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- 「落語自由自在12~第8回 ハルメク落語会~」
落語鑑賞が趣味のさいとうさん。毎回臨場感たっぷりのレポートを届けてくださっています。今回は6月下旬に東京・神楽坂で開催された、ハルメク主催の落語会の様子です。
「饅頭怖い」 三笑亭夢丸

「万才くずし」という陽気な出囃子で、「ハルメク落語会」では毎回お馴染の夢丸師匠の登場です。
第8回ハルメク落語会です。盛大な拍手が沸き起こります。
「先程、女性に声を掛けられました。嬉しいものですね。お声をかけていただけるなんて。着物で歩いていましたので、分かったのだと思います。 『ハルメク落語会ですか?』 『そうです。ハルメクをお読みいただきありがとうございます。』『今日だったのね。 私は行かないけど』って言われて、がっかりしました」。 間を置いてから、会場を見渡し「こんなに沢山の方々にお越し頂き、ありがとうございます。」と軽く頭を下げます。
「先日福島に行きまして、 福島といっても郡山の近くで、郡山もどきの所ですが、お土産を頂きました。『何ですか?』って伺ったら『名物の草履パンです。』わらじトンカツとかは知っていますが、草履と言うとあまり美味しそうには感じませんで『美味しいんですか?』って思わず聞いてしまいました。贈り主が『私は好きではありませんが……』」。
ここで爆笑です。「甘すぎます、周りの砂糖を落とせば、食べられますが……。何かいかにも、体に悪そうなお土産でした」と言って場内を沸かせてから「饅頭怖い」に入ります。
この噺は登場人物が多くて大変ですが、笑う箇所も多く、夢丸さん手慣れた感じで噺をすすめます。「渋いお茶が一杯怖い」のサゲまで安心して聞けました。
漫才 宮田陽・昇
「夢丸師匠に誘われて、闇営業でやってきました。」と、いきなり笑わせます。「闇ではありません。」と突っ込み担当の昇(しょう)さん。このコンビはいわゆるしゃべくり漫才なので、分りやすくて好感がもてます。
お得意の地名を北海道から順に手で示しながらたどったり、陽(よう)さんが秋田出身で、昇さんが広島出身ですので、互いにふるさと自慢をしたりで、25分間たっぷり笑わせてくれました。
普通漫才は10分~15分ですので、こんなに長い時間楽しめるのはハルメクだけです。
「厩火事」 夢丸
5代目圓楽師匠や志ん朝師匠の演ずる「厩火事」では、髪結いのお崎さんがお仲人に「にいさん」と呼びかけますが、歌丸師匠のお崎さんは「だんな」と言っています。夢丸さんも「だんな」でした。落語協会と落語芸術協会の違いでしょうか?
お崎がマシンガンのように自分の不満をまくしたてるのが、まずは前半の聞かせどころです。話を聞いた仲人は、孔子が弟子の不手際により大切な白馬を火事で失った時、それを咎めず、弟子たちの体を心配して信頼を得たという話をします。
次に、それとは対照的に、瀬戸物を大事にするあまり家庭が壊れた武家の話をします。その大切なアドバイスの途中で、お崎がくだらない突っ込みをするのも聞きどころ、笑いどころです。そして家に帰ったお崎は、夫が大事にしている瀬戸物を割り、その反応をみますが、さて結末は?
お崎と一緒に聞き手はドキドキしますが 「怪我でもされたら、明日から遊んでて酒が呑めねぇ」のサゲに、笑いとため息が混じりました。
落語漫才 宮田陽・昇
夢丸師匠が演じた「厩火事」を、更にパワーアップした「厩火事」が、宮田陽・昇の二人で繰り広げられます。昇さんの奥様は柳亭こみちさん、史上初のママ落語家で真打です(こみちさんはテレビの若手大喜利でも活躍されました)。そのせいでしょう。陽さん昇さんともに、かなり落語には詳しいようで、お崎とだんなのやり取りがおかしくて、場内に笑いが弾けました。
次回の「第9回 ハルメク落語会」は、8月28日(水)です。会場はアグネスホテル東京です。
皆様、是非お出掛け下さい。一緒に笑いましょう。
■「ハルメク 旅とイベント」スタッフが、動画でこのイベントについてレポートしています。こちらの記事をご覧ください「三笑亭夢丸さんの古典落語とイチオシの漫才を楽しむ」
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