1人歩きは楽しい! 2人で散歩もうれしい!
2021.12.172022年01月01日
歩いて行った先で大きな木に出会いました
郷島の樹齢千年のクスノキ
静岡県静岡市葵区にある、郷島浅間神社(ごうじませんげんじんじゃ)へ。テクテク歩いて出会った大きなクスノキにパワーをもらいました。
歩いてみる
空が高く感じる土曜日、静岡県静岡市葵区にある静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)から続く尾根路を歩きます。
安倍川に沿った尾根路を約3時間ほど、目指すは鯨が池。鯨が池はかつて安倍川の蛇行によって堰き止められ、池になりました。この尾根路は無理のない起伏が続き、登ったり下ったりのほど良い運動になり、富士山を見ながら近郊の方たちがよく歩く尾根路です。
尾根歩きも良い運動になるのですが、この日は晴れて気分もよく少し足を延ばしてみようという気になりました。安倍川のほとりを上流に向かって歩いてみました。
途中トンネルを抜けます。車の音が反響し、バスで通過する時とは違った新たな感覚で歩きますが341mはやけに長く感じます。
トンネルを出ると釣具屋さんでしょうか、店先で焼きアユを売っていました。お昼に差し掛かった時で好都合、1本600円なり。大きなアユです。歩きながら大きなアユにかぶりつきます。歩き旅の醍醐味です。そのおいしい事、たまりません。
もうかれこれ安倍川沿いに1時間近く歩いています。すると「郷島宮前」というバス停がありました。「う~ん、どのようなお宮なのかなぁ~」興味津々。
近くで畑仕事をしている女性にきいてみました。「大きなクスノキがあるんだよ、見てきてごらん」
出会いました、大きなクスノキ。
大きい事はいい事だ
郷島浅間神社内(ごうじませんげんじんじゃ)にそびえる大きなクスノキ、見上げると首が痛くなるほどに空に向かって伸びています。空に優しく枝先を揺らしながら「こっちにおいで」と手招いてくれているようです。
根元の周りをぐるりと回ると、その大きさに驚きます。そして私の心拍数もあがります。大きな木に出会うこの瞬間がたまらなく好きです。
1000年も生き続け、集落を見下ろす大きなクスノキの下に立ちひとり言「すごいねぇ~、すごいよ、えらいねぇ~」
この木は何を見聞きし、どんな時代を潜り抜けてきたのか、いくつかの戦禍をくぐり、戦地に夫を息子を送り出し、その人の無事を祈り、帰還を願い、神社に参る人の願いを聴き続け、労わり続けてきたのだろうか。
また平和な時代は、子供の誕生や生育を願い、家族の健康を願い、どれほどの人が癒やされ慰められてきたのだろうか。
大きな木はすべてを見届け、願いを聞いて、神社の境内にそびえてきたのだと思うと……。自分のちっぽけな思いが、川風に吹き飛ばされていくように感じました。
大きな木に会いに行こう
クスノキは大きく育ち、樟脳(しょうのう)の原料にもなる樹木で、かつては多くの木が植えられたようです。日本全国の神社境内に大木と呼ばれるものが残り、有名な木が存在しています。
偶然たどり着いたお宮のクスノキ。大きな力で自然体で存在している姿が素晴らしく、何度も何度も振り返りつつバスに乗り、この地をあとにしました。この日、歩いた歩数は2万5704歩。
またどこかで大きな木に出会えたらうれしいな~と思い、新たな旅の目的が見つかったような気がしました。
大きな木を探すウォーキング、大きな木を探す旅をしてみようと思いました。
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