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強い願いが周囲を動かす――61歳、定年後の「子ども食堂」運営への道のり

公開日:2025年04月25日

015:瀬戸貴美恵さん(66歳)

強い願いが周囲を動かす――61歳、定年後の「子ども食堂」運営への道のり

強い願いが周囲を動かす――61歳、定年後の「子ども食堂」運営への道のり

50代から新しい一歩を踏み出して、第二の人生を歩み始めた人たちを追う「わたしリスタート」。子ども家庭支援センターで子育て支援専門員として60歳を迎えてから、次の夢だった子ども食堂をやろうと決意した瀬戸さん。困難があっても、着実に夢を現実にしていくステップを伺いました。

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あなたの“リスタートのヒント”が、きっと見つかるはず。
 → 他のエピソードも読む!(毎月更新)

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瀬戸貴美恵さんのリスタート・ストーリー 

▼本文
神奈川県内で、精神保健福祉士、社会福祉士の資格を持ち、10年以上にわたって子ども家庭支援センターで子育て支援専門員として子どものいる家庭と向き合ってきた瀬戸さん。

日々、子どもたちと関わる中で、その食生活の大切さに気付き、「いつか子ども食堂をやってみたい」と思うように。そして、そんなぼんやりとした願いがはっきりとした決意に変わったのは、60歳で退職を迎えたとき。

2019年、以前から住みたかった鎌倉で子ども食堂兼民泊「Children's Cafe B&B Kimie」をオープン。

今では、ご近所の親子や大人たちが集う子ども食堂、そして世界中の旅行者が集まる民泊として、グローバルでにぎやかな地域の居場所となっている。

休みたい気持ちと後悔したくない気持ちの狭間で

休みたい気持ちと後悔したくない気持ちの狭間で

――子ども食堂を始めたきっかけは?

40代後半から家庭支援センターで子育て支援専門員として働き始め、毎日コンビニ食やファストフードを食べている子どもたちや孤食の子どもが多いことに気付き、胸を痛めるようになったんです。

専業主婦だった頃から食に興味があり、安全な食材を買って食事をすることが普通だった私にとって、食事が家で用意されていない子どもたちを見るのは、切ないことでした。

そんなとき「子ども食堂」という存在を知り、いつか自分も子どもたちに温かくて安全な食事を提供したいと思うようになりました。

――「チャレンジするなら今だ」と思ったタイミングは?

やりたいと思いながらも、50代は働き続けました。最後の方は精神的に負担の大きい仕事のため、心身ともに疲れ果ててしまい、60歳を迎えたときは、このまま仕事を辞めて何もしないつもりでした。

でも友達に「仕事辞めて何やるの?」「年金は65歳からしかもらえないし、好きな旅行も行けなくなるよ」と言われて、「やっぱり死ぬときに後悔しないように、子ども食堂をやろう」と決意しました。そして、せっかく始めるなら、大好きな鎌倉でやろう、と。

鎌倉は高級なイメージがあるかもしれませんが、外からは見えにくいだけで子ども食堂の需要はあります。また、野菜などの物価が安いのも魅力でした。

――子ども食堂を始めるために、どんな準備を始めましたか?

休みたい気持ちと後悔したくない気持ちの狭間で

まずはインターネットで調べて、わからないことがあったら市役所や保健所に聞きに行っての繰り返し。始めるための条件は?運営し続けるためにはいくら必要?などをシミュレーションしていきました。

試算すると、鎌倉で家を借りて、子ども食堂の収益だけで家賃を支払い、運営していくのはかなり厳しいことが見えてきました。そこで考えたのが、民泊とカフェを併設して、子ども食堂の運営資金を賄う方法。鎌倉は観光都市ですし、需要は高そうだなと。

ですが、その条件を満たすためには、家のリノベーションをする必要があり、思った以上にお金がかかることがわかりました。

新しい一歩を踏み出すにも「お金」が足りない!

新しい一歩を踏み出すにも「お金」が足りない!

――民泊を始めるための準備は大変でしたか?

一番大変だったのは、民泊の許可を取ること。

調べると、民泊新法という法律で年間180日しか部屋貸しできないことがわかって……。年の半分しか稼働できないなんて! これは大誤算でした。

でもやると決めたからには、突っ走るしかありません。

それまで民泊に泊まったことがなかったので、実際に泊まって宿主さんにお話をお聞きしたり、保健所や消防署に何度も通って、書類も何度も書き直して……とにかく手続きを通すのが大変でしたね。

――資金はどうやって工面したのですか?

本当は自分のお金だけで工面したかったのですが、民泊となると、布団やベッド、家具や家電などの購入でさらにお金がかかります。

そこで、クラウドファンディングを利用しました。...

HALMEK up編集部
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