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- 人、着物、古裂、思い出をつなぐヒナコさんのこと
1981年3月2日に生まれた娘、翌年から2月4日立春にお雛さまを飾るのが恒例行事となりました。そして、誕生日にはお雛さまと娘の記念撮影を20歳まで続けました。今も立春になるとわが家の居間に登場するお雛さまで、春の到来を感じます。
出会いはブログから…今も近況はSNSがつないでくれる
夫の転勤で札幌に転居した29年前。当時入会していた本の定期便の釧路『プー横丁。』店主鈴木千恵さんから「さっぽろガヤガヤ会」開催のお知らせを頂きました。
この会は「本の定期便」に同封される「ガヤガヤ通信」の読者9人が1992年11月に来札された千恵さんと「さっぽろガヤガヤ会」を発足。そのお世話係がヒナコさんでした。
千恵さんのブログからヒナコさんのブログにつながりました。2007年6月が最初の「はじめまして」、当時ヒナコさんが推していた工房もくのくりぬき表札を注文するため大型ホームセンターの駐車場で待ち合わせ。
会ってすぐ年齢が一緒、本が、お雛さまが、手づくりが大好き! と、一瞬で意気投合しその後も展示会、食べ歩き、そして、2月には「ひなめぐり」と親交を深めました。
「ひなめぐり」開催を実現した有言実行の人!会場は「趣」が最高!
ヒナコさんは2009年に古裂を使った手づくりお雛さまと出会い、仲間とともに作り方の教えを受けた後はボランティアで手作りセットを用意し、講習会を開催するほど雛づくりに没頭。
その後ボランティアを卒業し、2016年からはひな工房八重の衣を主宰。2017年には雛仲間と、2018年からは今はなきカフェで、2019年には、「Lunch&cafe ゆのん」の地域交流スペース「らくら」での工房展。
歴史ある重厚なレンガの藏では開催期間中の夜、白く重い扉の向こうでお雛さまの宴会が催されたのでは……と思わず想像しました。
ついに2020年には、さまざまな場面で活躍中の手づくり作家さんにアポを取り付けて、札幌市資料館で「工房展2020&資料館deひなめぐり」を企画。
開催直前にコロナ禍の影響で中止という苦渋の決断もありましたが、その後は雛仲間との「資料館deひなめぐり」は今年で4回目、工房展としては6回目を迎えます。
私と古裂三人娘(※古希展終了で元の名が復活です)との出会いはここです。日の目を見ない着物や古裂にお雛さまという新たな命を与え、そして人と人をつなぐヒナコさん。
そんなお雛さまには、心温まるストーリーが随所に隠されています。
着物地から小さなお雛様をつくる「ひな工房八重の衣」
昨年(2023年)12月初旬に工房を訪問すると、2016年秋の工房開設当初からずっと通い続けているOさんとTさんが制作中。
「ここは工房というよりサロンなのよ!」「大好きなお雛さまづくりに没頭し、ランチ&ティータイムで気分転換も最高!」とお二人は声を揃えます。
そして、「まだまだ新人で……」と言うKさんは、手芸ショップに置かれた2017年のチラシから工房展を見学、「自分の着物でお雛さまを作り飾りたい!」と6年越しの夢を叶え着々と制作中です。とにかく、皆さんの楽しいお話は続くのですが、決して針を持つ手は止まりません。
2024年2月27日(火)~3月3日(日)開催の「資料館deひなめぐり」は、毎回作品展終了後の反省会と、その後ミーティングを重ねて進化し続けています。
私はヒナコさんの「人、着物、古裂、思い出」をつなぐ新たなストーリーに今からワクワクです。
お近くにお住まいの方は、札幌市資料館でひなめぐりしませんか?
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