年を重ねるごとに怒りっぽくなってきました

私、怒りっぽいです

公開日:2022.12.15

国際薬膳師の資格を持ち、中医学を勉強中の森taitaiです。最近の私は、些細なことにも怒りの琴線に触れてしまいます。怒りっぽいのは遺伝? 中医学の先生が言う「体質が性格になることもある」ってどういうことなんでしょう。

怒りっぽいこの頃

家族に対しては度々、外でも、サービスのひどい店員さんや、マナーの悪いスタッフさんに対しても、怒りの感情を持ってしまいます。

年を重ねるごとに、その傾向は強くなっているようで、つい最近も、怒りを爆発させてしまいました。後で顧みると、ちょっと言い過ぎたかな……と反省しきりの場合も多いのですが。

思い返せば、実父もとても気が短く、ちょっとしたことで怒鳴るタイプの昭和の父親でしたので(昭和の父親でも穏やかな人はいますが)似たもの同士、思春期の私とはぶつかることも多々ありました。

性格?遺伝?

そもそも、なぜ怒りっぽいのでしょうか? 怒りっぽいDNAを受け継いだのでしょうか?

私は声が低音の上、思ったことをハッキリ言うタイプなので、普通に話しているのに、怒っているように聞こえると娘から指摘されます。

性格が穏やかな人は、すぐに怒ったり、感情を露わにしたりする機会が少ないですよね。怒りっぽい性格って、やはり嫌な性格ですよね~。

中医学と感情

中医学では五行学説に基づいて、体を五臓に分けて考えています。その五臓は肝・心・脾・肺・腎ですが(西洋医学的な臓器の区分とは若干意味合いが違います)、その五臓は感情と結びついている考えられています。

肝=怒り 心=喜び 脾=思い 肺=悲しみ 腎=驚き

中医学と感情

例えば、思い悩むと食欲不振や消化不良を起こしたりしますよね! それは、胃と結びついているから。

そして怒りは、肝と結びついています。肝は体内に必要な血を溜めておく作用(蔵血作用)と、気の流れを調節する作用(疏泄作用)を担っています。

つまり“肝の機能低下”は、気の流れを滞らせ、気の流れは血の流れもスムーズにするので、気の滞りが血の滞りに影響し、貯蓄されるべき肝血の不足を招きます。それらが肝が支配している“怒り”の感情を引き起こしやすくすると考えられています。

怒りを鎮める対策は、いろいろあると聞きます。数秒間深呼吸する、とか紙に何回も怒りの元を書いてからビリビリに破いて捨てる、とか。

中医学の先生から「体質が性格になることもある」という話を聞きました。

つまり、単純に親のDNAを受け継いだ性格だけでなく、体質からその傾向が強くなってきた、と考えれば、体質改善が怒りっぽい性格の改善につながると、少し安堵している私がいます(笑)。

中医学と感情

肝の養生と対処法を駆使しながら、怒りを抑えられる自分になりたいです。

■もっと知りたい■

森taitai

人生100歳までと考えたら、時間はたっぷりあります。
夫の仕事の関係で、香港、上海に暮らすこと通算8年。中国語と中医学、薬膳茶などにすっかり魅せられ、勉強はまだまだ続いています。知り得た知識からの日々に役立つ情報や、好奇心の赴くままに挑戦する日常を綴ってゆきたいです。
 

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