり、愛犬と一緒に車の外に出てみると……。昨日の時点ではまったく想像していませんでしたが、湖周には遊歩道が整備され、ボート乗り場や彫刻公園もある、素敵な施設なのです。

朝食後、ゆっくりと湖周を散歩です。水鳥の鳴き声、湖に注ぎ込む清流のせせらぎ、真っ赤に染まった木々。実に素晴らしい遊歩道です。展望台に上がると、鏡面状態になった湖の水面に雪化粧をした山、紅葉の木々、真っ青な空が映し出されていて、目の保養になりました。

景色抜群の道の駅「ビーナスライン蓼科湖」

遊歩道に隣接した「蓼科高原芸術の森彫刻公園」(大人入場料1000円)は無料開放中でした。芝生や森など約3万坪の敷地内に70点程の動物作品が展示されています。リアルな大きさの獰猛な動物から、小さな可愛い動物、そして木と木の間のハンモックなどもある珍しい公園です。

景色抜群の道の駅「ビーナスライン蓼科湖」

1時間ほどで蓼科湖を一回りできるので、散歩には最適です。偶然入った道の駅「ビーナスライン蓼科湖」が、今まで訪れた道の駅の中で一番のお気に入りの場所になるなんて、思ってもいませんでした。こんなアクシデントならあってもいいですね。

「やっぱり、雨でも中部地方の旅行にして良かったね」

すがすがしい気持ちに満たされて、この地を後に……。印象深い5泊6日の思い出旅行となりました。

■もっと知りたい■

蒲池 香寿代

大分県生まれ。小学校の時に恩師の先生との日記を機に何かしら記録することが習慣になっていました。結婚後は家計簿日記と運動不足解消の体操が日課になっています。元気なうちに念願のキャンピングカーで日本全国を横断するのが夢です。

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