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2021.05.272021年10月18日
気候のいい秋は自然を楽しもう!
秋におすすめ!カジュアルな野点とは?楽しみ方を解説
「行楽の秋」と言われるように、秋は散策やアウトドアなどに最適な季節です。この時期におすすめのお茶の楽しみ方が、手軽に野外でお茶(抹茶)を点てて楽しむ、野点(のだて)です。そこで今回は、野点に必要な道具と楽しみ方をご紹介します。
カジュアルに抹茶を楽しむ!野点とは?
茶道において、野外でお茶を点てることを野点(のだて)といいます。その歴史は古く、1587年(天正15年)に豊臣秀吉のお供をしていた千利休が、現在の福岡市東区である箱崎の松原でお茶を点てたことが、野点の始まりです。
お茶の歴史の記事でもご紹介した通り、豊臣秀吉は京都府京都市にある全国天満宮総本社・北野天満宮で「北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)」と呼ばれる大茶会を開き、身分に関係なく一般人にお茶を広めたことでも知られています。
野点と茶室で行うお茶会との違いは、使う道具と作法にあります。室内でお茶会を開く場合、花瓶や掛け軸など、お茶を点てるための道具以外にもさまざまな準備が必要です。
しかし、野点の場合、通常のお茶会よりもカジュアルな道具セットになります。また、野点の作法は、茶室で行う作法のすべてが必要ではありません。
茶道の作法と抹茶の点て方も、お客様をおもてなしする心さえあれば大丈夫。屋外で自然を愛でながら楽しめるのが、野点の特徴です。
野点のように、屋外でカジュアルに抹茶を楽しむには?
野点の道具には、茶道具を持ち運ぶ、旅箪笥・茶箱・茶籠など、茶碗と茶筅を入れる道具などもあります。しかし、最近は持ち運びやすい抹茶セットも販売されています。初心者の人は、まずはこうしたセットアイテムで気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
お湯はポットなどで沸かすか、保温性の高いステンレスボトルなどで持ち運ぶのがおすすめです。
なお、野点で本格的なお茶会を開催する場合は、緑豊かな野外に緋毛氈(ひもうせん:縁台などに敷いて使うフェルト布)を敷いて、赤い野点傘(のだてかさ)を差し掛けるのが正式とされています。
野点の魅力とは?野外でリフレッシュ&自然を楽しもう
野点のように、抹茶は屋外でも気軽に楽しむこともできるため、茶道初心者でも挑戦しやすいのが大きなメリット。
また、野点を真似して、屋外の自然の中でカジュアルに抹茶をいただくことで、リフレッシュできるのも大きな魅力です。
新緑や季節の花など、四季折々の自然の美しさと共にお茶を楽しめるのは、野外で行う野点ならでは。秋は紅葉が美しい場所もおすすめです。
ぜひ気候のいいこの時期に、近くの公園などでピクニックがてら、手軽にカジュアル野点を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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取材協力:伊藤園