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- くまを たべた オオカミ
片付け中に見つけた1冊のノートは、表紙に〇〇作品集、2年3組と書いてあります。子どもが小学校2年生の時書いた物語には、黒毛・白毛・赤毛の3匹の熊と、1匹のオオカミが出てきます。熊をオオカミが食べる? なんて変ですが、何せ小2です。
お話つくりのノートから
ページをめくると、1つは覚えがある話でした。
それは、「たぬきち タヌキをやっつけた」です。森の動物たちに指図して威張っているタヌキを、皆で力を合わせてやっつける様子が詳しく書いてあります。
もう1つが、「くまを たべた オオカミ」です。先日尋ねたら、自分で考えたと言っていました。
オオカミはどうやって熊を食べたか?
話はこうです。黒・白・赤毛の3匹の熊は、とても強い熊でした。いつもいっしょにいて、とても仲良しでした。
オオカミは黒毛の熊の所に行き、『3匹の中で一番強いのは誰だい』と聞きます。黒毛の熊は『分かりません』と答えます。すると、オオカミは、『白が一番強いと言っていましたよ』と言います。
オオカミは、白毛にも赤毛にも同じ質問をします。そして白毛には赤毛が、赤毛には黒毛が、『一番強いと言っていましたよ』と伝えます。
3匹の熊はだまされて、ケンカをはじめ、けがをして弱ってしまいます。あんなに仲がよかったのに。オオカミは1匹ずつやっつけて、食べてしまいます。……良く考えたものだと感心しました。
子どもの作った話、子どもへの物語に思う
どこかで聞いたような話の展開?
ニュースを見聞きした時、黒・白・赤毛の熊はどこの国? 誰? と、想像してしまいます。
偽情報を流すとは、この話のオオカミに間違いないし、それに踊らされているのは誰? そして得をしているのは? と考えてしまいます。
上野瞭 作:『目こぼし歌こぼし』では、代官が怖ろしい事を語っています。
領内の人間を一つにしてはなりません。一つにまとまらないようにすること、これが政治(まつりごと)をやるものの第一の心得です。
~それぞれ別の言葉を語り続けることです。いつも二つの人間集団を切りはなしておくことです。
御領内の安泰のため国のためには、誰かが苦しい仕事や暮らしをしなければならぬ。国というものは、そこに住む人間の犠牲を必要とするのです。それで国は栄える。
近頃のいろいろなニュースも、心して聞かねばなりませんね。
季節はめぐる
7月の初めには、青く硬かったブルーベリーもおいしい季節を迎えました。1回に700g~1kg採れます。昨年(2022)の記録(トータルで10kg超え)を更新しそうです。
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