読書は、人生の道標 パート2
2022.10.092023年06月03日
こころが騒いだときこそがチャンス(25)
読書は、人生の道標パート3
念願の移住。2023年4月末から、山形県酒田市で暮らし始めました。早速、ステキな酒田市立図書館に利用登録。まだまだ身の回りの整理整頓が、進行中の日々です。読書タイムは、日々のあれこれから、ちょこっと逃避するとっておきな時間をくれます。
不屈の精神をつづる物語絵本
たった一人で、荒れ果てた地を緑の森によみがえらせた男の物語です。
子ども向け絵本のコーナーで見つけました。たまには、童心に戻りたく、ふらっと児童図書コーナーに行くのが好きです。
ただただ、かれは、ていねいに一粒ずつ、一粒ずつ、荒れ地にどんぐりを埋め込んでいった。
かれは、カシワの木を植えていたのだ。
主人公は、日々を積み重ねる忍耐力、努力、そして強い心の持ち主。こちらは、文学作品ですが、ノンフィクションかと思わせる内容です。
わたしは、この絵本を読んで、書籍『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』を思い出しました。
大地と自然に、淡々と、悠然と向き合う姿勢に、誰もが心動かされるはずです。森が再生されただけでなく、人々の心の再生という偉業を成し遂げた物語。
敬虔な気持ちになる一冊です。
自分の利益を離れて、誰かのために行動する
小児科医、国境なき医師団の一員として、2014年、西アフリカのシエラレオネでエボラの治療活動に参加された記録です。
国境なき医師団の医師たちの活動が、どんなに過酷であるか、克明に突き付けられるドキュメンタリー。日記調につづられており、想像を絶する現場のことが、細密に描写され、読み応えがあります。
防護服下は、なんと65~70度、汗の量は3リットルになることもあるそう。ご自身がなぜ医師を目指し、小児科医になったのか。そして国境なき医師団への参加動機は、どんなことだったのかもつづられています。
加藤医師の人生を読み進めていくと、読者は「自分は何ができるのか」「どう生きていったらいいのか」自分で考えること、自分で決めていくことの大切さの参考となる一冊でしょう。
まだ読み始めですが、すでに感服している一冊です。
■もっと知りたい■