暮らしの栞 ハルメク365

上野千鶴子さんに聞く自分らしい老後の選び方

公開日:2024.09.04

来年後期高齢者になる私ですが、全く自覚がなく、老後はずっと先の事のように思っていました。子も孫もいない私に、選べる老後など果たしてあるのでしょうか。

これからの高齢者

これからの高齢者は、デイサービスに行きたくない、ショートステイに行きたくない、暮らしを管理されたくない、老人ホームに入りたくない、子どもだましのリクレーションやおためごかしの作業はやりたくない、他者に自分のことを決めてほしくない、と思っているそうです。

私も最後まで自宅にいて、自分のことは自分でするのが望みですが、果たしてそのようなことができるのでしょうか。ふと、不安になることもあります。

老後の満足のための三条件

  1. 慣れ親しんだ土地で暮らし、生活環境を変えないこと
  2. 信頼のおける友を持つ(たくさんはいらない)
  3. 家族に気を遣わずにすむ自由な暮らし

おひとり様は、寂しくも不安でもなく、むしろ気持ちの通じない家族と同居している高齢者こそ、寂しさを感じているのが現状です。

昨日の常識は今日の非常識

昨日の常識は今日の非常識

一人になった時、やってはいけないことは、再婚、子どもと同居、家を手放す、老人ホームに入る、子に財産を渡す……。これは全部ひと昔前、やるべきことでした。時代は変わったのですね。

在宅ひとり死の条件

在宅ひとり死の条件

20年程前は、家族に迷惑を掛けたくないし、子に頼まれたからという理由で、高齢者は施設に入ったそうです。今、家族の少ない、またはおひとり様の高齢者は、本人の意志で決められますので、在宅ひとり死は実現しやすいそうです。

費用も、介護保険でほとんど賄え、自費は月額3万~5万程で済むと言う事です。

これなら安心と胸をなでおろしましたが、その頼りの介護保険が危ういそうです。

介護保険があればこそ

在宅ひとり死は、介護保険が今のままなら実現できますが、今改悪されようとしています。

政府のシナリオは、対象者を要介護3以上に限定し、生活支援は外し、ケアプランは有料化、福祉用具はレンタルから買い取りにしようとしています。声を上げないと、サービスの質は低下の一途をたどります。

ケア社会をつくる「マラソンシンポジウム」

マラソンシンポジュウムにアクセスしょう

9月16日(月・祝)10時より、8時間ぶっ通し!介護保険マラソンシンポジウム「こんなはずじゃなかった、介護保険:私たちのケア社会をつくる」がオンラインで開催されます。

上野先生は、Ⅰ部 制度編(こんなはずじゃなかった、改定編)のモデレーターとして登壇され、全国から10万人のアクセスを目指しているそうです。

ハルメク世代はもちろんの事、若い方も他人事ではありません。いずれ皆高齢者になるのですから、お願い致します。

ピーティックスから、無料で申し込みができます。フリーチケット(無料)と、応援チケット(任意1000円~)があります。

「マラソンシンポジウム」に参加し、自分の老後をしっかりと見つめ直していきたいと思います。

■もっと知りたい■

さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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    私も高齢者の自覚がなく、シニア大学でもそうでしたが、まだ若い人が、ハルトモ俱楽部でも我が子より少しだけお姉さんの方が、年齢を気にしている様子を目にする度に違和感 ... を感じています。成長の証を確認するべきと思っています。大勢の人と同じ事を集団でやらせられたら、具合悪くなりそうです。そのための手立てが大切ですね。・渡来夢

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