日本画家・金子富之さんの言葉に勇気をもらいました
2023.07.042024年05月04日
つれづれ女は今日もゆく(11)
とにもかくにもやってみた!四国八十八ヶ所お遍路旅
弘法大師が開創した、四国八十八ヶ所霊場を巡礼する四国遍路。今では外国人や若者のお遍路さんもみられ、多くの方にとって、身近な文化となっています。 とうとうわたしも、お遍路デビューしました!
願いは行動することで叶う
わたしは四国生まれの四国育ちです。いつか、四国八十八ヶ所霊場をまわるのが夢でした。
能登半島地震からはじまった今年(2024年)、日に日にその思いが強くなっていました。
思い立ったら、とにかく行動してみるのが信条です。ネットで地元の旅行会社のHPから、わたしにぴったりのツアーを発見!
今回参加を決めたツアーは、最寄り駅発着のバスツアーです。週末ごとに日帰り、あるいは一泊二日の日程で、合計10回参加すると、八十八ヶ所すべての札所をまわることができます。
そして、今年はうるう年。うるう年の四国巡礼は、「逆打ち」といい、八十八番札所からスタートして、順に一番札所までさかのぼります。
一説によると、通常の順打ちの3倍ご利益があるとか。このことを、わたしは知りませんでしたが、よいめぐりあわせに恵まれました。
わたしのお遍路スタイル
参加を申し込んだのがツアーの直前だったので、あわてて準備を始めました。
お遍路も、はじめから本格的に一式揃えると、結構お金がかかります。ガイドブックやネット情報を見ていると、あれもこれも揃えたくなるけれど、ぐっとガマン。
わたしはあらかじめ設定した予算の中で、やりくりして準備をすすめました。
お遍路さんの服装といえば、白装束で笠をかぶり、杖を持つのがオーソドックスなスタイルですが、わたしが参加したツアーは、服装の制限がありませんでした。
上下とも手持ちの白っぽい服に、「輪袈裟」と呼ばれる簡易の袈裟をつけ、数珠を持つ自己流お遍路スタイルです。
納経帳は必須アイテム
「納経帳」も購入しました。一般的な御朱印帳のようなもので、各札所でご本尊様とお大師さまにお経を奉納し、ご縁をむすんだ証に、納経所で印をいただくためのものです。そのほか、白衣や掛け軸にも印をいただくこともできます。
わたしたちが、手順にそってお参りをしている間に、添乗員さんがツアー参加者の納経帳や白衣を納経所に持参し、代理でお納経の印を受けてくれます。
そのおかげで、時間のロスなく次の札所にすすめるので、1回の日帰りツアーで7~8ヶ所の札所を巡ることができるのです。
ツアーに参加してみて感じたこと
初回のツアーでは、「お先達さん」と呼ばれるお遍路のプロが同行し、お参りの作法を教えてくださいました。
一番大切なのは「迷いだらけの心を、ありのままに見つめ、真心で祈る」ことだとおっしゃたのが、とても印象に残りました。
ツアー参加者のほとんどがシニアです。おひとりで参加の方が約半数。関西だけでなく関東から参加されている方もいて、しかも、何度もまわっているリピーターさんばかり。
頼もしい先輩方は、お遍路の魅力や情報を教えてくださいます。話を聞けば聞くほど、四国巡礼の奥深さに驚いています。
巡礼の目的は人それぞれ、信仰のかたち、祈りのかたちも人それぞれ。お互いに、助け合いと思いやりの心で旅を楽しんでいます。
思い立ったら行動してみる
タイミングよく流れに乗れそうなときは、迷わず行動あるのみ。
ふいに、目の前に置かれるきっかけやチャンスに気づけるか、ぱっと行動に移せるかという点においては、日ごろの意識がとても大切であるように思います。
良い意味で、何に対しても執着せずに気軽にやってみること。もしもうまくいかなくても、気にしない。やってみた自分の努力は無駄にはなりません。
この春、わたしはお遍路で自分のこころを見つめ直しています。
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