婚活中の50代女性が直面する現実とは

結婚する機会がなかったり離婚や死別したりなど、50代で配偶者のいない50代女性も多いです。

「令和2年国勢調査」（P.30 表III-2参照）によると、50代前半（50〜54歳）で配偶者のいない女性は未婚と死別・離別を合わせて29.9％、50代後半（55〜59歳）で27.7％。

このことからも、50代の3割近くの女性が結婚していないことがわかります。

結婚に対する考え方は人それぞれで、一人の方が気楽だとおひとりさまを謳歌する人がいる一方で、「やっぱりこれからの人生を一緒に過ごすパートナーが欲しい」と婚活を始める人も。

しかし、50代女性の婚活は以下のような問題もあることから、厳しい面もあると言わざるを得えません。

• 条件に合う男性に出会えない
• 断られてしまうことが増える

50代になると、さまざまな人生経験を経て結婚相手に求める条件が厳しい人も増えてきます。

例えば、以前結婚していたときに両親の介護を求められ、それも原因の一つとなって離婚したため、今回は介護の手伝いはしたくないと考えている場合です。

50代以上の女性の結婚相手となる男性の親の多くが70〜80代に差し掛かっていて、介護の手伝いを求められる場合も多く、結婚にまで至らないこともあります。

また、家庭的な女性を望んだり、結婚後は家庭に入ることを条件として出されたりなど、相手の価値観が古いままでストップしている場合も。

そもそも、50代になると結婚を希望する人の多くがすでに結婚しているため、いい相手に出会える可能性は少ないといえます。

年下の男性との結婚を希望している場合、相手も年下の女性を求めている場合が多いことから、交際を申し込んでも断られてしまう可能性もあるでしょう。

50代で婚活を成功させる女性の特徴

50代での婚活は難しいとはいえ、成功させて人生のパートナーを得ている人も数多くいます。

もちろん、そのような人たち全員が短期間で結婚しているわけではありませんが、スムーズに結婚できた人には以下のような特徴があります。

• 失敗しても卑屈にならない
• 婚活する期間を決めている

婚活をして短期間で結婚している人は、失敗しても卑屈になりません。

婚活では、少しでも興味をもった相手にはアプローチをかけます。相手も自分と同じ気持ちであるとは限らないため、失敗することも多々ありますが、何度も断られ続けてしまうと心が折れて卑屈になってしまう人も多いです。

しかし、婚活を成功させている人は断られ続けても卑屈にならず、必ず自分に合う人が見つかると信じています。

また、期限を決めて婚活をしている場合も多いです。最初に婚活する期間を決めておけば、断られたからといって落ち込んではいられません。

いつまでに最低何人の人と出会い、何人以上とデートをするなど、あらかじめ結婚までの過程に期限を設けておけば、よりスピード感をもって婚活を進められます。

婚活で失敗しやすい50代女性ってどんな人？

50代でもすぐに婚活を成功させられる人もいるが、反対にいくら一生懸命婚活をしてもうまくいかない人もいます。

それはなぜなのでしょうか。ここでは、婚活が失敗しやすい50代女性の特徴をご紹介します。

なぜ結婚したいのかがわかっていない

結婚したいと強く思っていても、自分がなぜ結婚したいのかわかっていないまま婚活を進めてしまうと、よい相手に出会えない可能性があります。

なぜなら、婚活では自分の希望や理想をはっきりさせておくことが非常に重要だからです。

年齢や外見、ステータス、趣味の相性などの中で何を重視するのか、結婚相手に求めるものやどんな結婚生活を送りたいかをはっきりさせておかなければ、自分に合った相手が見つかりにくくなってしまうでしょう。

婚活の計画も適切に立てられないため、なんとなくダラダラと時間だけが過ぎてしまいます。

自分の婚活市場価値を正しく理解していない

婚活で大切なことは自分の立ち位置、つまり婚活市場価値を知ることです。

婚活では自分がいくら希望しても、相手がOKしてくれなければ結婚には進めません。自分の市場価値を正しく理解している人は、婚活もスムーズに進みます。

市場価値を構成する要素はたくさんありますが、年齢がその価値の多くを占めるといわれています。

男性は自分よりも年下の女性を希望する傾向にあるため、年下という条件にこだわり過ぎてしまうと、婚活がうまくいかなくなってしまう可能性も。

また、自分の年収よりもかなり高い年収の男性にこだわり過ぎている場合も、婚活が成功する可能性を下げてしまいます。年収がそれほど高くなくても、自分と相性のよい人や趣味が合う人など、条件だけで見ずに人となりを大切にして選んだ方が婚活はうまくいくでしょう。

50代で婚活を成功させるためのポイント

「人生100年時代」といわれる現代では、50代はまだまだ折り返し地点だといえます。

この先の人生を1人で楽しむのももちろんよいですが、結婚をしてパートナーと2人で過ごしていくのも素敵なことです。

とはいえ、さまざまな人生を過ごしてきた50代からの婚活は難しい面もあるため、50代ならではのポイントに注意しながら、柔軟な考えで行いましょう。

ここでは、50代で婚活を成功させるためのポイントを5つご紹介します。

自分磨きをする

50代で婚活を成功させるには、自分が相手を選ぶように、理想の相手に選ばれる女性になることが重要です。

婚活では第一印象が非常に大切であるため、体型や髪型、メイクなどに気を使って身だしなみを整えるなど、自分磨きをしましょう。

また、年齢を重ねたことがプラスになっていると感じてもらえるよう、内面の魅力をアップさせることも自分磨きのうちです。

例えば、聞き上手であることは、相手によい印象を与えます。思いやりをもって相手の話にしっかりと耳を傾け、相槌を打ったり時折質問をしたりしながら会話を楽しめば、50代ならではの大人の余裕をみせられるでしょう。

他には、趣味をもつことも自分磨きの一つだといえます。

趣味をもっている女性は、ポジティブで人生を楽しもうとする姿勢が感じられて好印象です。

積極的に出会いの場を探す

婚活を成功させるには、まずは出会いを増やすことが大切です。待ってばかりでは出会える人数が少なくなるため、自分からも積極的にアプローチしていきましょう。

友人や知人など、人からの紹介もよいですが、結婚相談所や婚活パーティー、マッチングアプリなどを活用するのも一つの方法だといえます。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に向いているものを選ぶことが大切です。

婚活初心者には、結婚相談所がおすすめ。結婚相談所は本気で結婚したいと思っている人が登録している可能性が高く、専任のアドバイザーがついて出会いから成婚までをサポートしてくれます。

ただし、サービスの種類にかかわらず利用者の年齢層、入会金などでかかる費用を確認してから利用しましょう。

アラフィフ向け、再婚向け、シニア婚などと書いてあれば、同世代の男性が利用している可能性が高まります。

過去の経験を教訓にする

これまでの人生で経験したこと、それによって得たものを教訓にして自分が至らなかったと思う点を反省したり、価値観を改めたりすることで、理想の相手に出会える可能性を高めることができます。

特に以前は結婚していたけれど、離婚や死別で一人になった女性の場合は、その経験を活かすことが大切です。

50代ともなると、相手も初婚ではないことが多く、子どもや両親が同居している場合も少なくありません。そのような相手の背景にも理解を示し、お互いが人として尊敬し合えるような間柄になれるよう努めましょう。

まだ結婚したことがないという場合も、これまでの人間関係や仕事の中で培ってきたことを活かせば、婚活をスムーズに進められます。

どうすべきか迷ったときは、結婚経験のある友人や知人に相談してみると、何か役立つアドバイスをもらえるかもしれません。

条件にこだわり過ぎない

婚活をスムーズに進めるには、条件にこだわり過ぎず、柔軟に考えることが大切です。

自分ではそれほどこだわっていないと思っていても、いざ結婚相手の候補となる男性と出会ったときに「年収はもう少しあった方がいい」「容姿は若々しくアクティブな方がいい」「年上はNG」など条件にばかり当てはめていては、せっかくの出会いの幅を狭めてしまいます。

自分が望んでいる未来を一緒に叶えてくれる相手かどうかは、年収や容姿、年齢などの条件では計れません。

結婚相手は選ぶというよりも探すという感覚でいた方がスムーズです。むしろ、相手に選んでもらうくらいの気持ちでいた方がよいでしょう。

焦らずゆっくりと婚活に取り組む

早く結婚したいと気持ちばかりが焦ってしまうこともあるかもしれませんが、これからの人生を共に歩むパートナーを見つける婚活だからこそ、焦らずゆっくりと取り組むこと。

これこそが、婚活を成功させるポイントです。

相手に会うときも、結婚を焦っている気持ちが伝わってしまうのはあまりよくありません。ゆったり落ち着いている方が、異性として魅力的に映ります。

気になる相手ができたときも、一旦立ち止まって自分や相手のことを見つめ直してみるとよいでしょう。

とはいえ、のんびりし過ぎてタイミングを逃してしまってはスムーズな婚活とはいえなくなってしまいます。

自分にぴったり合うと思える相手との出会いがあったときは、デートに誘うなど自分から積極的に行動しましょう。

50代の婚活は失敗を恐れず前向きでいることが大切

50代の婚活は30代や40代と比べると厳しいですが、未婚率や離婚率などを考えると独身の人も多いため、自分磨きをしたり積極的に出会いの場に出かけたりなど、ポイントを押さえてじっくり取り組めばまだまだチャンスはあります。

大切なのは、失敗を恐れずに前向きでいること。

これまでの結婚に対する固定概念を捨てて柔軟な考え方で臨めば、大人の余裕が出て異性にも魅力的に映ります。

長い人生の後半戦を一緒に生きていくのですから、無理をせずに自然体でいられるパートナーを見つけましょう。

◾️もっと知りたい◾️

• 【体験談】50代女性がやっと婚活を始めてみた結果
• 人生相談：人生後半のパートナー探しをしたいけど不安
• アメリカは非婚同性カップル増加中。伴侶の呼び方は？
• 50代の恋！不倫とは違う恋愛の形セカンドパートナー
• 卒婚とは？50代で見直したい新しい夫婦の形・体験談