古いしきたりは卒業!人間関係が良くなる今どきマナー

更新日:2024年08月20日 公開日:2023年07月22日

50代からの人間関係のやめること・始めること#6

古いしきたりは卒業!人間関係が良くなる今どきマナー

古いしきたりは卒業!人間関係が良くなる今どきマナー

50代からのちょうどいい人間関係を築くために、やめること・始めることを各専門家に伺う特集。今回は、生活の変化とともに、変わりつつあるマナーについて。昭和の古い「しきたり」を卒業して、今の暮らしに合った「新しいマナー」を身に付けましょう!

教えてくれたのは:西出ひろ子(にしで・ひろこ)さん

マナーコンサルタント。一般社団法人マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会代表理事。皇室関係者のマナー解説や、NHK大河ドラマなどのマナー指導多数。企業のマナー研修やマナーを通じた人材育成を行う。著書に『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(ワニブックス刊)他多数。公式サイトはこちら

昭和マナーはやめてもいい!今の暮らしに合った「新マナー」

昭和マナーはやめてもいい!今の暮らしに合った「新マナー」

マナーは人間関係を円滑にするためにとても大切ですが、マナー専門家の西出ひろ子さんによると、形だけにこだわると逆効果になることもあるそうです。「マナーとは、相手を思いやる気持ちを表すもの。その形は時代や環境に応じて変わっていくのが自然です」と西出さん。

例えばお通夜。「昔は喪服を着るのはマナー違反でした。当時は亡くなったらすぐお通夜を営む習慣があったので、“急だから喪服を用意しなくてもいいですよ”という喪主の思いやりがあったのです。

今はお通夜まで日にちが空くので、喪服でないと違和感がありますよね。 このように、“こうあるべき”と思い込んでいる形も絶対ではありません。形が変わっても大事なのは“気持ち”です」と西出さんは話します。

どんな気持ちを表したいのかを考え、それを率直に表現することで、今の暮らしに合った新しいマナーの形をつくっていきましょう。

やめてもいい!古い「しきたり」3選

「昔からこうだから」と理由がはっきりしない儀礼を続ける

「昔からこうだから」と理由がはっきりしない儀礼を続ける

マナーの源にある考え方や文化を継承するのは大切な一方、形だけを絶対ルールにしてしまうと、時代や環境に合わなくなったとき、ストレスの原因に。自分だけでなく、次の世代をラクにするためにも、伝統的な儀礼の形をあえて見直す視線を持ちたいもの。

自分のマナーを相手に強要する

自分のマナーを相手に強要する

自分なりのマナーに自信がある人ほど、「お礼ははがきか手紙がマナーなのに、LINEで送るなんて」「お墓参りにこんな服装なんて」など、相手の行動にモヤモヤしがち。自分のマナーや常識と思っていることを絶対と考えず、気にしなければラクになります。

贈り物やお返しの「相場」にこだわる

贈り物やお返しの「相場」にこだわる

贈り物は、「元気づけたい」「お祝いしたい」などの気持ちを表すもの。無理せず自分の現状に合うだけのもので十分。お返しの“相場”を気にするのは、いただいたものの値踏みにつながることも。迷って遅くなるより、スピーディーに感謝を伝えることを優先して。

今から始めるべき!「今どき」マナー2選

贈り物は相手の希望を聞く。現金もアリ

贈り物は相手の希望を聞く。現金もアリ

相手の好みやライフスタイルに合わないと、せっかくの贈り物が自己満足になってしまうことも。お祝いでもお見舞いでも、聞ける相手なら率直に希望を聞くのがベストです。「昔はマナー違反とされた現金ですが、今はかえって喜ばれます」と西出さん。

「クッション言葉」を意識して使う

「クッション言葉」を意識して使う

クッション言葉とは、「よろしければ」「お時間があったら」など、本題の前にはさむ言葉のこと。誰もが忙しい今の時代、頼み事や誘いの前に言葉のワンクッションを使って、相手の意思と時間を尊重していることを表すことが大切。メールやLINEでも同様です。

次回は、意外と知らない大人のLINEマナーについてです。スマホを使った、スマートなコミュニケーション方法について、スマホ活用アドバイザーの増田由紀さんに伺います。

取材・文=新井理紗、松尾肇子(ともにハルメク編集部) イラストレーション=谷山彩子
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年7月号を再編集し、掲載しています。


50代からの人間関係のやめること・始めること

  1. 心地いい人間関係のために始めること・やめること
  2. 長年のイライラを解消!不満の上手な伝え方3例
  3. 他人と比べてしまって嫉妬…そんな自分を脱する方法3
  4. 人間関係を円滑に!面倒&困りごと、大人の断り方3例
  5. 孤独感を解消!人とのつながりを広げる2つの方法
  6. 古いしきたりは卒業!人間関係が良くなる今どきマナー
  7. 知らないと人間関係で損する!大人のLINEマナー
雑誌「ハルメク」
雑誌「ハルメク」

女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら

みんなの コメント
ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

驚きの軽さ&使いやすさ!

1本で7つの効果
薬用美肌ヴェール
1本で7つの効果
薬用美肌ヴェール

【PR】巻き爪や外反母趾などの足悩み解消を目指せる「正しい歩き方」

巻き爪解消を目指せる「正しい歩き方」

間違った歩き方は足トラブルを招き、健康寿命に影響があることを知ってましたか?正しい歩き方と足トラブル対策を専門家が解説!

2025.05.12
【PR】税公金を簡単にお得に支払うには?

税公金をスマホで払うと…

税公金の支払いはスマホからが圧倒的にラク&お得!「ゆうちょ銀行」では抽選で毎月1万名様に1,000円が当たるキャンペーン実施中!

2025.04.21
【PR】災害のために今備えたいのはポータブル電源!

便利すぎ!大容量ポータブル電源

地震・台風などの災害時に心強い「大容量ポータブル電源」は、普段使いで電気代の節約にも大きく貢献します!知らなきゃ損!

2025.04.16
【PR】部分入れ歯のウソホント!?正しいケアって?

部分入れ歯のウソ・ホント!?

部分入れ歯が不安定・外れそうで怖い…そんなお悩みは「ケアの仕方」に原因が!?間違えている人が意外に多い、部分入れ歯の「正しい使い方」を専門家が紹介します!

2025.03.12
認知症のご本人の財産や権利をどう守るか?

認知症のご本人の財産や権利をどう守る?

認知機能が低下した場合、財産管理はどうするべきか?法律面からの支援をご紹介!

2025.05.13
ご家族の認知症介護の進め方、向き合い方

ご家族が認知症になったら……

ご家族が認知症で介護が必要な状況になったらどうする?進め方・向き合い方を解説していきます

2025.05.13
【PR】ニオイ、シミ、周りにバレる……?安心できない! 運動中の尿モレ悩み

周りにバレたらピンチ!運動中の尿モレ悩み

運動中にヒヤリとしてしまう方必見!尿モレは体操で改善しよう

2025.05.12
【PR】飽き症でも、ゼロから英語が話せるようになったワケ

ゼロから英語が話せる!

飽き症さんでもOK!たった60日で英語が苦手な人でも英会話ができるようになると話題の「インド式英会話」をご存知ですか?無料体験セミナー実施中です!

2025.02.05
【PR】始めるなら相談できる「対面証券」がおすすめ

お金のこと、なんでも無料相談

資産運用、相続、ローンまで!お金の「よくわからない」をプロに気軽に相談できる♪

2024.12.17
これだけ覚えておけばOK!海外旅行先で使う英会話10選&英会話学習法

簡単に身に付く「英会話」♥

旅行先で使う英会話10選&手軽に英会話力を伸ばす方法をご紹介!50代からの新しい趣味・学び直しにいかが?

2025.04.10
おひとりさま女性のソロライフに備えよう!「おひとりさま老後」の資産運用

老後資金、こんなに要るの?

未婚に限らず、離婚・死別などで誰しも「おひとり様」になる可能性が。一人で生きていくための「お金の準備」は出来ていますか?

2025.03.18
【PR】タイプで分かる!ライフスタイル別レンズ診断

タイプ別!ぴったりの眼鏡

「近くのものが見えづらくなった」と感じる人は眼鏡の変え時かも!ライフスタイル別におすすめの眼鏡レンズを無料で診断♪

2025.03.10

ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

「奇跡の60代!木村友泉 大人のリンパケアLesson」横隔膜をゆるめる動き