上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ・4
おうちジムで100歳まで自分の足で歩くトレーニング
おうちジムで100歳まで自分の足で歩くトレーニング
更新日:2024年01月22日
公開日:2021年03月01日
老化にSTOP!筋肉を呼び覚ませ
「上大岡トメの老いを楽しむ!生き方のタネ」は、イラストレーター・上大岡トメさんが老化について学び、50歳からを楽しむ生き方を紹介する連載企画。
前回、不思議なおばあさん・アンさんに骨の老化の対策方法を教えてもらったトメさん。続いて「筋肉の老化」について、教えてもらうことにしました。
※マンガ画像は複数あります。Yahooで閲覧している方は、画像をスライドしてストーリーを確認ください
筋肉も老化する?バレエで肉離れを経験した話
ちょっと前、バレエのレッスン中に左足ふくらはぎの肉離れを起こしました。

バレエはもう10年以上続けていて、いつもの練習中でした。特別、無理したわけでもなかったので、「ああー、筋肉も老化してるんだなあ」としょんぼり。
ところが大きな理由は、他にありました。
筋肉は2種類あります。

よく白い筋肉と赤い筋肉があると言うけど、まさにそれ(白身=ヒレ、赤身=ロース、ではない)。白い筋肉は「速筋」(そっきん)、赤い筋肉は「遅筋」(ちきん。チキン=鶏肉、ではない)。
速筋は主にカラダの表面に多く、瞬発力はあるけど持久力はなく疲れやすいという特徴があります。鍛えるとモリモリに。陸上競技で言うと短距離走。
一方、遅筋はカラダの奥のほうに多く、持久力があって疲れにくいという特徴があります。隠れマッチョの人はこっちの筋肉が多めです。陸上競技で言うと長距離走。
覚えておいてほしいポイントが「速筋はケガをしやすい」ということ。中高年になって自己流で急に筋トレを始めた人に多いトラブルが腰や膝の痛みですが、これは表面に近い速筋に急に強い負荷をかけたのが原因です。
そう、私の肉離れもおそらく速筋だったと思われます。
筋肉は加齢の影響を受けづらい!何歳でも鍛えられる

実は、私は筋肉には特別な想い入れがあります。
それは30代で初めて「運動の試合」に出た時のこと。32歳で本格的に運動(ダンス)を始めるまで、私はまったく運動経験がありませんでした。
初めてダンスの試合に出場したとき、周りの雰囲気にのまれて、緊張のあまり頭は真っ白に。ところが音楽がかかると、カラダ(特に筋肉)が勝手に動き出したのです。それによって緊張がほぐれ、通常の精神状態に。
アウェーな場面で、なんと自分の筋肉が頼もしかったことか……!!
「筋肉は練習を覚えてるんだ!」
筋肉がメンタルを引っ張った瞬間でした。
それ以来カラダの中でも筋肉をえこ贔屓(ひいき)するかのように、鍛えるようになりました(いや、他のカラダの部位も大事って重々わかってますよ)。
そんな筋肉フェチの私のココロをさらに踊らせたのが、「筋肉はカラダの部位の中でも、特に加齢の影響を受けづらい」ということ。
筋肉は「筋線維」というスパゲッティのような細長いものでできています。その数は基本的に一生を通してあまり変わりません。ただ細くはなります。
そして、筋線維が細くなる大きな原因は……筋肉を使わないこと=運動不足。実は筋力の低下は、加齢よりも運動不足による影響が大きいのです。
筋肉を動かさないと筋線維どうしがくっつき、縮んだままになります。すると乳酸がたまりやすくなる。立っていても、座っていても、歩いていてもすぐ疲れる人は、年齢うんぬんよりも運動不足を疑ったほうがいいかも。
でも逆を言えば、いくつになっても筋肉は鍛えることができるのです。
50歳からは「遅筋」を中心に鍛えよう

特に50歳からは遅筋を鍛えることがおすすめ。遅筋は、立つ・座る・歩く・走る、などの日常動作を支えるからです。
漫画にもある通り、まずは姿勢よく歩くこと。そして、そのために遅筋の多い大殿筋・大胸筋・ヒラメ筋・大内転筋を鍛えること。今回ご紹介した遅筋のトレーニングは、家の中で、身ひとつですぐできます。
しばらく続けると、ある日「あれ、なんだか今日はいつもより歩くのがラクだ」ということになります。その感覚を味わうとやみつきに。筋肉は努力に応えてくれます。
筋肉は残念ながら貯金はできません。どんなに若い頃、バリバリとスポーツをやっていても、運動をしなくなって久しいなら、筋肉貯金の残高はたぶんゼロ。
筋肉に引退はありません。死ぬ直前まで自分の脚で立てるよう、筋肉をじわじわ鍛えようと思います。
次回は「感情も老化するの?」についてのお話しです。
著者プロフィール
上大岡トメ

かみおおおか・とめ 1965(昭和40)年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』『ずさんな家計を整えました。』『子どもがひきこもりになりかけたら』『日本のふくもの図鑑』など多数。
※本記事は、上大岡トメ・著『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)より一部抜粋して構成、2021年3月の記事を再編集しています。
構成=竹下沙弥香(ハルメクWEB)
■もっと知りたい■
- 【第1回】老いるとは?50歳はココロとカラダの曲がり角!
- 【第2回】老化=劣化じゃない!老後があるのは人間だけの特権
- 【第3回】骨も老化する!ジャンプすると骨が強くなるって本当?
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- 【第6回】50歳からの人生が楽しくなる生き方とは?
- 昼におすすめ!下半身の「ながら筋トレ」エクササイズ
- 「ずっと自分の足で歩ける靴」新発売!
トメさんの著書『老いる自分をゆるしてあげる。』発売中
50歳を超え、次々と体に変化が起こり始めたイラストレーターの上大岡トメさんが、自身の老化に真正面から向き合いながら描いたコミックエッセイ。自分の中で起こる老化の意味を知るうちに、気付けば、変化するカラダ、人生が楽しみになっていくはず。老いる自分のことがより愛おしくなる、体をめぐるコミックエッセイです!
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