先人の知恵と技と心意気
2022.07.142024年11月18日
トライ・トライ・渡来夢
杉原千畝(ちうね) 記念館をたずねて
シニア大学卒業後も班やクラス全体での活動は続けています。私の班では、卒業記念で訪れた岐阜県に再び行くことにしました。第二次世界大戦時、ユダヤ人を救った杉原千畝さんの記念館があると知ったからです。
《命のビザ》を知っていますか
杉原千畝(ちうね)さんは、ナチスドイツから逃げてきたユダヤ人を救うためビザを発給し、約6000人を救ったと言われています(※Wikipedia)。
この年齢になるまで知りませんでした。私たちメンバーは、勉強をし、少し知識を得て出かけました。
ユダヤ人を1100人以上助けたという、シンドラーの事、映画《シンドラーのリスト》は見ました。ちょうどタイミングよく杉原千畝さんの映画がTV放送されました。どちらもドラマなので、全てが事実とはわかりません。
けれども危険と困難を顧みず勇気ある決断で、人としての道を貫きユダヤ人約6000人の命を救った事実は決して忘れてはいけないと思いました。
まだ、それから100年も経っていないのに、ユダヤ人のしている事は何ですか?
杉原千畝さんが知ったら、どんなに悲しまれる事か!
記念館の奥には、《決断の部屋》がありました。命のビザを書いたリトアニア日本領事館の部屋が再現されていました。
そこで見学者は、『あなたは、どんな決断をしますか』と問いかけられます。
杉原千畝 記念館は、千畝さんが生まれ育った八百津町、《人道の丘》にありました。
パイプの数は1990年の国連加盟国数を表わしているそうです。
【円空館や【弥勒寺】【関鍛治伝承館】の見学
一日で回れる場所に【円空館】や円空終焉の地【弥勒寺)【関鍛治伝承館】等があり見学しました。
《円空仏》で知られる円空の作品を観る事ができました。円空と、木喰の仏像を観た時から興味を持っていたのでうれしかったです。心に直接語りかけてくるような感じがしました。
岐阜県関市は刃物で有名です。【関鍛治伝承館】では、日本刀を見学しました。子どもの頃、男の子たちがチャンバラごっこして遊んでいましたね。
展示体験用の刀を持ってみました。長さもあるし、ものスゴイ重さです。『こんな重い物よほどの力持ちでないと……』この刀で戦うなど絶対ムリと思いました。第一、とても抜けそうにない。
もっと驚いたのは、高い装飾性です。目を見張る色、漆や螺鈿などの細工。武器というより、美術品。権威の象徴かと思いました。
この夏の出来事
8月、親しい友人が急に亡くなりました。忙しそうなので遠慮して連絡もせず会わずじまい。もう話もできません。分けてあげるはずだった花も渡せない。線香をあげ、思い出すことしかできません。
新聞のお悔み欄で名前を見て大ショックでした。「会いたい人には会って、行きたい場所には行って、やってみたい事はやる」再度、肝に命じました。
■もっと知りたい■
渡来夢さん、リトアニアの領事館にはいまでもアメリカからユダヤ人の末裔が訪ねて来るそうです。「おじいさんが助けられたから、今の私がいるのです。ここは私のルーツです。」と。そしてびっくりしたのが当時の写しが記録として残っているそうです。訪ねてきた人が「これがお爺さんです。」と泣きむせぶそうです。ドラマは、しっかり今も繋がっているのですよ。翠