読めそうで読めない! 難読漢字で脳トレ

【難読漢字】一献、一矢、一入、正しい読み方は?

公開日:2022.01.08

更新日:2024.01.18

「一献」「一矢」「一入」…何と読むかわかりますか? 難読漢字で脳トレにトライ! 今回は、読めそうで読めない「一」を含む言葉に注目してみました。

【一献】「いっけん」ではありません

最初にご紹介するのはこちら。

「一献」

一献

『広辞苑』には

1杯の酒。

ひとたび盃をさすこと。転じて、酒のふるまい。小酒宴

室町時代以後の礼法で、客に、肴に盃をそえて出し、酒を3杯すすめること

といった意味が書かれています。

「まずは一献」

「もう一献いきましょう」

といった使い方になります。では正しい読み方は……

「いっこん」

いっこん

酒を飲むときに杯を傾けることから「一献傾ける」

目上の人などにお酌をする際に「一献差し上げる」

などの使い方もあります。

 

 

【一矢】「いちや」「ひとや」ではない読み方は?

続いてはこちら。

「一矢」

一矢

「一矢」はそのまま「1本の矢」という意味。

「一矢を報いる」という言い回しで使うことが多いかもしれません。では「一矢」の正しい読み方は……?

「いっし」

いっし

『広辞苑』によると、「一矢を報いる」(いっしをむくいる)は、

相手から受けた攻撃・非難に対して、わずかであっても反撃し反駁を加える

という意味になります。

 

 

【一入】「いちにゅう」「ひといり」は間違い

最後はこちら。

「一入」

一入

「一入」はもともと

染物を染め汁に1回ひたすこと

という意味ですが、会話の中では、「ひときわ」「一層」など、副詞的に使われます。

正しい読み方はこちら!

「ひとしお」

ひとしお

「感慨も一入だ」

「寒さが一入つのる」

といった使い方になります。

 

「一」    を含む言葉のご紹介、いかがでしたか。最後にひとつオマケです。読み方を間違いやすいこちらの漢字「一足飛び」。

 

「一足飛び」は「ひとあしとび」ではありません。

正確には……

「いっそくとび」

「順序をふまないで飛びこえる」という意味で使うことが多いですね!


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古田綾子

出版社、IT企業勤務を経て、2015年よりフリーランスの編集・ライターとして独立。 雑誌やwebメディアの ディレクション 、取材・執筆など、興味の赴くままに健康・美容・暮らし・教育・住まいなどのジャンルで活動中。三重生まれ、神奈川在住。2男児の母。現在、お金の勉強中。  

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