50代からの人間関係のやめること・始めること#4
人間関係を円滑に!面倒&困りごと、大人の断り方3例
人間関係を円滑に!面倒&困りごと、大人の断り方3例
公開日:2023年07月22日
教えてくれたのは:石原加受子(いしはら・かずこ)さん
心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所、オールイズワン代表。厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。対人関係などに関するセミナーやカウンセリング、講演を行い、心が楽になる生き方を提案している。著書は『「また断れなかった…」がなくなる本』(河出書房新社刊)など200冊を超える。
悪意がないのがわかっているから断れない…
親戚や仲のいい友人、娘・息子家族など、近い存在だからこそ、一度人間関係をリセットして、関係を築き直すことも必要と言うのは、心理カウンセラーの石原加受子さん。
前回までは、今後の人間関係を心地良い関係にするために必要な習慣や、長年のイライラの解消方法、嫉妬からの逃れ方などを詳しく伺いました。
今回は、「面倒や困りごと」から抜け出す方法についてです。
本当は迷惑なことも、相手に悪意がないぶん断りにくく、負担になっている方も多いのではないでしょうか。関係を悪化させず、やんわり断る方法を、3つのケースでお教えします。
ケース1:義実家とのお歳暮のやり取り
義実家とのお歳暮のやり取りが長年続いていますが、毎回品物を選ぶのが面倒でそろそろやめたい。でも失礼になりそうでなかなか言い出せません。
石原さんの回答

贈り物のお返しは、品物ではなくお礼状で済ませて。「70歳になったので」など、節目を理由にするのも有効です。
品物が届いても丁寧なお礼状の返信で済ませて、品物で返さないようにしましょう。お歳暮を渡してくる相手も、どこかで損得勘定を働かせ、「お返し」を期待しているもの。割に合わないと感じれば自然とやり取りは途絶えます。「70歳になったので、お付き合いを整理している」など節目を理由に断るのも一つの方法。これは年賀状をやめる理由にも使えます。
ケース2:友人からの相談電話
家族と不仲な友人から、よく相談の電話がかかってきて苦痛です。かわいそうではあるのでつい付き合ってしまい……やんわり断る方法は?
石原さんの回答

「これ以上聞くのはつらい」という自分の気持ちを大事にしようとはっきり決めると、不思議と相手にもその気持ちが伝わるものです。
はじめは同情心と、「悩みを聞いてあげている」優越感で気持ちよく話が聞けてしまうもの。しかし相手の依存がエスカレートして負担に感じたら、最初に「出掛けるから30分だけ」と伝えたり、たまには「時間がないから、また今度でいい?」と電話を切りましょう。「何かあったらすぐ電話」という相手の思考にストップをかけることができます。
ケース3:娘夫婦が頻繁に孫を預けにくる
近所に住む娘夫婦が、しょっちゅう孫を預けに来ます。体力面でも、食費その他の費用も負担です。せめて頻度を少し減らしてもらいたい。
石原さんの回答

時間や曜日など「受け入れる条件」を少しずつ厳しくして、相手の「預かって当たり前」の意識を変えていくことです。
孫かわいさに「いつでもOK」という態勢でいると、それが当たり前になり、今度は「預かれない」場合に不満が出て、親子関係が悪化することも。まず「預かるなら事前に連絡を」「水曜の午前中だけなら」など、預かる条件を少しずつ厳しくしましょう。娘夫婦の「預かって当然」の意識が変わり、こちらの都合も考えるようになります。
ここがポイント!「面倒、困りごと」に振り回されないために
やめる習慣
みんなにいい顔をして、不快を我慢する
始める習慣
自分が“付き合える範囲”を相手に伝える
次回は、「寂しさ」を解消する方法についてです。環境の変化などで取り残されたような「寂しさ」を感じている方は、つながりを広げる振る舞いをすることが大切なのだそう。
取材・文=新井理紗、松尾肇子(ともにハルメク編集部) イラストレーション=谷山彩子
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年7月号を再編集し、掲載しています。




