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ずっと、夢のない子どもでした。花屋さん、幼稚園の先生、キャリアウーマン(笑)…どれもしっくりこなくて、将来の夢を聞かれるたび気まずい思いをしたものです。そのことと関係があるかわかりませんが、私は今でも人生の計画や目標を立てるのが苦手です。
元Jリーガーに聞いた、計画性のある生き方
50代を目の前にして、「生き方」について考えることが増えました。思い出したのが、知人の元Jリーガーが語った「計画性のある生き方」です。
目標から逆算、“今日やるべきこと”を着実にこなす
「僕は、サッカー選手になるためにはどうすればいいか? をいつも逆算していました。高校時代にはこの状態になってなければいけない。そのためには中学時代に何をすべき? じゃあ今年は? 今月は? と考えると今日すべきことが分かります。小5のときにはすでにそういう考え方だったなぁ」
なんと計画的な人生。しっかり設計をしたからこそ、華やかで素晴らしい人生を送れるのだと感嘆しきりでした。
私の友人にもいました
そして最近、同世代の友達とおしゃべりした時のこと。人生の送り方が大きく2種類に分かれました。
まずは、先に書いたJリーガーのように、「目標実現に向けてなすべきことを決め、着々と実践する」タイプ。
かたや、私のように「目標を特に立てず、日々をただ味わう」というタイプもいました。
そして興味深かったのが、「日々を味わう派」は、「計画実行派」に対して少々コンプレックスを持っていたということ。何となく自分が怠惰な人間に思えてしまう、のでしょうか……。
生き方には2種類ある
その話をしていた時、ふとある言葉を思い出しました。
「Doで生きるか、Beで生きるか」
世の中には2つの生き方があり、ひとつは「何かになりたい」「こうしたい」と“行動”を軸にする「Do」な生き方。
もうひとつは「日々こんなふうに生きていたい」という“自分の在り方”を軸にした「Be」な生き方。
そんな意味合いです。
私はこの言葉を知ったとき、救われた思いがしました。
幼い頃から将来の夢がなく、何かをがむしゃらにがんばる! ということも少なく、仕事も家事も育児もバランスよく、毎日をつつがなく過ごしたい自分。
これ、もしかしたら「Beで生きる」ということなんじゃないか、と腑に落ちたからです。
もちろん、目標に向かって着実に成長していくって素晴らしいし、その方が充実した人生なんだと素直に思います。だけど、私にはできない。はたから見たら努力が足りないだけなんですが(笑)、のんびり生きていたいんだよなぁ。
現実は理想通りにはいかなくて
とはいえ、じゃあゆとりを持って生きているのかといえば現実は決してそうではなく。さらさらと日々が過ぎ、気が付けばカレンダーが勢いよくめくられていく……。
むむっ、そもそも一日を“計画的”に過ごさなければ、空の青さや風の揺らぎを感じる暇もない!
やはり計画を立てることは大事なのか……この記事を書きながら反省中です(笑)。
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