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- 下園壮太|ポジティブ思考が身につく朝と夜の簡単習慣
充実した毎日にするために、自分の感情との付き合い方を心理カウンセラーの下園壮太さんに伺う企画の最終回。今回は、「幸せな毎日」と言えるように、考え方を変える練習や、朝と夜の簡単な習慣でポジティブ思考に切り替え、幸せに生きるヒントを伺います。
ふとしたことに幸せを見つけて「今日」をいい日に
※このインタビューは2022年4月に行いました。
いいこともあれば、悪いこともあるのが人生です。
同じ一日であっても、特に何も感じないでその日を終える人もいれば、ふとしたことに幸せを見つけて「今日はすごくいい日だった」と感じる人もいます。その逆もあります。
いいことが起きるかどうかは運次第。たまたま起きた幸運を、あなたがどうとらえるかで日々の充実度は変わります。
人は充実度をはかるとき、「意義」と「快」という2つの軸から自身の行いや経験を評価します。
例えば今日、あなたは一日中スマートフォンでゲームをしていたとします。想像してみてくださいね。
それでは、お尋ねします。今日は充実した一日でしたか?
多くの方は、「充実していない」と答えるはずです。ゲームばかりして、掃除ができなかった、新しい献立への挑戦もできなかった……と思うことでしょう。これが、頭で考える「意義」の軸です。
「もっと生産的なことができたはず」「もっと成長できたはず」と、「意味のある」経験を人は求めてしまいがちです。
では、もっと単純に考えるとどうでしょう。
ゲームをしているとき、「楽しかった」のではないでしょうか?楽しくてずっとやってしまったのでは?その「快」を否定してはいけないのです。
あなただけの物差しで、自分の毎日を評価
私たちはゲームをしている人を見ると、「あの人、さぼって……」と悪い評価をしがちです。それは、「成長」「社会への順応」などを目標にして、義務教育の頃から「意義のあること」を行う練習ばかりしてきたからです。
つまりこの「意義」の視点は、社会が決めた物差しに即して行う物事の評価です。一方、「快」の観点は、あなただけの物差しで評価をすることです。
シニア世代は右肩上がりに成長する時期を終えています。それに、家族、職場、子どもの学校など、社会的なつながりも減っていきます。
ですから年齢を重ねたら「社会から見たら」という軸ではなく、自分の「快」に忠実である方が、日々の充実感は得やすくなります。
評価の軸を「意義」から「快」にずらしていきましょう。それが上手に年を重ねるということです。
そのためには、自分が「快」を感じるのは何かをよく知る必要があります。ゲームで感じる人もいれば、読書の人もいます。あるいは、近所の人と話すことかもしれません。
私の場合は、一人で行うテニスの壁打ちです。これらのことは他人から見たら、「意義」はなく、「それがどうした?」となるものです。
でも、そういう「快」を自分で上手に見つけられる人こそが、充実した毎日を送れます。
これからはあなただけの「快」の軸を持ち、その軸を多くしていきましょう。そうすれば、さまざまなことに対して、自分の物差しで上手に評価できるようになります。
目指すは、「賢人」です。賢人は、こんな見方はどうか?ああ見たらどうか?と違う見方を教えてくれる存在です。
賢人の視点を持てれば、日々起きることに幸せを見つけやすくなります。
朝は行くべき方向を確認する時間
賢人のように多様な視点を持ち、幸運を感じ取りやすくするための朝と夜のワークを紹介します。
まずは朝のワークです。...
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