12月:元気の出る「手作りのはたき」で年末の大掃除
2020.11.192020年11月19日
横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・18
家の中でも楽しみ愛でる、お月見の季節
この連載では、四季折々の小さな変化を楽しみ味わう、季節のしつらいをお届けします。毎年9月から10月にかけて、信州の料理研究家・横山タカ子さん宅では、ウサギ柄の茶器が登場。窓辺にはススキや秋の七草も飾り、お月見気分を存分に味わいます。
ウサギの置き物と一緒に見上げる中秋の名月
毎年、月を愛でる季節がやって来ると、お月見にちなんだ茶器セットを用意したり、植木鉢に植えているススキを飾ったり、秋の七草の時季がくれば、花瓶に挿したりします。
その間、ずっとこの置き物の白いウサギさんには一緒にいていただいて(笑)、お団子を供えてお月見をします。12年に一度しか出番のない気の毒な干支もある中、ウサギは一番登場しやすく、重宝するものだな……となでてみたり。
中秋の名月の日、お月様が見えても見えなくても、こうした家の中のしつらいで、お月見の気分を十分に感じることができますね。
もし空に満月が輝いていたら、蛍光灯の明かりはつけず、行灯やろうそくで室内をほんのり照らし、月の明かりを楽しみながら、乾杯しましょう。みなさんは、今年のお月見の日、どこでどんなふうに過ごされるでしょうか。
今月のお茶うけ:お月様にお供え 簡単お団子
ジャガイモで作る簡単なお団子は、季節を問わずよく作る一品ですが、お月見の日は、供物を準備するような気持ちで作ります。
ジャガイモ100gをすりおろし、白玉粉50gに混ぜ、丸めてゆでて、市販のあんこを添えるだけ。お団子10個分、あっという間にできますよ。
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■執筆者プロフィール
横山タカ子さん
よこやま・たかこ 1948(昭和23)年、長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。
撮影=小林キユウ 構成=野田有香(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2019年10月号に掲載したものを再編集しています。
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