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- 自分自身の人としての器を拡げる
還暦チャレンジャー あ・らかん です。最近、父を見送って自分自身が感じたことについてお伝えしたいと思います。
心豊かな老後のために自分自身の基底面を拡げる
体を支えるために床と接している部分を結んだ範囲を支持基底面といいますが、この面積が広く、重心が低いほど安定します。
人としての器もこれに似ていると思います。1つの分野の経験だけだと1本だけでぐらぐらします。たくさんの分野をまずは広く浅く知ることで、自分のまわりに点が増えて、どんどん面積が広がり、多角形から円になっていくと私は感じています。
側面に高さをつくる
次にその知識を少しずつ深めていきます。すると側面ができていつの間にか浅い器ができます。3Dプリンターで器を作るように側面をどんどん高くしていくと、受容の器ができていくというイメージです。
その中に経験や知見、学習して得た知識、失敗から学んだこと、日常で起きるさまざまな体験がどんどん貯まっていきます。中身が増えれば重くなるので、しっかりとして揺るがなくなりますし、倒れにくくなります。
このように意識して出来事や体験を受け止めると、良いことも悪いことも自分のまわりの全てが私の中身になっていくと感じます。
高齢者の認知力って?
ワシントン大学の「シアトル縦断研究」によると、認知力を測る6種のテスト中4種で、記憶力と認知のスピードには加齢に伴う低下が見られましたが、言語力、空間推論力、単純計算力と抽象的推論力は高齢者の成績が20代よりも向上していたという結果が出たそうです。
この研究では、加齢による記憶力の低下には個人差が大きいことも明らかになったそうです。
ともすれば、いい加減大人だから、いい年だからと諦め、人の目を気にしたり、できないことを年齢のせいにして逃げてしまいたくなります。
それでいいのか? と立ち止まって考えてみると、自分にはまだまだやり残したことや、今の自分だからこそできることにも気がつきました。
大切なことは脳の活性化を促すこと
いろいろな事に貪欲になって、どんどんチャレンジしていくことが、脳の活性化につながりますし、つまりは認知症予防にもつながっていきます。さらには経験値も大きくなって、自分の人としての器作りにもなります。
そんなふうにポジティブに考えて、何気なく過ぎていく日々の生活を、どんどん新しい事にチャレンジする日々に変換できたら素敵ですよね? 失敗したっていいじゃないですか、心豊かな老後のために、この年齢だからこそ自己投資をしましょう。
そして、何でも知っていて、いろいろな事を受容できる、頭の柔らかい老人として、惜しまれて逝く最期を迎えたいと、父の死を見つめて改めて思いました。
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