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更新日:2025年07月05日 公開日:2025年06月30日
定年女子はどこへ行く?
定年を迎える女性たちのこれからの生き方について、定年女子トーク実行委員会委員長、石崎公子さんが考える連載シリーズ。今回は、定年を迎える女性たちの多くが持つ「これまでの経験を生かしたい」という願望について。自分が納得のいく答えに導くための視点や考え方のヒントを探ります。
そろそろ定年が視野に入ってくると、はて?これから何をしようかしら?と考えますよね。
元々やりたいことが明確な人はそんなことを思わないかもしれませんが、多くの定年女子は、これまでずっと仕事一筋(苦笑)
仕事以上に時間を使いたい特別な趣味がないとなると、さてこれから何をしよう?と思うのは当然のことかもしれません。
そんな中、しばしば聞かれるのが、「今までやってきたことを生かせたらいい」「今までの経験を生かしたい」という声です。
「今までの経験を生かしたい」とは、今までと同じような仕事を続けたいということでしょうか。
もしそうなら今の仕事を続ける、すなわち再雇用とか雇用継続を選択したいってことでしょうか。
いやいや、そうではなくて、今の会社は終わりにしたいけれど、他の職場で今までの経験を生かしたいですか?
「今までの経験を生かしたい」と言う定年女子の多くは、今の会社でそのまま働き続ける形ではなく、それ以外の形で、今までの経験を生かしたいと考えているように見えます。
あなたはいかがですか。
Hさんは、何度か転職しながらも、ずっと損害保険の仕事を続けてきました。
人手が不足し、どんどんハードワークになっていくけれど、定年後再雇用はお給料が下がることはわかっている。同居している親御さんの老いとも向き合いながら、定年が近づくにつれて、定年退職を選ぶかどうか、ずっと考え続けてきたそうです。
もし定年退職するなら次はどこに行くか、何をするのか。
Hさんに「働かない」選択はありませんでした。その頃のHさんは、定年で会社を退職し、退職後はどこか別の会社で自分の経験を生かしたいと漠然と考えていたようです。考え続ける間にはライフプランやセカンドキャリアなど、いろいろな学びを深めた日々でもありました。
結局、最近定年を迎えたHさんは、「再雇用」を選びました。定年前はあれこれ悩んでいたけれど、今は、退職せず再雇用を選択して良かったと思う、と語ります。
損害保険という業種上、毎日いろんな事故が起こり、そこに関わっていくのがHさんの仕事。日々の関わりの中で、今の時代を体感できる仕事に、今は改めて面白みを感じているそうです。
事故の対応は勉強の連続でもあり、ご自身の知識を積み重ねていくのも楽しいのだとか。
必ずしも処遇面で満足とはいかなかったようですが、今は定年後もこの仕事を続けられる事に感謝していると笑っていました。
かつてのHさんのように、定年退職してその後はどこか別の会社で漠然と自分の経験を生かしたいと、今、考えている定年女子は、けっこう多いのではないかしら。
経験を生かせるかどうかは、その人がどんな経験を生かしたいのか、どんなことに面白みを感じるのか次第。
Hさんの場合、定年前にいろいろ学び、悩み、考えてきたからこそ、改めて今の自分が面白みを感じることが何か、わかるのではないでしょうか。Hさんにそう伝えたら、会社では退職準備の研修など何も用意されていなかったから、そこは全部自力でがんばりましたよ~、ですって。
月並みですが、結局のところ、その人自身がどう考え、納得するかなのだとわかります。
ちなみに、Hさんが漠然と定年退職を考えていた頃から実際の定年を迎える時期にかけて会社で処遇改訂もあり、時代の変化も追い風になったようです。
そんなHさんは今、再雇用終了後に、自分をどう生かしていこうかしらと考えながら、次なる学びへと進もうとしています。
働くにしても、働かないにしても、定年は通過点に過ぎず、人生は続くんですよね。
私たちはつい、漠然と「経験を生かしたい」なんて言うけれど、得てきた経験は人それぞれです。
それはどんな経験なのか、生かしたい経験は何か、どんなふうに生かしたいのか、とことん考えてみる必要がありそうです。
これからのキャリアを考えるなら、それ以上に大事なのが、自分が面白いと思うことは何か、どんなことを興味深く思うのか、ということ。場合によっては、これだけはイヤと思うことも。
それはもう、自分にしかわからないことですから。
次回は「自分の経験は、社会で求められている?」をテーマにお話ししていきます。
※定年女子=定年が気になる、定年をきっかけに自身の生き方働き方を考えたい働き続けてきた女性たちのこと。概ね50歳~60歳前後が中心です。私たち「定年女子トーク実行委員会」が独自に定義している言葉で、「定年しちゃった女子」ではありません。
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