- ハルメク365トップ
- 暮らし
- 生きるヒント
- 古いしきたりは卒業!人間関係が良くなる今どきマナー
50代からのちょうどいい人間関係を築くために、やめること・始めることを各専門家に伺う特集。今回は、生活の変化とともに、変わりつつあるマナーについて。昭和の古い「しきたり」を卒業して、今の暮らしに合った「新しいマナー」を身に付けましょう!
教えてくれたのは:西出ひろ子(にしで・ひろこ)さん
マナーコンサルタント。一般社団法人マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会代表理事。皇室関係者のマナー解説や、NHK大河ドラマなどのマナー指導多数。企業のマナー研修やマナーを通じた人材育成を行う。著書に『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(ワニブックス刊)他多数。公式サイトはこちら
昭和マナーはやめてもいい!今の暮らしに合った「新マナー」
マナーは人間関係を円滑にするためにとても大切ですが、マナー専門家の西出ひろ子さんによると、形だけにこだわると逆効果になることもあるそうです。「マナーとは、相手を思いやる気持ちを表すもの。その形は時代や環境に応じて変わっていくのが自然です」と西出さん。
例えばお通夜。「昔は喪服を着るのはマナー違反でした。当時は亡くなったらすぐお通夜を営む習慣があったので、“急だから喪服を用意しなくてもいいですよ”という喪主の思いやりがあったのです。
今はお通夜まで日にちが空くので、喪服でないと違和感がありますよね。 このように、“こうあるべき”と思い込んでいる形も絶対ではありません。形が変わっても大事なのは“気持ち”です」と西出さんは話します。
どんな気持ちを表したいのかを考え、それを率直に表現することで、今の暮らしに合った新しいマナーの形をつくっていきましょう。
やめてもいい!古い「しきたり」3選
「昔からこうだから」と理由がはっきりしない儀礼を続ける
マナーの源にある考え方や文化を継承するのは大切な一方、形だけを絶対ルールにしてしまうと、時代や環境に合わなくなったとき、ストレスの原因に。自分だけでなく、次の世代をラクにするためにも、伝統的な儀礼の形をあえて見直す視線を持ちたいもの。
自分のマナーを相手に強要する
自分なりのマナーに自信がある人ほど、「お礼ははがきか手紙がマナーなのに、LINEで送るなんて」「お墓参りにこんな服装なんて」など、相手の行動にモヤモヤしがち。自分のマナーや常識と思っていることを絶対と考えず、気にしなければラクになります。
贈り物やお返しの「相場」にこだわる
贈り物は、「元気づけたい」「お祝いしたい」などの気持ちを表すもの。無理せず自分の現状に合うだけのもので十分。お返しの“相場”を気にするのは、いただいたものの値踏みにつながることも。迷って遅くなるより、スピーディーに感謝を伝えることを優先して。
今から始めるべき!「今どき」マナー2選
贈り物は相手の希望を聞く。現金もアリ
相手の好みやライフスタイルに合わないと、せっかくの贈り物が自己満足になってしまうことも。お祝いでもお見舞いでも、聞ける相手なら率直に希望を聞くのがベストです。「昔はマナー違反とされた現金ですが、今はかえって喜ばれます」と西出さん。
「クッション言葉」を意識して使う
クッション言葉とは、「よろしければ」「お時間があったら」など、本題の前にはさむ言葉のこと。誰もが忙しい今の時代、頼み事や誘いの前に言葉のワンクッションを使って、相手の意思と時間を尊重していることを表すことが大切。メールやLINEでも同様です。
次回は、意外と知らない大人のLINEマナーについてです。スマホを使った、スマートなコミュニケーション方法について、スマホ活用アドバイザーの増田由紀さんに伺います。
取材・文=新井理紗、松尾肇子(ともにハルメク編集部) イラストレーション=谷山彩子
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年7月号を再編集し、掲載しています。
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?