50代からのご機嫌に生きるヒント#3
その出費、後悔してない?幸せが増える「お金の使い方・キャリア」の習慣3
その出費、後悔してない?幸せが増える「お金の使い方・キャリア」の習慣3
公開日:2026年04月09日
教えてくれたのは、松村亜里(まつむら・あり)さん

医学博士・臨床心理士。ニューヨークライフバランス研究所代表。母子家庭で育ち中卒で大検を取り、朝晩働いて貯金をして単身渡米。ニューヨーク市立大学を首席で卒業後、コロンビア大学大学院修士課程(臨床心理学)・秋田大学大学院医学系研究科博士課程(公衆衛生学)修了。国際教養大学でカウンセリングと心理学講義を10年以上担当。新刊に『ハーバード・コロンビア大が証明する 幸せが増える習慣』(すばる舎)がある。
習慣1:自分が燃え尽きないように人に与える
「また頼まれちゃった……」人から何かお願いされると断れない性格の私は、仕事でもプライベートでも親切をしすぎて燃え尽きたことが何度もありました。
アダム・グラント博士の研究によると、「人に与える人(ギバー)」は成功度ランキングの最上位であると同時に、最下位にもいることがわかりました。つまり、与え方を間違えると燃え尽きてしまい、不幸になってしまうということです。
グラント博士は、自分も相手も幸せになる与え方を「戦略的ギバー」と呼んでいます。
感情だけでなく、「誰に、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように、どのくらい」を意識することで、自分も相手も幸せになる与え方ができるのです。
<幸せに与え続けるための7つのポイント>
- WHO(誰に)感謝してくれる人に。一方的に奪うだけの人には3回まで
- WHEN(いつ)自分に余裕があるときに、まとめて
- WHERE(どこで)自分にとって意味を感じられる場所で
- WHAT(何を)時間、スキル、知識、笑顔、親切、お金など
- WHY(なぜ)義務感ではなく「やりたい」という愛から
- HOW(どのように)自分の強みを活かして楽しく
- HOW MUCH(どのくらい)年間100時間まで。週2時間程度が目安。それ以上は燃え尽きやすい
習慣2:理想の未来の一部を「先取り」する
理想の未来を描いたとき、多くの人はそれを実現するために「もっと頑張らなきゃ」「努力しなきゃ」と考えがちです。でも、まったく別のアプローチがあります。それは、理想の自分がやっているであろう小さなことを「今」先取りしてやってみること。
理想の未来を叶える方法は、努力することではなく、その未来のかけらを、今ちょっとやってみることなのです。たとえば、こんなことから先取りしてみましょう。
- 理想の仕事をするときに着ていそうな服を今から着てみる
- 理想の家にありそうな小物をひとつ買ってみる
- なりたい自分が読みそうな本を読んでみる
- 理想のライフスタイルの一部を週末に体験してみる
- 理想の自分が通いそうな場所に行ってみる
- 憧れのブランドの小さなアイテムから買ってみる
そんな小さな「先取り」が、理想に近づく第一歩となります。あなたが理想を描けたということは、「きっと叶う」ということです。
そしてその理想に向かう道のりこそが、あなたのキャリアなのです。仕事は理想を実現するための手段。理想が明確になれば、キャリアの方向性も自然と見えてくるはずですよ。
習慣3:「モノ」より「経験」にお金を使う
「また無駄遣いしちゃった……」「本当に必要だったのかな」買いものの後、そんな後悔をしたことはありませんか?
驚くべき研究結果があります。ギャラップ社の調査によると、年収が1800万円でも旅行や休暇を取らない人は、年収300万円でも定期的に家族や友人と休暇を取っている人より幸福度が低いことがわかりました。つまり、収入の多さよりも、定期的に大切な経験にお金を使っている人のほうが幸福を感じているのです。
50歳以上の成人の家計を調べた研究では、すべての支出項目の中で特に幸せを高めるのは「レジャー費」と「子どもと遊ぶ費用」でした。つまり、学習や自己投資も大切ですが、純粋に楽しむための経験にお金を使うことも、幸せな人生には欠かせないのです。
「でも、旅行は高いし時間もない……」という方も大丈夫。小さな経験から始めてみましょう。
いつもと違うカフェでお茶する、観たかった映画を観に行く、新しいレストランで食事する、気になるアーティストのライブに行く 、海を眺めにドライブする。
ちょっとした経験でも、きっと心に残る思い出になります。お金に対してもっとも大きな喜びを得る経験になりやすい要素を紹介しますね。
- つながり…社会的なつながりが生まれる経験か?
- ストーリー…何年も語れる思い出話になりそうな経験か?
- 理想の自分…自分が望む理想の自分像に結びつく経験か?
- 希少性・畏敬…滅多にないチャンスを与えてくれる経験か?
興味深いことに、使う金額や時間の長さ、良い経験だったかどうか?は関係ないことがわかっています。つまり、お金をかけなくても、たとえ短時間でも、最悪の経験だったとしても、これらの要素があると幸せが得られやすいのです。
「50代からの幸せを増やす新習慣」シリーズでは、ハーバード大・コロンビア大が科学的に証明した「幸せを増やす行動習慣」を、基礎→心・体・対人関係編→コミュニティ・キャリア・お金編の全3回で整理しています。前後の記事もあわせて読むことで、6つの分野のウェルビーイングをバランス良く高めることができます。
※本記事は、書籍『ハーバード大・コロンビア大が証明する幸せが増える習慣』より一部抜粋して構成しています。
もっと詳しく知りたい人は
『ハーバード大・コロンビア大が証明する幸せが増える習慣』松村亜里著(すばる舎)





