お雛さま大好きで意気投合

人、着物、古裂、思い出をつなぐヒナコさんのこと

公開日:2024.02.14

1981年3月2日に生まれた娘、翌年から2月4日立春にお雛さまを飾るのが恒例行事となりました。そして、誕生日にはお雛さまと娘の記念撮影を20歳まで続けました。今も立春になるとわが家の居間に登場するお雛さまで、春の到来を感じます。

(左)1歳のお誕生日(右)成人式の前撮り撮影後に最後の撮影。実は長男の息子が3月2日生まれです(*^ ^*)

出会いはブログから…今も近況はSNSがつないでくれる 

夫の転勤で札幌に転居した29年前。当時入会していた本の定期便の釧路『プー横丁。』店主鈴木千恵さんから「さっぽろガヤガヤ会」開催のお知らせを頂きました。

この会は「本の定期便」に同封される「ガヤガヤ通信」の読者9人が1992年11月に来札された千恵さんと「さっぽろガヤガヤ会」を発足。そのお世話係がヒナコさんでした。

千恵さんのブログからヒナコさんのブログにつながりました。2007年6月が最初の「はじめまして」、当時ヒナコさんが推していた工房もくのくりぬき表札を注文するため大型ホームセンターの駐車場で待ち合わせ。

会ってすぐ年齢が一緒、本が、お雛さまが、手づくりが大好き! と、一瞬で意気投合しその後も展示会、食べ歩き、そして、2月には「ひなめぐり」と親交を深めました。

わが家のお雛さま
1982年から2月4日立春に飾る~ヒナコさんとの出会いで、犬筥(いぬばこ)と吊るし飾りが仲間入り
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札幌市資料館とお雛さま ※写真提供:ヒナコさん
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 大正15年(1926)に札幌控訴院として建立。札幌軟石を使った建物としては全国的にも貴重。 
デザイン・構造とともに「近代化が進展した時代を具体的に示している」と評価され、
令和2年(2020)12月23日に国の重要文化財に指定

「ひなめぐり」開催を実現した有言実行の人!会場は「趣」が最高!

「ひなめぐり」開催を実現した有言実行の人! 会場は「趣」が最高!
れんが倉庫は昭和7年(1932)8月15日に種苗および野菜の貯蔵倉庫として上棟。戦時中は政府指定の種苗倉庫でした。写真は2019年2月の展示会から
「ひなめぐり」開催を実現した有言実行の人! 会場は「趣」が最高!
2018年の展示会から 今はないカフェでは手づくりのお雛さまたちと優雅なランチタイムが楽しみでした

ヒナコさんは2009年に古裂を使った手づくりお雛さまと出会い、仲間とともに作り方の教えを受けた後はボランティアで手作りセットを用意し、講習会を開催するほど雛づくりに没頭。

その後ボランティアを卒業し、2016年からはひな工房八重の衣を主宰。2017年には雛仲間と、2018年からは今はなきカフェで、2019年には、「Lunch&cafe ゆのん」の地域交流スペース「らくら」での工房展。

歴史ある重厚なレンガの藏では開催期間中の夜、白く重い扉の向こうでお雛さまの宴会が催されたのでは……と思わず想像しました。

ついに2020年には、さまざまな場面で活躍中の手づくり作家さんにアポを取り付けて、札幌市資料館で「工房展2020&資料館deひなめぐり」を企画。

開催直前にコロナ禍の影響で中止という苦渋の決断もありましたが、その後は雛仲間との「資料館deひなめぐり」は今年で4回目、工房展としては6回目を迎えます。

私と古裂三人娘(※古希展終了で元の名が復活です)との出会いはここです。日の目を見ない着物や古裂にお雛さまという新たな命を与え、そして人と人をつなぐヒナコさん。

そんなお雛さまには、心温まるストーリーが随所に隠されています。

「ひなめぐり」開催を実現した有言実行の人! 会場は「趣」が最高!
2021年「資料館deひなめぐり」 この写真はほんの一部です
「ひなめぐり」開催を実現した有言実行の人! 会場は「趣」が最高!
工房の扉を開けるとお雛さまたちが出迎えてくれます

着物地から小さなお雛様をつくる「ひな工房八重の衣」 

着物地から小さなお雛様をつくる「ひな工房八重の衣」 
13㎝×13㎝の着物地4組(8枚)から1体のお雛さまが生まれます。だから「八重の衣」※写真提供 ヒナコさん

昨年(2023年)12月初旬に工房を訪問すると、2016年秋の工房開設当初からずっと通い続けているOさんとTさんが制作中。

「ここは工房というよりサロンなのよ!」「大好きなお雛さまづくりに没頭し、ランチ&ティータイムで気分転換も最高!」とお二人は声を揃えます。

そして、「まだまだ新人で……」と言うKさんは、手芸ショップに置かれた2017年のチラシから工房展を見学、「自分の着物でお雛さまを作り飾りたい!」と6年越しの夢を叶え着々と制作中です。とにかく、皆さんの楽しいお話は続くのですが、決して針を持つ手は止まりません。

2024年2月27日(火)~3月3日(日)開催の「資料館deひなめぐり」は、毎回作品展終了後の反省会と、その後ミーティングを重ねて進化し続けています。

私はヒナコさんの「人、着物、古裂、思い出」をつなぐ新たなストーリーに今からワクワクです。

お近くにお住まいの方は、札幌市資料館でひなめぐりしませんか?

着物地から小さなお雛様をつくる「ひな工房八重の衣」 
工房には作品とお雛さまのお道具がいっぱい、そして色とりどりの布たちが出番待ち♪ 止まることがないチクチク作業
着物地から小さなお雛様をつくる「ひな工房八重の衣」 
ナント! 屏風づくりを体験させて頂きました!
着物地から小さなお雛様をつくる「ひな工房八重の衣」 
緑さん作の干支作品にピッタリ♪ 干支の台座は下の句かるたの古い木札!

■もっと知りたい■

クニ子

64歳、2022年4月から3年契約週19時間勤務のパートタイマー。2年後働き続けるのか、またはやりがいのあるボランティア活動なのか、暮らしの楽しみ方、普段着のおしゃれについても探求中です。そんな日常を綴ります。ブログInstagram
 

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