読書は、人生の道標 パート2
2022.10.092024年01月28日
毎日の道しるべにしたい言葉たち(8)
自分の思いを上手に“言語化”するコツ
最近はLINEなどで、自分の思いを簡単に伝えてしまうことが増えました。でも、自分の気持ちを丁寧に伝えるために“言語化”することはとても大切。そう再確認したのは、ある本を読んだことがきっかけでした。
ひきたよしあきさんの新刊を読みました
その本は、元博報堂のコピーライタ―・ひきたよしあきさん著『モヤモヤを言葉に変える「言語化」講座』です。
自分の中のモヤモヤした思いを表現するには、どんなコツがあるのか……。読んでみるとたくさんのポイントがあり、スラスラ読めました。
特に印象に残ったことを2つご紹介したいと思います。
印象に残ったこと その1「あれ、これ、それ」を使わない!
つい言ってしまいます……。「ねえねえ、それ取って」「これ、ここに置いておかないで」「あの話ってどうなったっけ?」などなど。
特に家族の間だと“きっと通じるだろう”という甘えもあって使いがちです。
ひきたさんは
「モノの解像度を高く表現しよう」
といいます。
つまり「あれ」「これ」を使わずに、「お醤油を取って」「学校からのおたよりは机に置かずファイルに挟んで」など、描写するように話すクセをつけようということです。
実際にやってみると、全然言葉が出てきません!
「えーとなんだっけ、お醤油か」と、まさに脳トレ(先月の記事にも書いたなぁ、脳トレ話)。会話がたびたびストップしながらも(笑)、何とか続けています。
印象に残ったこと その2「ヤバい!」と口走ったら「なぜなら……」をつける
今や「ヤバい」は、若者にとどまらず50代でも普段使いしてしまう言葉。私も多分、1日1回は使っていると思います。いいことにも悪いことにも使えてしまう、まさに「ヤバい」言葉ですよね。
ひきたさんの本には
「ヤバいをうまく活用しよう」
とあります。思わず「ヤバい」と口走ってしまったら、その理由をくっつけてみようというのです。さっそくやってみました。
「ヤバい、寝坊した。なぜならお弁当を作る時間がないから!」
「ヤバい、このタルトおいしい。なぜならベリーがたっぷり載っているから」
焦ったり興奮したりした理由を考えることで、自分の感情を冷静に表現できることを実感。これ、やってみると意外と楽しいです!
相手への思いやりが、上手な言語化への近道
世の中には「こうすれば自分の言いたいことが伝わりますよ!」というhow to本が多い中、ひきたさんの本は一味違いました。
「自分の思いを伝えるのに一番大切なのは、相手を思い相手を尊敬すること」
とのこと。
相手に伝わるにはどう表現したらいいかな、あの言い方は分かりにくかったかな、と相手の反応を意識しながら言葉を選んでいくことをこれから心がけていきたいと思います。
ひきたさんの本は、このほかにも20冊ほどあります。どの本も簡潔で分かりやすく、そして優しい語り口調なのが特徴。ぜひ一度読んでみてくださいね!
■もっと知りたい■