抗酸化に詳しい李教授にさびない生き方を聞きました

老化はなぜ起こる?「さびない生き方」

公開日:2024.01.09

薬剤師のみやいです。アンチエイジング、抗酸化の研究をされている李昌一教授に、老化が起こる主な理由やさびない生き方について伺いました。そもそも酸化とは何なのでしょうか?

老化の原因は?

神奈川歯科大学社会歯科学系健康科学講座 災害歯科科学分野教授 李昌一教授に老化に関わる「抗酸化」についてのお話を聞く機会がありましたのでシェアします。

一般的に人間は成長期が過ぎ、しばらくすると老化してきたな~と感じる出来事が増えてきます。

40歳を過ぎると老化の進み具合が加速すると言われています。またその進み具合は個人差が大きいものです。

そもそも老化の原因とは何なのでしょうか?

老化の原因は?

活性酸素・抗酸化システム

老化の主な原因の一つが、活性酸素によって起こる酸化作用でいわゆる「体のさび(錆)」です。

活性酸素は酸化力がとても強く攻撃的で、体内に入ってきた細菌やウイルスをやっつけて体を守ってくれます。

しかしながら増えすぎた活性酸素は、体の組織をも攻撃してしまいます。体内では日々あらゆる炎症が、活性酸素により起こっています。

この活性酸素は呼吸をするだけで発生しますし、過労、睡眠不足、ストレス、運動不足、紫外線により影響を受けます。

活性酸素・抗酸化システム

これに対し、体には抗酸化システムという働きがあります。抗酸化物質が活性酸素や酸化ストレスを消去して無毒化します。

発生した活性酸素がそれを無毒化する抗酸化物質などよりも多くなってしまうと体のさび、つまり老化が進むと言われています。年齢と共に抗酸化システムが低下していくので、老化が加速していくのです。

さびないために

老化の進み方は人によって差があります。それは生活習慣によるものであることが多く、タバコ、住居環境なども大切ですが、特に影響するのは直接体に入る食べ物です。

その中でも酸化した食べ物は避けたいものの一つ。油は酸化しやすいのでコロッケや唐揚げなどの揚げ物や、スナック菓子の摂りすぎには気をつけたいものです。その他砂糖、食品添加物、残留農薬もできるだけ避けたほうが良いです。

増えすぎた活性酸素は、あらゆる病気の原因となります。

老化を緩やかにするためには、抗酸化物質を積極的に摂ることも大切です。

これは野菜、果物、穀物、卵、肉、豆、木の実などに多く含まれています。代表的なものにビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロチン、酵素などがあります。

錆びないために

まとめ

老化を緩やかにするためには

  • ストレスをためない
  • 睡眠をきちんととる
  • 適度な運動をする(急な過度の運動はかえって活性酸素が増えてしまい良くない)
  • 紫外線対策をする
  • ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロチン、酵素を積極的に摂る

まとめてみると心身に優しい生活をするという当たり前の習慣が、抗酸化につながるということですね。

年齢にあらがうのではなく体が喜ぶ生活をすることで、結果的にゆるりと年を重ねていく……。

気忙しい世の中ですが少しだけ気を使って、自分の体をいたわる生活をしていきたいですね。

まとめ

■もっと知りたい■

 

みやい

東京下町生まれ。最初の子供を亡くしたことがきっかけで「人生とは何?この先どうやって生きていく?そもそも健康とは?」をゆる~く探求しています。「50代からも元気で過ごす」ための情報をメインに書いていこうと思います。薬剤師の傍ら、アーユルヴェーダコーディネーター資格取得。
 

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